魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

不束者ですが・・・。

2007-09-23 18:20:26 | 結婚できるかな編
一応、彼が私の両親に挨拶に行き無事済んで、今度は彼のご両親に私が挨拶に行く番である。

その日は大切なお友達の結婚式に出て、その後うかがう予定。
朝10時からの式に出て、高原のレストランの披露宴に出て、終了は多分三時。
それから彼が迎えに来てくれて、帰ってシャワーして着替えて綺麗にして。
とてもタイトなスケジュールである。
しかもわたしの母が、彼と泊まることについて絶対結婚前は許さないと言っていて、終わったら最終の新幹線で東京に帰らなくてはならない。高校生かよ…
それでも彼は母にちゃんと帰します、と言っていた。

案の定、終了は三時半。
それから用意して、出たのが五時過ぎ。
あああ~~~遅い

車のなかでもキンチョー
どうしよう~と言うわたしに彼は
「うちの両親なんて楽勝だよ。りっちゃんのご両親に比べれば」という。

着いた。
綺麗なお花が咲き乱れている。お母様の趣味がガーデニングだそうだ。
玄関を開けて、出迎えてくれている。

彼の部屋だった和室に通された。
ご両親と妹さんがいらっしゃった。

わたしは何度も時間を変更してくださったことをお礼と謝罪をのべ、自己紹介をした。
手土産の虎やの羊羹と、妹さんにアンリ・シャルパンティエのマドレーヌ、両親からの手土産をお渡しする。
お茶とお菓子が出された。

座って、彼が私の略歴と、家族のことなど話してくれる。

ちゃんと話してくれる彼は素敵ださすが初孫で長男だ。

以前、彼の育った家を見てみたいと思ったことがある。
今、彼と一緒に、彼のご両親に結婚の挨拶に来られるなんて、本当に不思議だ。
長かったなあ、と思う。

大方のお話が終って、家族のことなど聞かれ、お母様はにこにこしていらっしゃる。
彼の幼いころからの写真を見せてくださった。
赤ちゃんのころの彼。幼稚園、小学生、中学生、高校生、大学生。新入社員の彼。そしてわたしと出会ったころの彼。
若いなあ…。

お母様が「このアルバムはリツコさんに差し上げるわ」とおっしゃるのではないか。
ちゃんと取り分けておいてくれたらしい。
嬉しかった。

彼のお母様のおじい様はこの県の偉人らしい。本になっていた。学者で教育者。知らなかった…。

最後に写真を撮った。
ほっとした。
きっとそういう顔で映っているだろう。
ご両親と妹さんと私と彼で。

帰る時も外まで見送ってくださった。
嬉しかった。

「お袋、りっちゃんのこと気に入ったよ。」
そうだといいけど…。

帰りにサービスエリアに寄り、夜景を見た。
空気が澄んでいて、とても綺麗だった。
彼がうしろから抱いてくれた。
星がとても綺麗だった。

ここからがスタートだ。

この星空を、わたしは一生忘れない

「りっちゃん、来週指輪買いに行こうな」

ええ婚約指輪ってものですか…いわゆるひとつのエンゲージリング…(長嶋監督の奥さまのご冥福をお祈りします)

婚約だ。

「りっちゃん、幸せだなあ。ありがとうな」

それはわたしも同じ気持ち。
本当に幸せだ。
こんなに幸せな日は今までないくらいだ。
わたしたちは幸せの絶頂にいた。

しかしその頃、わたしの携帯には母から何度もメールが入っていた…。

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幸せにします。

2007-09-22 17:27:11 | 結婚できるかな編
さて。
長丁場の双方の両親に会いに行くご挨拶ウィーク。
超緊張しながら、彼がうちにやってきて、それから一緒に実家へ向かう新幹線に乗りました
彼は緊張して、四角い感じなっている…

そりゃあそうだ。
ここに至るまでいろいろあったのだ。

まず「一緒に来なさい」というので、確認を取って新幹線も指定を取った。
しかし。
「全然知らない人なんだから、お前が先に来て説明すべきだ」と言いだした。

もめた。でもわたしが二時間ほど早く行くようにした。彼は途中で待つ。

それで私だけが泊まるかどうか、これももめた。

結局「遠くからわざわざ来てくれるんだから、温泉でも泊まって行ってもらいなさい」と、彼だけが温泉に泊まることになった。
しかし前の日になって「お母さんが温泉なんて泊まったことないっていうから、みんなで泊まろう」と変更。

部屋割り、どうすんだ…。

そして緊張しながら、実家に到着。
わたしは両親に彼の仕事等、聞かれたことに答えた。でも結構大雑把。
これだけのために?と思ったが、仕方ない。
わざわざ弟も来てくれていた。

そしていよいよ彼を迎えに行き、ご対面です
すごく緊張している彼。大丈夫か?

まあ仕事でしっかりやってきてるので、そつなく答えていっている。
しかし肝心なことに話が及ばない…。

そうこうしているうちにお昼になったので、「お蕎麦を食べに行こう」となる。
お蕎麦を食べた。
ざっとドライブをした。
彼は助手席、わたしは後ろの席。
父が運転している…。

夕方までドライブし、うちに帰って温泉宿へ。

そこで話をしている時に、彼が父によびかけた。

結婚の話だ。

彼はこの日のためにスーツを新調した。ネクタイはわたしが選んだ。
ひと風呂浴びる前に、きちんとした格好で話をしようとした。

ふたりが会ったいきさつと、今回こういう話になったことをかいつまんで話し、言った。
「一緒になりたいと思っています。リツコさんを幸せにします」

おお…
ついにわたしの人生のなかでこんな日が…

しかし。

父が。

すごい苦い顔をして。
「もういいから」

と言った…

なんか、彼がどうとかじゃなく。

やりたくないんだ。

そう思った。

と思った時、彼の脚が長時間の正座により、吊った…。

場が和んだ

一応わたしからも「一緒になりたいと思っているので、お願いします」と言って頭を下げた。

それから、食事の前に彼は父と、わたしは母とお風呂に行った。

部屋で食事を取り、わたしは両親にはさまれて、川の字で寝た。
彼はひとり部屋だった…

次の日、父と母はお土産を持たせて、新幹線のホームまで見送ってくれた。

「とりあえず、大丈夫かな?」
やっと緊張から解放された彼が、気が抜けた顔で横に座っている。

「うん、たぶん大丈夫だと思う」

しかしこのあと、事件が起きるのだ。

でもそんなことも知らず、私たちは駅弁を食べていたのであった…


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挨拶ウィーク。

2007-09-18 16:41:14 | 結婚できるかな編
ひょんなことから母との電話で、実家に彼を連れていくことになってしまった。

わたしの両親がいるのは、今は東北だ。片道3時間かかるんすよ…

実は九月半ばに友達の結婚式が彼のいるところであるのです
それに出席するために彼のうちに行って、そこでも2連休を過ごす予定。
その時彼が「うちに遊びにきなよ。うちの両親に会って、俺の育った所を見てほしい」と言ってくれたのです。

両親に会う…。

これは…

重い。重みがある。

会ったら…先に進むだろう。

ぼちぼち「一緒にいてくれ」から「結婚しよう」という言葉が、彼の口から出て来ていた。

今までわたしは付き合った人を親に紹介したことは、大学生の時と前の彼だけ。
他はひたかくしにしていた。

その訳は…なんとうちの母は「結婚するまで肉体関係を持ってはいけません」という、恐ろしい考えの持ち主…

昭和か?戦前か?

そのため、うちのきょうだいたちは見事な二面性と、嘘を身に付けた

「付き合う前にお母さんに会わせなさい!」
…おいおい、付き合う前に親に会う男がどこにいるのよ?

「本当に大事に思っている子には、男は手を出さないものよ!」
…いや、中学生じゃないんですから…。

そう、わたしが結婚できなかった訳は、母にも原因がある。
ぶっつぶされまくった、20代であった。

そして今。

うまくいわなければいけない。

「実は偶然再会して、今電話で話しているんだけどお家に遊びに来いって言われてるんだよね」

「ふーん、いいんじゃない?行ってみたら?」

おお、大丈夫だった

しかし、彼女は甘くない。
次の日「やっぱり普通はもらいに来るもんなんだから、彼がまずこっちに来るべきよ

あ~出たよ…。豹変の術。母は言っていることをすぐ変える。こちらは彼女に確認し、進めているのに、お構いなしに次の日の気分で変える。

まあそのことを彼に伝えたら「もっともだと思う。じゃあ俺が行くよ」

ええ~~~~遠いですよ?ほんとうに。

ふたり、日帰りの予定で両親に伝えた。

そしたら。また。次の日。
「ちゃんとあんたが前の日に来て、相手のことを父に説明すべきだ」

だったら言ってよ、もっと前にさ~~~~

仕事が…というと「仕事なんてどうにでもなるでしょうどっちが大事なのよ

いや、どうにでもならないよ…。

その上「せっかく来たんだから、泊まっていきなさいよ」
え…寒いからやです。
「じゃあ結果がどうだったか先延ばしになるけど」
脅しですか

さらに「彼もせっかく遠くから来たんだから温泉に泊まってもらえば」
のっけから一泊ですか~~~
キツイ…耐えられるのか?

彼に伝えたら「うーんそれはキツイけど、言う通りにしよう。よろしくお願いしますとお伝えして」とのこと。
いいやつ…。

そしてわたしたちは、わたしの両親に会ったあと、一日置いて、彼の両親に会うという、ご挨拶ウィークを過ごすことになるのです。

しかしこの母の必殺「豹変」は、以後わたしたちをものすごく悩ますことになるとは、本当に実感として気づいていなかったのでした…
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感謝。

2007-09-06 17:54:35 | 結婚できるかな編
彼がうちに来た三連休。

甘い三日間だった

わたしが作ったご飯を、彼は「美味しいね」と何度も言って食べてくれた。おかわりもしてくれて、全部食べてくれた。本当にありがとうね、と食事が終わったら彼が言ってくれました。

一日目の夕飯は和食。

次の日は昼に起きてしまった。ブランチは洋食。

そしてベッドを買いに行った。寝心地をふたりで試して、ふたりで選んだ。
結構高いものですね~彼が買ってくれました。

彼の車に乗ったのは久しぶり。
そして思った。

「もうこの助手席はずっとわたしが座っていいんだ」

そう思うと、本当にじーんと嬉しかった涙がちょっと出た。

「ここはずっとわたしの場所?」そう聞くと彼は
「そうだよ。リツコ、ずっと座ってくれ」と握った手にキスしてくれた。

ふたりで観覧車に乗った。
こんな日が来るなんてね、と言い合った。

次の日は彼が帰る日。
あっという間だった。
たくさん話をした。
本当に、尽きることがない。
たくさん写真をくれた。

その日も昼に起きてしまった。
遅い朝食を作ってふと思った。

おにぎり、握って持たせよう。

彼はロング・ドライブが待っている。
鮭を焼いて、梅のおにぎりと三つ。

「今おにぎり握ってるから、ちょっと待ってね。」と言うと、彼はおにぎりを見て嬉しそうに笑って抱きしめてくれた。

「本当にありがとうね。リツコに会えて、俺を許してくれたこと、感謝している」

帰る時間になって、とても寂しい気持ちになった
今まで、どんな人が帰る時でも、ドアを閉めたとたんホッとしていたわたしだった。
それはずっと昔、彼が帰った時もだった。
でも今は違う。
彼が帰るのがさびしい。ずっと一緒にいたい。そう思う。

「本当に、リツコと会えたことに感謝してる。会えて良かった。結婚してなくて、よかった」

本当だ。
だってわたしはもう誰かと付き合おうと思って、来年には結婚しようと思っていて、次の日、付き合うことをOKしようと思っていたのだから。

ふたりとも離れられなかった。
慰めてくれた。
次に会えるのは二週間後。つらい。

「早く一緒にいられるように頑張ろう。本当にありがとうね。」
そう言って、彼は帰って行った。


他の誰にも、帰る時の食事の心配なんてしたことがなかった。
おにぎりを握って持たせようなんて、考えもしなかった。

だけど彼には、自然とそう思うのだ。

眠っている時も、狭いベッドに彼は自分が落ちそうになりながら、わたしがきつくないように寝ている。
車のなかで眠ってしまったわたしに、ブランケットをかけて、近くまで来たらそっと起こしてくれる。

「寝ている顔を見ていると、本当に可愛いなあ、と思ってさ。
だって車の中で寝てしまうなんて、本当に安心していないと女の子なんて絶対寝れないじゃない。信じてくれてるんだなって思った。」

本当に彼は優しく、ちゃんとわたしを見てくれる。
話も聞いてくれる。目の前の彼は、ちゃんとわたしに向き合ってくれる。

「もうリツコだけいればいい。ほかにはなにもいらないんだ、俺は」

「ずっと一緒にいてくれ」

「これからの人生、たくさん泣かせた分、リツコにずっと笑っていてほしいんだ。そのためだったら何でもする」

差し出される手に、めまいさえ感じる。
こんなセリフが自分に向けられることが、人生のなかであるとは思ってもみなかった。しかもこの人から。

わたしたちはこの三日間で、何回「ありがとう」と言っておたがいに、この運命に、そして神様と言うものがいるならそういう存在に感謝しただろう。
本当に、自然に感謝の気持ちがわきあがってくる。
こんな気持ちになることが、自分の人生のなかにあるのだ。
信じられない気持だ。

わたしは今、ほんとうに、生きてきた中で一番幸せだ。
彼に出会えたこと、運命に感謝している。


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サプライズ

2007-09-01 14:48:45 | 結婚できるかな編
ある日の夜、お風呂に入って休んでました。

再会した彼は、本州から出たところに車で旅行に行っていて、もう家に着いたという連絡があったところ。
事故にも遭わずにほっとしていました

そしたら彼からの電話が。


「今、所沢なんだけど」

…ところざわ。って埼玉ですか~

「もうすぐ着くから」

っていうか、すっぴんでパンツもはいてませんけど、わたし

急いで服を着て、部屋を片付けました。

400キロ車で移動したあとにまた東京に。

さすがに疲れていた彼でしたが「おみやげ届けようと思ってさ」

それは名産のうどんと有名な神様のお守りでした。

なんか信じられない、実感の湧かないわたしでした。

でもはるばる一度家に帰ってからまた来てくれた。

嬉しかった。

すぐに帰るという彼も、さすがに疲れていて心配だったので、横になってもらいました。
それからいろいろ話しました。

縁結びのお守りは綺麗なピンク色。

「ぼくはもう一つ青いの持ってるから。一緒になれるように、肌身離さず持ってるから、リツコも持っててね」

「リツコと一緒になれるように、お参りしてきたよ。いろいろなことは全部置いてきた。これから幸せになろうね」

降るような愛情を感じました。
今までで一番好きな人。その人が遠いところから来てくれた。
めまいがするほどでした。

近いうちに彼が休みを取って、三日間ずっと一緒にいる。
そしてふたりで寝るベッドを買いに行く。
「ふたりで使うから、一緒に選びたいんだ。好きなの言ってね。」

夢みたいに幸せな日々です
頑張ってご飯つくっちゃうぞ
やっぱり和食中心で、献立考えます。
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