魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

結婚できました。

2007-11-24 19:10:39 | 結婚できました編
先日、彼の本籍地がある役所に、ふたりで婚姻届を提出しました。

事前に彼が役所の人に見てもらって、ぬかりはありません

9年前、初めて彼に会った日。

それが結婚記念日にしようと決めていた日でした。
この日にこだわっていたので、とにかくちゃんと提出できるように準備しておきました。

ふたり揃って提出し、見上げた銀杏の黄色と、秋晴れの青い空を、わたしは一生忘れません。

7月に彼から電話があって、8月に再会し、9月に両親に紹介し、11月に結納し、結婚することができました。

スピード婚だったなあ

こんなことが、自分の身に起こるなんて、まったく思ってもいなかった。
小説やドラマみたいな話で、まさか自分がこんな風に結婚するなんて思いもしなかった。

本人確認のために免許証が必要で、車においてきてしまって取りに戻っていた彼は、軽く落ち込んでいましたが
「ふたりで一緒に提出したかったのに」

でも「かっこ悪い」とか「頼りない」なんて思いません。

そういうところもすべて受け入れ、愛しく感じます。

人に対して、こんな気持ちになれるなんて。
自分が結婚する旦那さんが、今までで一番好きだった、この彼だなんて。

今でもとても不思議な気持ちです。

頑張って生きてきたら、本当にいいことってあるんだなあって思います

指輪をダイヤモンドのエンゲージリングから、プラチナの結婚指輪にかえました。

これでわたしも人の妻です。



さて。
昨年から、思えばいろいろな人とデートをしてきましたが、ついに好きな人と結婚することができました。
本当にうれしいです

結婚してもこれで終わりではありませんので、大変なこともたくさんあると思います。
でも苦しみはふたりで半分ずつ、喜びは倍になるパートナーを見つけることが出来たので、話し合って投げずに、努力する心を忘れないでやっていこうと思います。

結婚して得た心の平安。
結婚っていいものですね。

「リツコの結婚できるかな?」は、わたくしリツコの結婚をもって終了になります。
つたない文章を読んでいただいた皆様、ありがとうございました。
皆様にも幸福が訪れますように、お祈りしています。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入籍前夜。

2007-11-24 19:03:38 | 結婚できるかな編
婚姻届を出しに行く前日。

午前中に一緒に出しに行くために、またわたしは新幹線に乗りました。

夜、ふたりで鍋を食べてあったまり、最後に書類を確認していました。

母から、彼にあてた手紙を預かって来ていました。

それを彼と一緒に読みました。

それには

結納を終えてほっとして、父も母もずいぶん眠ったこと。

リツコがとても嬉しそうだったこと。

ご両親に失礼があったことを申し訳なく思っていること。

そしてこれからはリツコをよろしく頼みます、と書いてありました。

涙が出ました。

あれほどゴネにゴネていた母は、結納が終わってから静かなものでした。

憑きものが落ちたみたいに。
ついに諦めたみたいでした。

この結婚がもめにもめた原因、破談の危機はすべて母から発生したものだったので、わたしは本当に母を憎く思いました。
でもやはり親なんだなあ

手紙を読んだ彼は「やっぱりお母さんはリツコのお母さんだな」と言い、泣いているわたしを抱きしめてくれました。

入籍してもしばらく仕事の関係で別居する予定になっています。

「しばらく離れて暮らすことになってしまうけど、これからどうぞよろしくお願いします」

正座して、彼に言いました。

「こっちに来てくれて、ありがとうな。これから一緒に頑張っていこうな」

そう言って、彼も正座して、ふたりで顔を見合せて笑いました。

とてもしあわせな気持ちで、眠りました


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今が一番いい時?

2007-11-18 14:29:10 | 結婚できるかな編
婚約中です。

でも近々入籍です。
妻です。

職場の人に退職を表明してからいろいろな反応が。

なんかちゃんと言おうと思っていた人に、周りから言われちゃって「彼氏いたっけ?」とか言われたり

年上の姉さん方は「わたしたち、どうします~?」と明るく笑いを提供してくれたり。

うちの職場は女性ばっかり。
バツいちか独身女性のみ。

バツいち含む、既婚の姉さん方から言われるのは「今が一番いい時だよね」。

たしかに。

婚約期間は短いですが、とても甘い。まさにスィート

「大好きだよ」
「愛してるよ」
「ずっと一緒にいてくれる?」
「一生離さないからね」

などなど・・・

もう、降るような愛情をいただいています。自分で言うのもなんですが…。

「生きてて良かった…」そう思います

でもこれって、今だけなのかな?

もうだんだんなくなっちゃうのかな?

たしかに、結納が終わってから、自分の心に安定感が生まれました。
ほっとして、仕事もさくさく進みます。

ちょっとドキドキ感が薄れたかも

でもまだ彼は「いやじゃない?」と言ってきたりするので「なんで~?」と答えますが。

不思議と「この人でいいのかな?」なんていう気持ちが湧いては来ません。

なんかこれがとても自然な流れに感じます。

無理することがない。

いつまでも一緒にいたい。

今までと違う感情が湧いてきます。

たしかに、今が一番いい時期なのかもしれない。

会いたくて、早く一緒になりたくて、朝晩電話して、何度もメールして、遠距離を車で、新幹線で、行き来して。

そういう情熱はなくなっていくのかもしれない。

でも今もわたしは彼の横顔を信じられない思いで見つめていることがあります。

「本当に隣にいる…

ずっと欲しかった人でした。夢みたいに感じます。

「一緒にいられなかった時間が長かったから、ふたりでいられることに『感謝』だよね」
彼はそう言います。

ほんとにそう思う。

一緒になれるまで、たくさんの障害があったし、9年かかった。
だからわたしたちは他の夫婦と違う、とは思いません。

もしかしたら、こんな甘いことばは結婚したら言ってもらえないかもしれない。
けんかもいっぱいするかもしれない。
「こんなはずじゃなかった」と思うかもしれない。

でも「胸を打つ思いは絶えず。わたしはこれからもきっとあなたに焦がれる」というaikoさんの歌の通り、わたしの気持はいまだ冷めないのです。

ただ、一緒にいられるだけで、幸せを感じるのです。それだけでいい、と願っていたから。

ついていく
どこまでも
ふたりにもう距離ができないように

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

結納

2007-11-15 19:48:53 | 結婚できるかな編
結納、略式ですがやることになりました。

上司には「あんたたち、この期におよんで結納やるの?ばっかじゃないの?

と言われましたが。

彼のお父様がやると言っているそうです。

鰹節等は省略。

簡素にやります。

ちょっとしたスペースを借りて、そこで話をしてつめて、お寿司食べて終わり。
そんな感じにしました。

父親ふたりと私たちふたりで。

結納金もちゃんと用意してくれていました。

桐箱に入れて、豪華な水引された結納金。

半返しはなしで、ふたりの結婚準備金としていただき、これからの生活にということで。

指環もティファニーのダイヤモンドリング。今日お披露目

いろいろなものを全部彼が用意してくれました。
仕事もあって、忙しいのに…

気持ちが、うれしかったです本当に。

この日を迎えられたのも、彼の頑張りのおかげだけでなく、周りの人たち、両親やきょうだい、上司や友人、たくさんの人たちの助けがあって、ようやく結納まで来ることができました

きちんと終えて、彼は車でお父様と一緒に帰りました。
明日から会社の上司や同僚への報告。
社長にも報告し、式や披露宴をどうするか、その感触で考えていこうと思っています

わたしも仕事をもう少しで辞め、彼のもとに行き、拠点を東京から移すつもりです。
そばにいて、一緒に暮らし、そのなかで春にでも式をしようと思っています。
同棲になってしまうので、入籍をする予定です

本当に、結婚するんだなあ…

苗字、変わるんだなあ…。
34年間この名前で来て、小さい時から「この人と結婚したら名前は○○リツコになるんだなあ」なんて妄想してきたけど、ついに変わるんだなあ…

でも、それが自然な流れのように感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

誰が結婚するの?

2007-11-10 18:41:02 | 結婚できるかな編
このブログ、ずいぶん空いてしまいました。
本当に申し訳ありません…それでも見ていてくださった方がいることに、本当に感謝しています。
どうもありがとうございました。

前回の破談の危機がありまして、持ち直しましたがまたまた大きな危機がありました。
もうここに書けないくらい、シャレになりませんでした…

マジで破談…っていうくらいの壁でした。

まず、両親同士の顔合わせで、うちの母が先方に対してとても失礼な態度を取り、ひと波乱

母のせいでほんとにマンションから飛び降りたくなりましたよ、何度も。

その後、取り成して次!と思ったら、ほかにでっかい問題が出てきました

もう思想のことなので、これは何ともならないです…しかも先方の親戚とうちの母。巻き込まれた私たちと彼のご両親

私と別れるか、それとも親戚と縁を切るか、というところまで追い込まれました。

それでも話し合い、考えた末に、彼は私を選んでくれました。

結婚って、こんなに大変なの…

滝のように泣きましたよ。

彼も具合が悪くなるまで悩みました。ご両親のところに何度も足を運び、説得してくれました。上司に相談したり、なんとか解決法を見つけようと考えました。

わたしも、公私ともにお世話になっている上司に相談しました。

そしたら一喝されました。

「あんたたち、30過ぎてなにやってんの?馬鹿じゃないの?」

ごもっともです…

「誰が結婚するの?親と結婚するんじゃないじゃない親の言うこと聞きすぎ!」

その通りです。

「大丈夫、どんなにしたって親なんて縁切れるもんじゃないから」

むしろ母とは縁を切りたいくらいです…

「この期におよんで結納とか言ってないで、早く籍入れて一緒に住みなそうしないとあのお母さん、諦めないよ」

そう、姉の時もそうだった…。この上司が強烈にガードしてくれて、なんとか結婚できたんです。

「りっちゃんのお母さんは子供を自分のものだと思ってるから、結婚するまで諦めないよ。」

そう、よく分かってらっしゃる…。

「そしてこれを逃したら、絶対結婚できないよ

どーーーーん
そうだろう、きっと…。

「もううちの会社は戻ってきてもだめだからね。返品不可って彼に言っておきなさい

びしっと言われちゃいました…。

そう、彼も言ってました。

「リツコの母さんと結婚するわけじゃないから」

わたしたちはなるべく双方の両親の意向を聞いて、許してもらって…円満に…そう思い過ぎていたのかもしれない…。

でももうわたしは親とは別の人間であり、別の考え方を持ち、そして何より親より大切な人を見つけてしまった。そしてその人と一緒に行くと、決めたのだ。

だから、今大事にするのは親ではないのだ。

母親のために結婚するのではないのだ。
納得してもらうために、二人の結婚があるわけではないのだ。

本当に、いろいろありました。
ここでは書けないくらい、大きな問題に発展しました。

でも、それを乗り越えたことで、二人の間で「絶対結婚して、お互いを大切にしよう」という気持ちが、何かあっても2人で話し合ってやっていこうという気持ちが、強く強く生まれてきたのです。

そしてよく分かったのが「人は今現在存在しているだけではなく、その背景があり、両親、祖父母、そのまた両親…と連綿とつらなって今がある。」ということです。

結婚はよく「家と家」と言いますが、たしかにそれをまったく無視しては、今現在ある自分を否定することになりかねないかもしれません。

でも、あくまで「家」と結婚するわけではない。

人と人、その二人がこれから長い人生という道を歩んでいこうと思った時にするものが「結婚」である。
そう思います。

何も持ってない、若くもない私ですが、彼のことを一生懸命大切にしていこうと思います。

もうすぐ入籍します。

また母が最期のあがきで邪魔してきましたが、もう相手にしません。
もう結婚するのです。

母とではなく、私と。

親離れってこういうことなのかもしれません。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする