魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

迷い。

2008-10-04 11:47:05 | 結婚できました編
昨日、わたしの仲良しのお友達であり、夫の同期でもあるアヤナが遊びに来てくれた

アヤナは今9歳年下の彼と、4歳年下の元彼と迷い中の30代前半のシングル。

時々、経過報告をしにうちに来る夫もよく知っているので、気楽な関係。

お土産のシュークリームを食べながら話し込んだ。

アヤナはあまり結婚願望がない子。
小さい時、両親が別居している時期があって、男性に対して誠実さをすごく求めている。そしてあんまり「結婚っていいもんじゃない」って思っている。

わたしの仲良し3人のなかで、唯一トリを飾るはずのアヤナ。
アヤナの結婚はいつなんだろう?

若くてあまり女性に慣れてない若い今彼と、恋愛を楽しんでいる。
でも彼は最近「このまま付き合っても絶対結婚するとは言えないし、そしたら他の人と付き合うほうがアヤナの幸せなのかもしれない」と言ったりするらしい
気心が知れた前彼。
今はたまに友達のように週一回ご飯を食べに行ったりしている。
「即結婚っていうのはまだ考えれないけど、自分の方がずっとアヤナの将来を考えられる。」と言ったりするらしい

彼女はまだ恋愛を楽しんでいたい。
結婚したくないわけじゃないけど、あまり切実でもない。
でもキャリアを追求していく気はないから、いずれ結婚するだろう。
このまま仕事を続けることは出来るし、女性が多い職場だから、シングルで勤め続けても、肩叩きされるような会社ではないし。
そしたら、どうしよう?

そんな感じのアヤナ。

アヤナには決め手がない。

結婚する、しない。
今彼と将来を見据えてずっと付き合っていく。
元彼とよりを戻して結婚する。
仕事続ける、続けない。

大きな問題もない代わりに、決定的なこともない。

だから毎日けっこう楽しいから、このまま・・・という感じ。

可もなく、不可もなく。

う~ん。
わたしも、独身の頃って多少の違いはあってもこんな感じだったなあ~。
「決め手」がないから、決められないんだよなあ。
この人も、あの人も、いいところがある。それぞれ。
だけどなあ・・・って。

夫と結婚することは、物理的な理由で迷いはあったけど、「この人と一緒になる」ということはほとんど迷いはなかった。
まあ初めて会った瞬間、「この人と結婚できたら、こんな田舎でも頑張れるだろう」と思った人ですから

アヤナと買い物をしていたら、ばったり元同僚に出会ったのですが、もう子ども連れてました。その人は当時わたしが夫のことを好きで相談してた人だったのです。

夫と結婚したことを話したらすっごく驚いてました
そりゃあそうだろう・・・。いろんな意味で・・・(いまさらなぜ?どうやって?とかアンナ目にあったのに?とかさ・・・

夕飯を食べながら話していたら、夫も帰宅。
そこで前回のブログで出てきました、夫とわたしの共通の友人の話。
実はこの彼、アヤナの元彼。

アヤナと彼は入社してすぐに付き合い始め、すっごく仲良しでこのまま結婚すると思っていたくらいラブラブだった
アヤナは「ほんと、彼は最高で、他の人なんてまったく見えてなかった。すっごい楽しかった。」とよく語るほど。

でもふたりが別れたのは彼がアヤナに嘘をついたことから、アヤナは彼を信じられなくなってしまったから。
アヤナは今の彼の状況を
「人はやったことが自分にかえってくるんだよ」
と言う。
確かに・・・

彼の話は全社的に人が知るところとなっていて、みんな彼に同情的だという。
だけど彼にはだれも何も言えない・・・という感じらしい。

夫はアヤナに
「お前、あいつにちゃんと言ってやれ」
とか言ってる。
アヤナは彼の奥さんを許せない、憤懣やるかたない気持ちらしい。
面白い子だ彼女のそんなとこが好きだ。

もう、アヤナと彼はよりを戻すことはないだろう。
けどアヤナは彼に幸せになって欲しいと思っている。

どうするんだろうなあ、アヤナも彼も。

そんなアヤナに、ショーコもユウコも4人で久々に会って近況を報告しあった時に、
「結婚するなら家事してくれる人が絶対いいよ!」
と猛烈にアドバイスしていた・・・切実・・・




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どういうしあわせがあるのだろうか

2008-09-28 16:37:25 | 結婚できました編
最近、耳にすることが多く、ずっと考えていたことがある。

既婚者が「彼氏がいる」「彼女がいる」ということ。

分かるかな?
つまり「夫や妻以外に付き合っている人がいる」ということ

わたしは「不倫はしない」ということを自分に定めているので、他の人がしようが自分はしない。絶対にすることはない。
でもお友達でしている人がいるのは知っている。それを責めたり反対したりは基本的にはしないし、しているからといって絶縁したりはしない。

結婚というのは契約で「お互い以外の人とは関係を持ちませんよ」というのが不文律の契約だと思っていた。
でも、最近はどうやらそうじゃないらしい・・・

夫とわたしの共通の友達が、一回り下の若い女性と職場結婚をしたのが三年前。
彼はその当時30代半ば、感極まってお式では泣いていたそうだ
盛大に結婚披露宴をしてから半年も立たない内に、彼女の浮気が発覚した

彼女は若いので、飲みに行ったりすることについてはまったく寛容にしていたらしい。連日、夜遅くの帰宅にあまり疑問も抱かずにいた彼は、自分の携帯に妻から不可解なメールが届き、やっと気がついたそうだ。

そのメールは、なんと彼氏にあてたラブ・メール・・・

これ、結構やっちゃうウカツな人が多いらしい

携帯が秘密の恋を助けるツールになってるけど、こういう間違いもやっちゃうってことで・・・。

それでショックを受けて彼女を問い詰めたら、彼女は泣き出して、それから仕事は行くけどそれ以外は家に帰ると寝こむようになってしまったそう。

まあ結局妻は実家に戻り、なんと鬱病と診断されたそうです。

その後、鬱病の妻とはまったく話は進展せず。
まあ病気なら仕方ないらしいですが、知らないのは夫ばかりなのでしょうか?

彼女はいろいろなところで、夫以外の男性と一緒にいるところを目撃されていて、どうやらその彼とのお付合いは継続しているようです。
元同僚と顔を合わせれば普通に話してくる。
お祭りで、その会社の連に堂々と近寄ってくる。
「まじこえー」「神経太い」と、同期の子達も恐れる所業
いい面の皮は夫ですね。

そして「もう離婚した」と言っていた、と聞いた人もいました

彼は「病気だから、話しても泣いているばかりでこちらもなんともしようがない」と言っていました。
彼の耳には彼女の話は入っているのだろうか・・・。

いろいろな話を聞いた夫は、彼女のことを本当に許せないと怒っていて、
「おれが言ってやる!」とか息巻いていたときもありました。
(夫婦の問題だからやめなよ、と言いました)
わたしのお友達が、実は彼の元彼女なのですが、その子も彼女を目撃。
「普通に彼氏と旅行のガイドブック見てたよ」
「あたし、○○くんに『絶対病気なんかじゃないよ、だまされてるよ』って言ってやる!」
とまで言ってました。
(まあ元カノは微妙なので、やめといた方がいいよ、と言いました)

結局月日は流れ・・・事態は変わらないようです。
彼はもう40を目の前にして、会社でも上司が「○○はどうするんだ?いつまでもなにやってるんだ?」という声もあるらしく・・・

わたしは彼女のことはちょっと観た事があるくらいなので、お話もしたことがないから分かりません。
彼から結婚生活を聞いたときに「それは若い人だったらちょっとつらかろう・・・」と感じたことも正直ありました。
自分が21、22歳くらいの時に結婚するなんて、わたしは考えられなかった。
だからその責任と重みは、彼女には重すぎたのかもしれません。
双方を知っている、わたしのお友達は
「若いから、付き合ってる延長で結婚しちゃったんじゃないの?」
と的確に判断していました。

彼と彼女が披露宴を挙げた式場のお式に、わたしは出たことがあります。
そこはプロテスタントの牧師さんが取り仕切る、結構きちんとしたものでした。
まず「生み育ててくれた両親に感謝しましょう」ということばから始まり、お互いの存在はかけがえのない大切なものである、ということを認識させ、それから2人の誓いをし、祝福してくれた人たちにも感謝をし、祈りをもって終了します。

わたしは「こんな誓いをしたのに、人はだめになってしまうのか」ととても切ない気持ちになったのです

日本人はほとんど特定の信仰を持っていません。
だから信じてもいない神に誓ったとしても、それが守られるわけはないだろう、と思っている人も多いのではないかと思います。
(わたしたち夫婦は、やはり信仰を持っていませんでしたので、式に列席してくれた家族・友人という大切な人たちに人前式というかたちで誓いを立てました)

それでも。
わたしは「誓い」というものはあったと思います。
それは軽々しく破られていいものではないと思います。

昨今、どこの職場でも不倫している人は一人や二人、いる時代でしょう。
配偶者がいるにも関わらず「恋愛したい」と思い、彼氏・彼女を作る人も絶えることがないでしょう。
たしかに、婚外恋愛の末、離婚して別な人と結婚した、という人はたくさんいます。わたしも知っています。

彼と彼女はきっと夫婦としてまた一緒になる、ということは難しいと思われます。

誓いを破り、配偶者を裏切り、そこまでした恋愛の末、結ばれた人たちの将来に、どんなしあわせがあるのでしょうか。
自分が裏切り、別れた配偶者がそれからどういう人生を歩むのか、気になることはないのでしょうか。
そして「この人はまた同じことを自分にするのではないだろうか」という不信感は、ふたりの間にはないものなのでしょうか。

そんなことを気にするようだったらはじめからやらないのよ~そんな想像力があったらね~と、言われたことがありましたが。

そういう人が悪い、痛い目にあえばいい、などとは思いません。
しかし、どういう心境でその道を選び、歩んでいくのかなあ、と思うのです。

最後に彼に会った時、彼ももう決着をつけたい、という感じでした。
わたしは
「ちゃんとしないと、○○くんだって恋愛もできないじゃない?」
と言いましたら、彼は
「そうなんだよ!」
と、力強く言っていました
存外、人は強いものなのかもしれません。
だって、何があったって、生きていかなきゃならないんですから。


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確認。

2008-09-27 18:04:52 | 結婚できました編
大分秋めいてきましたね。
昨日から急に寒くなり、めっきり秋です。もう山の方では紅葉がはじまっているようです
もう毛布をかけていたのですが、昨夜からは羽根布団を出しました。
夫はお風呂から上がって暑くてパジャマも着ないでうろうろしてるんですが、そのうち冷えてしまって、寝る頃になると寒くなっているみたい
そうするとわたしに「くっついて!」と頼んでくるんです。
で、そのうち、寝る。
わたしは晩御飯の後片付けやいろいろがあって、そのあと起きて活動することが多いのですが、夫は男の人の常で一度寝たらほとんど起きません

ある時、わたしも夫にくっついたまま寝てしまいました。
ふっと起きると、夫の心臓の音がしました。

夫はよく「お前、こうして男と寝てたんだろう」とか言うのです。
でもわたしは男の人とこんなふうにくっついて寝たことがなかったです。
人と一緒に寝るのは好きじゃなかったので。
ないよ、と言うと喜んでいました・・・バカ

夫も「人と一緒に寝ると全然寝れなかったんだよ。でもリツコとだったら俺、全然起きないよね~」と言っています。ほんとに起きない・・・。

夫はわりと胸が厚いので、頭をのっけると結構高さが出ます。
どきどきどき・・・と音がする。
こんなふうに胸の上で寝るなんて、自分が男の胸の上で寝てるなんて、ちょっと信じられない思いです。

夫は寝ていると時々わたしの方に腕を伸ばしてきて抱き寄せて寝ています。
腕が重いけど・・・嬉しいですね

夫は固い仕事なので、会社ではあまり自分を出せないようで、帰ってくるとけっこうはじけてます
冗談も言いますし、おふざけもします。
正直「こんな人だと思わなかった・・・」と思うこともしばしば。
でも、こんな自分を親にも、友達にも出したことはなかったみたいです。
もう「本能全開」って感じで5歳児か?ってくらい。
そしてそれはだんだん露出してきたって感じです。

「ここまでやって引かれないかな?嫌われないかな?」
って小出しにして、大丈夫だったら
「ここまでやってもいいかな?」
ってまた出てくるって感じ。

「自分を出しても嫌われない人」
それを手に入れた喜びが、夫に見られます。
それは「わがまま」「自己中心的」というのとは違って、「本当の、素の自分」を出せる、ということ。

わたしは「ちょっと自由奔放すぎやしない?」と言いますが、「大丈夫、どんなあなたでも、嫌いになったりしないよ」ということを、少しずつ伝えていっています。

お互い、少しずつ、「ほんとうの自分」を出していって、確認していっている気がします。
今まで、こんなふうに思える人は、わたしにはほかにいませんでした。

人生でこんな存在に出会えて一緒にいられるしあわせを、ふたりでぬくぬくしながら噛みしめています。
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すべてを引き受けて

2008-09-06 16:40:27 | 結婚できました編
ふう~、暑いですねまだまだ
わたしは毎日眠くて眠くて、夫を送り出して、洗濯・掃除を済ませてから午前中また寝ています
ほんと、こんな日々が訪れるなんて・・・ほんとにありがとう、夫よ・・・。

先々月に赤ちゃんを出産したショーコ。
慣れない育児に奮闘中
吸引したほど大きく育った赤ちゃんは、いつ訪れてもぐっすり寝ています。
横で話をしていても、すやすや眠っている・・・わたしの姉の子どもは、横で話なんて出来ず、すぐ起きる子でした。ドアがバタン、といっただけでも起きちゃう。ママがいないと起きちゃう。
だから赤ちゃんってそういうものだと思っていました。
でも子どもによって違うんですねえ・・・。

さて、以前「うちのダンナは女が好きだ」とわたしが怒っていたら、「うちは飲む打つ買う全部だよ。しかもまだ足りなくて夜帰ってきやしない」と言っていた友達がいましたが、それがショーコ。

ショーコは広報にいて、地元の宣伝番組にも出演していた子。
地元では顔を知っている人もいて、ちょっとした有名人だった
切れ長の目と、長いふわふわの髪が印象的で、友達になる前、わたしも社員食堂などで見かけて独特な雰囲気をかもし出している彼女を「モテるだろうな~」なんて思っていた。
とってもガーリッシュな外見だが、友達になったら意外とさばけていて、わたしは何度も彼女に相談して助けてもらった、頼れる女友達だ。

ショーコは「狙った獲物は逃さない」と評判だった。そしてもう一つ、言われていたのが「B専」。
「B」・・・つまりBUSAIKUの略。不細工専門=B専。

ショーコとアヤナはこの傾向があって、それでもアヤナは「磨けば光る」と思われる男子を好んでいた。アヤナのストライクゾーン、っていうのがあって、それはまあまあ理解できる人・・・。
しかしショーコはあんなに可愛いのになんでこの人を・・・?と思われる人を好きになる。しかもショーコにひどいことをする人。

ショーコと付き合いの長いアヤナはショーコを「ドM」と呼ぶ。

そう、ショーコはB専でドMなのだ

ショーコは彼に何度も振られた。
彼とは仲が良い友達だったので、2人で飲みに行ったり、彼の部屋に泊まったりしたこともあったのに、彼はショーコを受け入れなかった。
やけになったショーコは飲み歩いて朝帰る、なんて荒れた生活をしていた頃もあったのだ。
でも彼から離れてしばらくしたら、彼はショーコと付き合いたいと言って来た。
さすがショーコ・・・

付き合う前も、付き合っていた時も、ショーコが受けた数々の無礼を、いくつも聞いたことがある。

軽めのものを一つ。これは付き合っていた時の話。

ショーコがデートの約束をしていた。しかし彼は現れない。電話にも出ない。
遊び人でちょっとした有名人の彼の足跡は容易に辿れる。
ショーコは知人に電話して、「朝まで飲んでたよ」という情報を得て、「こりゃあ寝てる」と思ったので彼の部屋に車を飛ばした。
そしたら案の定、電気が点いてる。
ショーコはガンガンドアを叩いた。でも彼は出ない。
しかも部屋の電気が消えた・・・電気消したらいるのわかるやん!
それであったまきたショーコは合鍵を出したが、内側からロックされている。
いるのは分かった。
それでショーコは「いるのは分かってんだからね!」と言い残し、帰った・・・。

後日彼はショーコが怖くてドアを開けられなかったと言っていたらしい。

これは2人が付き合いだしてからの話だから、結構2人の関係は対等になっている。
いや、ショーコの方が上?

結婚式を挙げてハワイに行った2人。
サーファーである彼は、海に行きっぱなし。
しかもとってもいい波が来るビーチがあるらしく、分かりにくいその場所を求めて彼女はレンタカーを借り、彼を乗せて出発。
やっとビーチを発見し、狂喜して波乗りする彼を、ショーコはそっと暑い砂浜で見守るのであった・・・

ショーコに彼が付き合おう、と言った時、「あたしはちゃんとした人としか付き合いたくないし、結婚もしたいから、今のフリーランスのデザイナーから足を洗って就職して」と告げ、彼を勤め人にして、めでたく結婚。

彼を知っていたわたしの友達なんて「ええショーコさんのダンナさんてあの人なんですか?信じられない・・・いいんですか?ショーコさん」と言っていた。
結婚後、彼は最初の生活費をスロットですってしまった、ということもあったでもその後はちゃんとやめたそうで、お金入れているとのこと。

ショーコは「もう彼はしょうがないから、わたしが一生面倒見なきゃって思って結婚する」って言ってた。

すごいなあ・・・って思う。

結婚って相手から受けるメリットを当てにしてする人もいる。
「お金持ちだから」「良い生活が出来るから」「楽できそうだから」とかね。

でも「わたしがやってあげるの」という気持ちでするって、いいなあって思う。
相手のすべてを引き受けて、ずっと一緒にいる。
何があってももう「母」の心境のショーコ。

ショーコに一番ひどいことをしたのは、今のだんなさんだろうな~って思う。

ショーコもわたしも、同じ人に何回も振られた。
ショーコとわたしは「うちらどんだけひどい目あったか」と話すことがある。
でもその人が夫になっている。
不思議だ・・・

でもわたしはB専でもドMでもない、と思う。

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タイミング。

2008-08-23 22:09:04 | 結婚できました編
「結婚に必要なもの」として、よく聞くのが「タイミング」。

既婚者のかなりの数の人が、そう答えると思う。

たしかにそうだと思う。

「すき」
だけではだめなんだ。

ではあと何がいるの?

「タイミング」
これが大きいと思う。

先日、2人の女の子のママ、ユウコと会った。

上の女の子は保育園に預けて、ちっちゃい赤ちゃんをバギーに乗せて、ランチしたあとにお散歩がてら、有名なお寺にお参りした。

ユウコのお母様は今、病気療養中なのだ。
そのために実家に長く滞在している。

彼女は一人っ子だ。
お父様も早くに亡くしている。

先日「一番好きな人と結婚するんじゃないの?」という話。

ユウコが口にした。

「わたしさー、今までで一番好きな人って大学4年間付き合ってた彼なんだよね」

それは聞いたことがあった。
ユウコは彼を追って関西まで通っていたことがあったという。

「その人って、『ユウコのこういうところがいい』とか『そういうところがユウコらしい』って、すごくわたしのこと肯定してくれたんだよね」

そうなんだ~それは嬉しいよね。

「喧嘩したことなかったんだよね。O型で」

うん、O型男子、いいよねおおらかで。

「でも別れちゃったあとも追ってきてくれなくって。じゃあもういいや、って思ってて。」

おお、強気だ。

「で、結婚する前に電話したんだよね。『結婚するんだ』って」

おお初耳。

「そのあと会ってご飯食べたりしたんだよね。そのあと『もうユウコは遠くに行っちゃうんだな。遅いのかな。』って言うんだよね。」

おお

「でももう結納した後だったし、そのときパパ(旦那さまのこと)とはラブラブだったから」

うんうん。

「でも正直『おせーよ』って思った。」

そうだね~。

「ほんと、タイミングだったんだよね。パパとは。
 別れてより戻して、だったらもう27だし結婚しようってことになって」

そう思うよね。

「でもその彼は今も実家の近くに住んでるし、その人と結婚してたら、お母さんの側にいられて、助けてあげられたのにな、とか思う」

近くにいたらね・・・。

「パパとはいっつもケンカになっちゃうんだ。わたしが言うと、パパも正論で言い返してくるから。張り合っちゃうんだ。でもその彼はわたしが言っても冗談で返したりして、ケンカにならなかった」

ああ、B型男子・・・だんなに持つといろいろね。ちなみにわたしも。

「リッちゃんはよかったね。ほんと好きな人と結婚できたんだもん。」

そうね・・・それはほんと、タイミングだったんだよね、わたしも。

「わたし、ほんとに好きな人と結婚するか、お金ある人と結婚したい。
 っていうか、なに言ってんだって感じだけど」

ははバギーにちっちゃいの、いますよ?

「ほんとに好きな人とだったら、お金なくてもいいのに。
 いろんなことがあっても、我慢できるのに」

ユウコはそう言った。
初めて、そんな言葉を聞いた。

ユウコの旦那さまは一部上場企業にお勤めだし、彼女は専業主婦だ。
どちらかというと裕福な方だと思う。
ユウコは「なんで旦那さまと結婚したの?決め手は?」と聞くと
「仕事をきちんとしている人がよかったから」と言っていた。

「彼とは、縁がなかったんだな、って思ったんだ。タイミングが合わなかった」
とも言っていた。

わたしと夫とは、本当はもう二度と会うこともないだろうふたりだったし、再会した一年前の八月から、今に至るなんて、思ってもいなかったのだ。

出会って10年たって、いろいろあったからこそお互いが変わり、結婚することができた。
若かった時は結婚できなかっただろう。

タイミングだった、と思う。

ユウコと一緒にお母様の厄払いの祈願をお寺にお願いして、お参りして帰った。

ユウコのお母様の病気が治りますように。
みんなが幸せでありますように。

「一番好きな人と結婚できた」わたし。
夫は今日は「ゴッドファーザーPARTⅢ」を観て、

「僕もマフィアの幹部になりたいな~

と言っているよ・・・。
そして中盤、たくさん人が殺されたら
「やっぱりマフィアはやめた~」
と言っていた

まあ、幸せ・・・?

そういえば、ユウコがその彼となんで別れたか聞いたかな~?
今度、聞いてみます









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わたしのSATC。

2008-08-19 12:08:35 | 結婚できました編
かつて、わたしが夫とすったもんだやっていた時代に勤めていた、同じ会社にいた3人の女友達がいます。

上京する前、「女飲み会」と称して女子が集う飲み会を開いていました。
メンバーは決まっていたりいなかったり。
そこでたくさんのお友達に出会いました。

そのなかで、いつの間にかいつも集まるメンバーが決まってきて、いつしかわたしの部屋で真夜中まで食べてしゃべるようになったのが、彼女たち3人

4人寄ると愉快でした

みんな歳は私より3つ下。
そんな関係は、今もずっと続いていて、久々に四人がそろいました

既婚者はわたしを入れて3人。

元彼とよりを戻し、一番最初に都会にお嫁に行ったユウコ。
とても賢い、現実的な女子。
菅野美穂似の、大きな瞳と抜群のスタイル
今は二人の女の子のママ。東京でも度々会ってました。

すごく好きな人にふられ続けたけど、最後にプロポーズされ、二番目に結婚したショーコ。
いつも相談に乗ってくれて、ずばっとしたアドバイスに何度も助けられました。
ふわふわのロングヘアでミニスカートが似合う、綺麗な脚を持つオシャレ番長
先月女の子を出産しました。

今は9歳年下の彼と、5歳年下の元彼の間で揺れる、最後のシングル・アヤナ。
頭の回転が速いとっても面白い子で、独自の男性の好みを持つ、結果として年下キラー。
ちょっとギャルなファッションだけど、色白でぱっちりした大きな目の可愛い系
30前にして「19だべ?」とナンパされたことあり。

まったくキャラがかぶらない4人なのに、もう8年ちかく遠くにいても仲良くしている不思議
SATCの4人のように、白馬の王子を待ってる、キャリア志向、性に奔放な子がいる訳でもないけど。
わたしはともかく、この子達はすごくモテる
ユウコとショーコはいつも複数の男性からアプローチを受けてたし、アヤカも合コンに行ったりすると必ず彼女に惚れてしまう男子が出る。
「出会いがない」なんて言葉は、彼女たちから聞いたことがない。
彼女たちとわたしは、4年前まで恋と仕事に頑張っていて、ガールズ・トークを繰り広げていた。お互い、どんな恋愛をしていたか分かっている同士なのだ。

ユウコとショーコは赤ちゃん談義に花をさかせ、また出産の恐怖を未経験のわたしとアヤナに語り、震え上がらせました
出産って、どんだけ痛いの…

お互いの旦那さんは結婚式の時にお会いしたり、付き合っていたときに紹介してもらったりしていたので、自分のパートナーとの生活に、話が盛り上がります。

「こういう人と結婚したほうがいいよ!」というアドバイスを、シングルのアヤナにするユウコ。
「とにかく育児を手伝ってくれる人がいいよ!うちの旦那なんて『土日くらい休ませてくれよ』とか言うんだから!こっちは休みなんてないっつうの
うん、うん、たしかに。
ユウコの旦那さんは同じ歳。仕事も忙しく、夜勤があったりする職種。
実家の遠いところにお嫁に行ったユウコは、ほとんど一人で育児してるんだもんな。ほんとえらいよな。彼女のすごいところはそれを「普通のこと」として淡々としてやっているところ。尊敬です。

「私なんて旦那を『この人、私が一生面倒見てあげなくっちゃ』って結婚したんだもん。そのくらい思える人と結婚したほうがいいよ」
そうだよね。
ショーコは固い職業の彼がいたし、社長さんからプロポーズされてたのに、旦那さんがずっと好きで、手痛い目にあいながらも辛抱強く待って、ついに結婚したんだよね。子供がいても仕事できるように在宅でできる仕事の資格を取って、生まれる前の月まで勤めてた。

アヤナは
①同じ会社の今彼。
 優しくて一緒に遊びに連れて行ってくれるけど、逆に誰にでも優しい彼に不安。
 付き合い始めて恋愛してる~って感じ。
 若いから収入も少ない。結婚もしばらく先かな。

②最近転職した前彼。
 ぶっきらぼうでインドア派なので家にいることが多く、でも浮気のボールは飛ん できそうもない。
 3年付き合っていたから、慣れていて安心できる。
 転職して収入もアップし、実家が結構な資産家。結婚はアヤカがその気ならすぐできる。

という二人の間でゆれている。
アヤナは32歳。アヤカは結婚願望があまりないけど、自分の歳からちゃんともう決めないと、と思っている様子。

うーん、分かるね、うらやましい悩みだね、と既婚3人

こっちがないものを、そっちに求めてるんだよね。
でもきっとこの1,2年で答えが出るだろうな~。

そのうちわたしの話になった。

「リツコは今までで一番好きな人と結婚したんできたんだよね。すごいよね」
と言われた。
「うん、そうだね~」

そしたらアヤナが
「みんな一番好きな人と結婚したんじゃないの

ユウコとショーコは苦笑

ユウコは遠距離になった元彼とお付き合いを再開するなら、27歳だし結婚しようという話になったタイミング結婚。「好きっていうんなら、大学時代の彼がすっごく好きだった」と聞いたことがある。
ショーコはどうやらもっと若い時にすごく好きで、軽くストーカーになってしまったくらい好きな人がいたと聞いている。
(ショーコはその失敗から、決して男を追わず、好きになったらあちらから言わせるテクニックを身に付け、「狙った獲物は逃がさない女」と呼ばれるようになった)

だから、今の旦那さんが「今までで一番好きな人」であるかというと、「そうではない」らしい。

でも
「結婚するなら一番好きな人としてるんじゃないの?」というアヤナの発言が、とっても良いな、と思った。
彼女はそうするんだろうな、と思えたけど、さて、どうなることやら?

わたしは
「結婚するといろいろあるんだけど、ベースに『好き』という気持ちがあるからこそお互いうまくやっていこうと思って行動できるし、理解しようと思えるよね。
それだけじゃないと思うけど『好き』な人じゃないと、やっぱりなかなか難しいかもね。」
と答えた。

夫にいつか裏切られるかもしれないとも思う。
夫にいつか嫌われてしまうかもしれないとも思う。
夫がなんでわたしと結婚したか、今もちょっと分からないと思うこともある。

でも今、言える。
わたしはきっと夫のことがずっと好きだ。
一緒に暮らして、もっと夫のことが好きになった。
そして夫以上に好きな人は、きっと生涯現れない。
それは今、はっきりと分かる。






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ルーツ

2008-07-25 01:20:18 | 結婚できました編
先日、夫のお父さんの実家に行ってきました。

隣の県の農家だそうです。
今、最高に忙しいらしい・・・出荷で・・・。

ではなんでこの時期に挨拶に行くのかというと。

夫のお父さんはその時収穫される果物をもらいに行くそう。
いつも一人でもらいに行っているみたい。

一応、結婚式のお礼とご挨拶をかね、私たち夫婦がお父さんに連れて行ってもらうことになりました。

初めて行った、夫のお父さんの実家。

長く続いたお家のようです。

お墓が新しくなっているようで、お義父さんはしきりにお墓で写真を撮れと。

言うとおりにしましたが、なんか目に見えないものが映りそうでちょっと怖い私

お義父さんの考えていたらしいスケジュールで動く私たち。

実は農家、というお家の知り合いってあんまりなかったんですね。
おじいちゃんがやってるよ~でもお父さんはお勤め、とかいう家はあったけど。
純粋に農家というお家って、こうなんだなあ~と知りました。

お義父さんのお兄さんのお嫁さん、この人は農家の長男のお嫁さんらしく、なんと言うか・・・なんか淡々と自分の役目をこなしていて・・・尊敬してしまいました。

お墓に行ったときも「見守ってくださいってお願いしてね」と言い、私たち夫婦に「2人で仲良くね」と言う。

家業を手伝い、舅と姑を見送り、子どもを生み、育て、お墓を守る。
分をわきまえる、というか、自分の役割をちゃんと分かっていてそれにそった生き方をする。

なんだかとっても尊敬してしまった。
そしてあたたかみを感じたのだった


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またまた。

2008-07-14 00:28:02 | 結婚できました編
結婚式も終わり、やっと落ち着いて家のなかを整えています

昨年の今頃に、5年ぶりくらいで連絡があった彼と、11月に入籍、1月から同居、3月に流産、そして引越し、4月に結婚式とこの一年、本当にいろいろなことがあり、あっという間でした

ほんとうにいろいろあった・・・

これでだめかと思うこともあったけど、彼は頑張ってくれた。

もともと、わたしは彼に2回も振られているし、他の男子からもうけたことがないひどい扱いも受けた。
彼はモテる人だったので、当時から女の影があったし、もともと女性が好きなんだと思う。
まさかそんな人と結婚するとは思っていなかった、実際

それなので、夫の持ち物を片付けていたら、そののなかに、女性の名前のものが出てきたのはあまり驚かなかった。
先日、引越しに際して「大事なもの」が入っている引き出しをふたりで片付けていたら以前付き合っていた彼女の写真が出てきたことがあり、「大事なもの」のなかに入っていたということと、それを忘れていてわたしに見せてしまったことで冷戦状態になったことがあった
単に、この人は忘れているのだ。
「こういうものは見せないのがルールじゃないの?結婚するならちゃんとしておくべきじゃない?」と怒った。というか、悲しくなった。

「またか・・・」というか、「うかつだなあ・・・・この人、ほんとうにバカなのかも知れない・・・それともわざとなのか?」とかもやもやと考えてしまった。

夫はメールを一日に何度もくれるのだが、たまに電話もしてくる。
その日も電話が来たのでずばり聞いてみた。
「○○ヨーコってだれ?」
いや~、夫のあわてぶりはおかしかった
「何が出てきたの?気になって仕事にならないから教えて

帰って来た夫はわたしが怒っていると思って、気を遣っていた。
「もう何も関係ないし、どこにいるかわからないから」
という夫に、話を聞いていたら思い出したことがあった。

もうずいぶん前、彼が家に来た時に、寝ぼけてわたしを「ヨーコは~」と話したことがあった。
わたしは「他の女の名前で呼んだ」と気づいたけど、彼は気づかず話していた。
わたしはそれを指摘できなかった。それほど彼が好きだったのだ。

ちょっと鬱になった。
とてもつらかったことが思い出されたから。
しかも彼からちょろちょろと過去の女性について話が引き出され、なんと「ヨーコ」は2人いた、ということが発覚

「おめーは何人女がいるんだよ」と蹴りをいれてあげました。

しかし「なんでこんな人と結婚できたんだろう・・・」と考えてしまった。

彼は嫉妬深い。
他の男性の話をすると怒る。もちろん、わたしが付き合った男性の話なんてできない。
そもそも、わたしが他の人と付き合ったのは、彼に振られたからであり、わたしからすれば「おめーのせいだよ」といった所なのだが。

「自分はよくて、人はだめなの?!お前はジャイアンか

前に付き合っていた人のことは、ちらちら聞いていたが、名前なんて、顔なんて、知りたくなかった。

そう思って、バイトの帰り、電車を待っていた。
そしたら私の前に立つ人がいる。

夫だった。

「今終わって駅だよ」というメールをしたのだが、夫は早めに仕事を切り上げて走ってきたそうだ。

「お前と一緒に帰ろうと思って」

・・・もしかして、来るかな、とは思っていた。
本当に、まめな人だ。女の扱いがうまいのだ。
でも、やっぱり嬉しかった

しきりに「外食しよう」と言ってきたり。機嫌を取っているのだ。
「ごめんな、嫌な思いさせて。でももう本当に忘れていたんだ、何もないから。リツコのこと、俺本当に好きだよ」

本当にいろいろなことがあった。
この一年、結婚するためにたくさん頑張ってくれた。
行動とことばによって、信頼というレンガを積んでいってくれた。
だからわたしは結婚したし、信じることができた。

疑えばきりがないと思う。
「信じる」なんて、「信じている自分を信じる」ことだと思う。それしかないと思う。

朝、わたしが寝ていると、夫はわたしに語っていることがある。
ちょっとひくけど、しかもわたしは眠いから夢うつつに聞いているのだけど。

本当に一緒になれてよかった
とか、
ここに引っ越せてよかった
とか、
いろいろ迷惑かけてごめんな
とか、
語っている。
起きると抱きしめてくれる。寝るときもわたしを抱きしめて寝る。(しかし結構これが息苦しい・・・)

不安なんて、どこまでいっても不安なんだ。
ことばなんて、究極なんとでも言える。
ひとは「やったこと」がすべてだ。
それをみて、信じるかどうかなのだ。

友達に「ほんとにうちの旦那さんは女が好きだ」と言ったら、
「うちのだんななんて酒好きで女好きで『飲むうつ買う』全部だよ。しかもまだ遊び足りないのか週末帰ってきやしない」と言われました。
まだいいのか・・・





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不安

2008-07-11 00:06:25 | 結婚できました編
普通に思っていた。
結婚する。
子どもが出来る。
子どもを生む。
子どもを育てる。
夫がいて、子どもがいて。
それが普通、というか、自分にもそれが当たり前の道だと思っていた。

それがどうもそうではないと気づいたのは最近といえば最近だ。
子どもがいない夫婦がいるのだ、ということや、雑誌やテレビで見る「不妊」という文字。結婚したお友達が「子ども欲しいんだけどなかなかね・・・」と言っていたこと。
34歳を過ぎるとぐっと難しくなるということも知っていた。
「もしかしたら、自分の子どもが持てるか分からないかも」とも思ったこともある。
そして、結婚して夫と住み始めて2ヶ月たったとき、妊娠検査薬で反応があった。
病院に行ったけど、まだ早い時期だったので胎のうが確認できなかった。
またしばらくしてから来るように、と言われて数日で出血があり、わたしは流産してしまったのです。

今、妊娠をのぞんでいるのだけど、まだ兆候はない。

本当に初期の流産だった。
でもとっても悲しかった。
何が悪かったのか、少しでも不安に思ったことがいけなかったのか。
いろいろと考えた。したことを思い返して、自分を責めた。寒かったのに外にいたから、とか、夫と喧嘩したから、とか。

そしてとても痛かった。
いのちがなくなってしまうのだから、普通の腹痛くらいじゃないのは当然だろう、と思った。
痛くて、悲しくて、本当につらかった。

それから、体調が自分でよく分からなくなってしまった。
体がしんどくて、無理できなくなった。どのくらい無理がきくのか、分からなくなってしまった。
そろそろ、という感じで過ごす日々が続いた。

2回生理が来たら、また子作り再開しても大丈夫ですよ、とお医者様に言われていた。
でも、まだその兆候はない。

そしてとても怖くなった。
「また妊娠できるだろうか」
ということ。
そして
「できたとしても、また流れたらどうしよう」
という不安が大きくなった。
痛かったし、つらかった。
またそうなったらどうしよう。

「また妊娠するか、また流れたらどうしよう、できなかったらどうしよう」
そういう不安がつきまとうようになったのだ。

それを夫に話した。
流産してから、不安があると。そして体調が戻らないということ。
そして「子どもが出来ていたら」という、不確定なことによってこれからが決められないこと。

夫は「子どもが出来てたら~」とよく言う。
「子どもが出来ていたら、仕事なんてできないぞ」
「子どもが出来ていたら、新婚旅行どうするんだ」

何もできない、動けない。
わたしだって子どもが欲しい。でもそんなに簡単にできないんだってことが分かった。分からないものを待って、何も出来ない。
家でずっと不安に思って、夫を待っている。

そういう気持ちを初めて夫に話した。

考えすぎなのかもしれない。
あのまま、子どもが育っていたら、こんなことを考えなかったのに。

今も妊娠している人を見るとつらい。妊娠している人、子どもがいる人がうらやましい。義父母から子どものことを聞かれるのがつらい。
ほんとに初期の妊娠だったのに、体が急激に変わったことも、とても怖かった。

「そんなに痛かったのか。分からなかった。ごめんな。」
と夫は言ってくれた。
「仕事があるから、ずっとそばにいるっていうことはできないからな・・・ちょっと実家に帰ってきたらどうだ」
「リツコと結婚したのは、子どもが欲しいからじゃない、一緒にいるためなんだから、もし子どもができなくてもいいよ」
と言ってくれた。

そんな簡単に言わないで!と思う自分もいたが、話してよかった。
不安がなくなったわけではないし、何が変わるわけではないけど、話してよかった。

子どもが欲しい。
でもできるかわからない。
子どもがいない人生も考えていかないといけないかもしれない。

こうやって思い悩むのも、ストレスなのかもしれない。



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理解する努力。

2008-06-19 02:33:06 | 結婚できました編
結婚式の誓いの言葉は、人前式を選んだため、自分たちで考えました。
そのことばのなかに「理解する努力を忘れず」という一文を入れました。
今、そのことばの重みを感じています。

ながらく一人暮らしをしてきて、またいろいろな土地でいろいろな職業についていた私。
男性と暮らしたことも、結婚して初めてですし、家族以外の人と暮らしたのも初めて。
やっぱりいろいろな違いを感じます

長男で、妹がいる彼は、結構人が「いや」ということを喜んでする、いじめっ子。
「いや」と言うと喜ぶみたいで、結構やなことをされました。
笑いですんでいる程度ならいいのですが

以前、わたしのPCを、彼がいじっていて大切な更新をしている最中に無理に電源を切ってしまい、立ち上がらなくなってしまったことがありました。
それからPCの起動に10分くらい懸かるようになってしまい・・・
その時「もういいからいじらないで」と言っても聞いてくれず。
「今それをやらなくていいじゃん」ということもけっこうある。
「いやだ」「やめて」と言っているのに「いやよいやよも好きのうち」と思っているのか、聞いてくれないことがある。

そういうことも、結構ストレスたまっていた。
わたしはあまりお願い事もしないし、口に出したことは必ずやる、と決めている。

男性と付き合って、思ったことは「男は結構口に出してもやんないやつが多い」ということだった。
これは夫と付き合って、初めて思ったこと。
夫はわたしに「夏になったら花火を観に行こう」とか、結構先のことを計画しているように思えることを口にした。そして「会社を辞める」と口にしていた。
しかしその計画は一個も果たされることなく、それを悪いと思っているのか、今、わたしたちは一つ一つそれを実行している。
そして会社も辞めず、今も勤めている。
結構、夫から学んだことは多い。

今も「やる」と言っていて、それを待っているといつまでもやらないことは多い。
こちらがそのつもりで待っていても一向に進まなかったりする。

今回、ちょっとしたことで諍いになった。
そして私がぶちまけた。
(ぶちまけ、はあまり有効ではないと思うが、もう追い詰められていた

「なんでわたしが言っていることを聞かないのか?」
「具合が悪いと言っていて、肩を揉んで欲しいと初めて頼んだのに、いつもあなたがどこか痛いと言えばマッサージしているのに、なんで私がお願いしたひとつのことさえもやってくれないのか?」
「自分は帰ってきてご飯食べて洗濯物も全部できていて、部屋も綺麗になっていて、好きな時にセックスしていいばっかりじゃん」(最近ほんとうに自分勝手なセックスが多かったので)
「何か部屋に置くときも、ちゃんと相談して。自分の買った家だから、置きたいものを置くのはいいと思うけど、わたしだって住んでいるのだから、相談して」(安い敷物とか、すぐに敷きたがってこの間も買ってきて敷いていたので)

余りの感情の起伏に、大泣きしてしまった
本当に、子どもが泣くみたいに。
夫はびっくりして謝って、これから気をつけるから、とあわてていた。

ついでに「いつも優しく親切にしてもらっているけど、あなたの両親はわたしの親ではないから、プレッシャーがある。あなただって私の実家に行くのはどう?どんなに親切にしてもらっても気を遣うでしょう?だから私はイヤではないし、行くのはかまわないけど、考えてもらいたい」とも言った。
これは分かってくれたみたいだ。例えがよかったのか。

言っていて思ったのだけど、別に違う他人と結婚して生活するのに、違いがあってストレスを感じたりすることは仕方ないと思う。
実家に行くなど、しなくてはいけないことはする。それはイヤでもストレスでもやる。
だけど「わたしはこう感じている」ということを知って欲しいのだ。
そして「ひとりで決めないで、ふたりの家なんだから相談してルールを決めて行きたい」という気持ちを知って欲しいのだ。

そして意外だったのだが、セックスって重要だ。
パートナーとでも、イヤでなくても、あまり気が進まないセックスをしていると、自分が大事に思われていないと感じられてくる。
「今日は別に気乗りしないなあ」程度でも、応じていると段々相手が自分をはけ口にしているだけに思えてくる。
つくづく、セックスはコミュニケーションだと思う。
すべてが出る。
相手への自分の気持ち、重要度、愛情の大きさ、思い遣り、性癖などがすべて出る。

本当に悲しくて、寂しくて、大泣きした。
あんな風に人前で泣くことは初めてだった。
「えーん、えーん」という感じで泣いた。

親やきょうだいくらいだ、こんなに自分のことを出したのは。

夫には出せる。
なんでか。
それは彼がわたしにはすべて見せてくれるからだ。
だからわたしも彼には自分のいろいろな面を出しても大丈夫、と思える。

他人なのに、夫婦ってすごいな、と思った。
彼はよく言う。
「言ってくれないと分からないからさあ」
そう、言わないと分からないものなのだ。
夫と暮らしてから、わたしは自分がやっぱり「女」なのだなあ、男とは作りが違うのだなあと意識するようになった。

今回の話し合いで、もうひとつ、とても不安に思っていることを口にした。
それはまた。


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