魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

夢。

2009-01-28 20:58:00 | ママになれるかな編
今日、夢を見ました
夫が津波にさらわれてしまう夢。
たまに、こういう不安な夢を見ます。
夫は時々「俺が死んだら」ということを言います。
わたしはとても悲しくなるし、そんなことは考えたくもない
不安がきっとあるんでしょうね。

昨日、夫が休みだったんですが、ふと夫が
「すごくいとおしいんだ」
と言いました。

いとおしい。

今まで言われたことのない言葉でした。
お腹に自分の子供を宿している今、夫はわたしという存在をとても愛しく思ってくれているんだなあ・・・と感じました。

また
「お前は生まれ変わったらまた俺と一緒になるか?」
と聞かれました。

「え・・・来世もですか?」
と思いましたが、
「なる」
と言いました。

わたしは生まれ変わりを信じたりする人ではないし、夫もそういう考え方を持っているわけではないです。
ただ、ふと考えてみると夫とは今の生だけでなく、前の生も、ずっと一緒にいたような、そんな感じがするのです。
一緒にいることが、とても自然で。
そんな風に感じる自分がいるということが、そんな風に感じる人がこの世にいるとは、とても不思議です。

実は、夫との過去の別れを思い出すために昔の日記を読み返していたのですが、とてもつらい気持ちが書き綴られていました。
その生々しい気持ちが甦ってきて、涙が出たことも何度かありました。
思い出すのがつらくて、書くのが滞ってしまいます。
本当に本当につらかった
でも、そんな別れを経験した人と、一緒になれることもあるんだなあ、とも思います。
人生、何があるか分からないものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最後の恋。

2009-01-24 12:34:47 | ママになれるかな編
わたしは、彼にメールを書いた。
最後のメール。
思ったことを、なるべく長くならないように、何度も考えて書き直して。

当時、やりとりしたメールは、ソフトがおかしくなってもう読めなくなってしまったので、わたしの手元にはない。
でも、彼はそのメールをずっと取ってあって、保存していた。
結婚する前、再会した時に、それをたまに見返していたと言っていた。
そしてプリントアウトして見せてくれた。
26の時のわたしのメール。
それは思い遣りが感じられるものだった。

別れを告げられた時、わたしはとても苦しんでいた。
考えたら、「振られたのは初めて」だった。
彼のことを思わない日は一日だってなかった。

「なんで?」
「どうして?」
「何が悪かったんだろう?」
ずっと考えていた

あんな風に、人を好きになることはもうないだろう。
それははっきり分かった。
わたしの、無邪気な女学生のような恋。
本当に、最後の恋にしたかった。
知らない相手に対して、ああいう気持ちで人を見つめることはないだろう。
あの人以上の人はいないし、手に入れたいと思う人はきっといない。
もっと人間的に付き合いたかった。
魂のかたちを見たかった。
もっと生っぽい彼を。

鏡のなかにいる彼を、本物に触れたと思った瞬間、もっと遠いところに行ってしまったように感じた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メール

2009-01-24 12:07:07 | ママになれるかな編
先週、夫と一緒に「007 慰めの報酬」の先行上映を観に行ってきました。
007最新作。
夫は007が大好きで、前作「カジノ・ロワイヤル」からずっと新作を楽しみにいていました
前売り券を4枚も購入し(何回観るつもり?)サイトを観て気分を盛り上げてきてました。サントラも購入し、毎朝出勤前に聴いてるし・・・。
夫が007が好きなことは、結婚してから知りました。
わたしたちが結婚するまで映画を一緒に観ることなんてなかった。
初めて一緒に観た映画は、姪のお供で「崖の上のポニョ」かな・・・
「映画も観に行こう」といった彼の約束は、結婚してからやっと果たされました


結局、電話にも出てくれず、メールをしても返信がなく。
1週間以上たったある日の夜、PCを立ち上げたところ、やっと彼からのメールが来た。
そのタイトルは・・・別れを示唆するものだった。

内容は
「前付き合っていた人と比べてしまう」
「いろいろ行った場所や店も、以前その人と一緒に行った所だった」
「この間、別れてから真剣に考えた」
「他の人と付き合ったほうがいい」
「今までありがとう!」(←このマーク!)
「君の幸福を心より祈っている」

今までくれた心のこもったメールから比べると、別の人からのような上滑りしたよそよそしいメールだった。
そして完全に「否定」だと感じた。

わたしのこと、見てはくれなかったんだなあ・・・。
そう思った。

そして初めて、わたしは分かった。

初めて会ったときから、彼のことが好きだった。

そしてそれをちゃんと伝えてなかった、ということに。

「あなたと会った時、こんな人がいるんだ、と思った。
 あなたは素晴らしい人だと思う。」
それもちゃんと言えなかった。

ちゃんと、顔を見て、目を見て、言えばよかった。
その結果、もう二度と会えなくなるとしても。
楽しいことだけでいいや、と思って先延ばししていた。
「好き」とちゃんと伝えてなければ、傷つくのも少しで済む。
そんな風に考えていた臆病者だ。

後悔した。
でももう遅かった。

扉は、閉ざされてしまった。

もう会えないのだ。

「この土地を出ようかな」
そう思った。
「死んだって聞いたら、どう思うかな」
とも。

あの人でなければ、意味がないのだ。
でも、もう会えないのだ。

わたしは、呆然としてメールを読み返していた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

予感。

2009-01-18 18:30:15 | ママになれるかな編
わたしと彼は、順調にデートをしていた。

会社の帰りに一緒に夕食を食べたり、休みの日にドライブしたり。

でも、なんとなく感じていたことがあった。

「それでこのあと、どうするんだろう?」

実は、お恥ずかしい話ですが、いろいろわけあって、わたしは男性と深い仲になったことがなかったのです

この先、どうなるのかよく分からない。
手をつないで、キスして、その先は・・・未知の世界。

しかも当時、20代後半に入っていたわたし。
・・・彼に引かれるかもしれない
そうも思っていた。

だから、彼に任せようと思っていた。

一向に進展がないまま、デートは続いた。

そして感じたことがあった。
彼は人に踏み込ませない部分がある。

親切で、よく話す人だけど、何かラインを引いている。
そう感じた。
わたしはそこに入りたかった。

出来れば、わたしが会っていないときの彼を見たかった。
つぶさに、見てみたかった。
どんな家族と暮らしているのか、どんな生活をしているのか。

ご両親と、妹さんがいるのは聞いていた。
小学生の時に関西に、お父様の転勤で一時期行っていたことや、大学は東京だったこと。

しかし踏み込ませないところがあった。

それは、結婚した今だから言えるが、たしかに彼は素をまだ見せていなかった。
(今は見せ過ぎ・・・

そこに入り込むことは、出来るだろうか?
そんなことを思っていた。

そして、デートの最後にいつも思っていた。

「もしかして、これが最後って言われるかもしれない」
そういう予感がしていた。

ふたりのやりとりは、当時携帯のメールが普及していなかったので、PCのメールが多かった。
あとは携帯。携帯よりはPCメールが多かった。
当時、ポストペットを使っていて、毎回彼のメールを猫が運んできてくれたのを憶えている。

いろいろなことをあまり長くならないように文面にこめた。

その後、わたしのポストペットのソフトは壊れてしまい、彼とのメールは失われてしまった。

しかし、彼はわたしとのメールをずっと取っておいて、たまに見返していたという。
彼がわたしに一昨年連絡をくれたのも、そのメールを読み返したからだということが後日分かる。
男性はなかなか過去を忘れないものだといい、女性はきっぱり切り捨てて前に進むというが、本当なのかもしれない

そして、ある日、また食事に行った。
美味しい食事をいただいて、わたしは思った。

「なんでこの人と食べていると、わたしはこんなに美味しく感じるのだろう」

そして思った。

「もしこの人と会えなくなったら、わたしはもう美味しいと思えないかもしれない」
そう暗く思った

(結構、わたしは最悪のケースを想定して、物事のショックを和らげようとするくせがある。)

そしてぼんやり感じていたことは、彼はそんな風には思っていない、ということだった。
好かれているかどうかは、大体分かるものだ。

お会計の時、レジにいた店員さんに聞かれた。
「お客様は東京から来たんですか?」

彼とわたしは東京の人と思われたようだ。

「いえ、違います。近所です。」
と彼は言って店を出た。
そのことをよく憶えている。
その店は今はもうなくて、別な飲食店に変わっている。

そして家まで送ってもらった。
その日、両親はいなかった。
でもだからといって、どうすればいいかわたしにはわからなかった。
なにしろ、経験がなさ過ぎた。

彼も、なんとも言わなかった。

いつも信号が赤になればいいと思っていた。
送ってくれる帰り道、なるべく彼と一緒にいたくて、青信号を残念に思った。

その時の帰り道の、彼の顔を憶えている。
秀麗な、白い横顔。
その時、彼はわたしの横にいなかった。

信号は、青ばかりだった。

「ありがとうございました。」
お礼を言って車から降り、彼は帰っていった。
思えば、いつもうちまで送ってくれたし、食事もご馳走してくれた。

それから、彼とは長らく連絡がつかなくなる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忘れないこと。

2009-01-18 18:24:26 | ママになれるかな編
昨日は震災から14年たった日でした。
当時大学生だったわたしは、タンスの下敷きになり「死ぬかも」と思った時、揺れが止まり、助かりました。
それから毎年、なぜか地震が起こった時間に目が覚めるのです。
でも、今年は目が覚めなかった。
不思議でした。
夫にそのことを話したら
「今、幸せだからだよ」
と。
妊娠しているから、目覚めなかったのかもしれない。
ニュースはつらくて観れない。
「忘れたことはありません」
と遺族の方は言う。
あの日から一変してしまった人がたくさんいる。
近しい人を亡くしてはいないわたしは、忘れていくのかもしれない。
でもいつも「日常がまったく変わってしまう恐怖」が心の底にある。
そして、わたしは祈るしかない。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菜の花。

2009-01-15 11:26:58 | ママになれるかな編
わたしがこの世を去るとき、きっと去来する風景が、川原に咲いた一面の菜の花畑だろうと思う。
春、川を渡る橋の上の電車の窓から見えた黄色い、まばゆい景色。
とても幸福な気持ちに包まれていた。

「これから好きな人に会いに行く」

こんなにもしあわせな気持ちなのか、と思った。
初めて知った気持ち。
眩しい気持ち。

遅い桜が残る4月末、わたしは彼の住む街の近くの駅に向かっていた。
杏や林檎など、春の花が咲いていた。
電車はそのなかを進んでいった。
彼の調べてくれた時刻の電車に乗り、彼が迎えに来てくれる駅をめざす。

初めて降りた駅のロータリーに、彼は車で待っていてくれた。
紺のゴルフから降りてきて、助手席のドアを開けてくれた。
いつもと違う、ジーンズの脚が長くてカッコよかった

わたしを待っていてくれた、ということがとても嬉しかった

遅い桜を見に行った。
桜は満開の頃を少し過ぎていたけど、とても綺麗だった。
食事をして、あたりをドライブした。
一緒に美味しいシュークリームを食べ、お茶を飲んだ。
そのお店は高台にあって、とても眺めが良いところだった。
後々、東京から来た友達を案内したり、自分も軽井沢に来た時には立ち寄ったお店だ。

ちょうど夕方の陽射しが川面に映って、煌いていた。
眩しく反射して、光の帯のようだった。
とても綺麗だった。

この人と一緒に見ると、すべてが煌いて見える・・・。
そして一緒に食べるとなんでも美味しく感じる・・・。

そう思った。

帰りはわざわざ送ってくれた。
彼の家まで1時間近くかかる。

帰りは、信号が赤になると嬉しかった。
少しでも長くいられるから。

わりとよく喋ってくれた。運転しながら。

そしてわたしにこう言った。
「夏は花火を観に行こう」

わたしはとても嬉しかった
夏も、一緒にいられるんだ。
そう思った。

わりと、彼はよく先のことを言う人だった。
海にも行こう、美味しい店があるから今度行ってみよう、とか。

わたしは、それを先の約束と思った。
それはわたしを有頂天にした。

でもそうではない、ということをわたしは後に学習する。
男の人は得てしてそういうことを言う。
嘘をついているのではない。未来を夢見せて、騙そうとしているのでもない。
その時には本当にそう思って言っているのだということを。

あんなに嬉しい、幸福な気持ちのデートは、後にも先にもあれっきり。
その気持ちを知ることが出来ただけでも、人生捨てたもんじゃない。
そう思う。
その証拠に、菜の花を見るたび、わたしはとっても幸せな気持ちになれる。
ただ、あの時の人を好きだった気持ち、ただ好きだった気持ち、ただそれだけで会いたくて会いたくて、一緒にいたくて、焦れるような怖いようなその気持ち。ただまっすぐに会いに行けた、その気持ち。
そこだけを切り取って、心におとずれるあたたかなもの。
それを蘇らせることができるから。

まぶしい光。
光る川面。
黄色い菜の花。
白い紋白蝶。

わたしはきっと思い出す。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年初め。よろしくお願いいたします。

2009-01-15 11:00:36 | ママになれるかな編
2009年、今年もよろしくお願いいたします
年の暮れ、雪が積もってさすが雪国・・・そのなか、年末年始はわりとお天気がよく、元旦は小春日和のなか初詣にも行ってきました。
義両親と温泉で一泊し、一緒に紅白を見てお年取りをしました。
途中、うたた寝する義父と夫。
夫の家族にひとり混じるわたし。不思議だ、結婚て不思議だ・・・。
その帰りに有名な観音様に初詣に行きましたが、これが並ぶ並ぶ
みんな信心深いのね・・・と思いつつ、祈願
安産のお守りを、義母からいただきました。
義母はとても気遣ってくれて、かえって疲れてしまったのではないかな~と思ってしまうほど。
義両親とは夏以来、悪阻もあり、移動をさけていたので久々に会いました。
大きくなったお腹を見て、とても喜んでくれました。
来年の今頃は孫がいる、と
期待にこたえるためにも頑張らねば

次の日にはわたしの両親が来てくれて、たらふく美味しいものを食べさせてくれました
マタニティなど買ってくれて、親はありがたい
やはりお腹を見て、元気にしているので安心したみたいでした。
双方の両親に会えて、とてもよいお正月。
本当に心から、来年は一人増えた赤ちゃんを見てもらいたいなあ~と思いました。

最近見る夢では、妊娠してない自分と、妊娠している自分が出てきます。
夢の中で何かする時や久々に会った人には「いや~今お腹に赤ちゃんがいるんで」とか言ってる自分がおかしいです
今も朝起きると「腹に子が」とか思うことがあります
そして
「ああ、この人と結婚したんだなあ」
と思うのです。
一緒に暮らして約1年。まだ1年なんだなあ、と思います。
今はずっと一緒にいたような、とても自然に一緒にいる感じがします。
そして毎日、うちに帰ってくるのが嬉しいです
スーツを着て出勤する姿も、家に帰ってジャージに着替えてくつろぐ姿も、パジャマを着てベッドで寝ている姿も、すべて見ることができます。
以前は、わたしは
「この人のすべての姿をそっと見てみたい」
と思ったものです。
それが今は叶った。(たまに見たくないときがあっても
不思議だなあ、と思うのです。

よく夫は自分のことを好きか、わたしに聞きます。
そして
「どうして?」
と聞きます。
でもわたしはいつも
「わからない」
と答えます。
本当に、なんでか分からないです。
たしかに顔はとても好きな顔です。
でも、彼の仕草や行動、話し方などとても好きです。
好きに理由はない、と言いますが、ほんとにそうなんだよなあ、と思うのです。
そんな彼の子供がお腹にいて、それが女の子らしい、ということ。

パパのこと、大好きな女の子になるだろうなあ、と思うのです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする