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【第15回千葉ミステリーラーメンツアー】 「知られざる秘話」、ミステリーラーメンは人手不足、店主も奥様も怪我・持病で満身創痍の館山生姜醤油、波音食堂へ、
2004年にスタートしたミステリーツアー。
今回は、ミステリーツアー史上、色々と異色なことを、試してみました。
路線バスではなくて、高速バスを使ったのも本邦初。
そして
もう一つは、
電動アシスト付き「レンタサイクル」で、館山市内を観光しながら、
お宝探しみたいな、歴史散策を兼ねた冒険ツアー。
これはお天気が雨でないことが大前提。
2度の下見では、とっても良いお天気で、
ちょっと雨は考えられないのではないかなあ〜と、若干、甘い考えを持っておりました。
ですが、週間天気予報では、予定日は曇り、か、雨。
奇跡を信じて、当日を迎えましたが、
奇跡は起きませんでした。
まあ冒険に「嵐」はつきもの、開き直って、ツアーを決行。
ただし、とっても助かったのが、FB「千葉ラーメンミュージアム」のメンバーでもある、
地元館山のアッキーさん。
アッキーさんには、下見では、奥様にもとってもお世話になり、館山市内を案内して頂き、とっても参考になりました。
ツアーのイメージが膨らみました。
前もってヘルプをお願いしていたアッキーさんが、雨の当日、歓迎のプラカードを作って、車で駆けつけてくれて、中村屋のクリームパンや、揚げたての元祖イカメンチをツアー参加者に振舞ってくれて、
さらには、ツアー全般に、車で、参加者をピストン輸送してくれたおかげでとっても助かりました。
想像を超えるご活躍。
実はこのツアーでは、もう一つ、天候の他に、不安要素がありました。
それがカズさん、ともさん、店主ご夫妻の健康状態。
このミステリーのお話は、今年になってお願いしました。
実は「三軒屋」の大口さんには去年の4月ごろにお願いしまして、外房・茂原の三軒屋と、内房の某店に、同じ時期にお願いしていました。
しかし残念ながら、今年に入って、内房の店主とは音信不通になり、お店は営業していますが、なんらかの事情で既読で返事が全く来ないので、店主との信頼関係が構築出来ない以上、ミステリーツアーの開催地としてはNGに。
今年1月の時点で、内房、外房で房総冒険王2017の構想が崩れました。
そこで房総半島の最南端の人気、話題の「波音食堂」に開催をお願いをしました。
ですが、
まず奥様が、腕の具合が悪くて、やむおえずお店を臨時休業されました。
とっても心配しましたが、それでも腕をサポーターで巻いて、騙しだましの営業。
あと2月いっぱいでスタッフが辞めて、2人での営業。
これって、繁盛店には辛い試練。
カウンター席、テーブル席、小上がり席がある波音食堂、常にお客さんが入れ替わり、立ち替わりのお店では、
一人欠けただけで、目が回る忙しさ。
さらに仕込みも、目一杯。
お昼営業のみのお店、はたから見ると楽そうに見えますが、
実は営業終了後の仕込みを特別に見学させてもらいましたが、
営業が終わり、まずは後片付け、そのあとに、次の日の仕込みがスタート。
午後8時、9時過ぎまでエンドレスに、ご夫婦で仕込みのオンパレード。
手作りに拘る波音食堂、山のように仕込んだチャーシュー、ワンタン、ねぎ、玉ねぎ、メンマ、おろし生姜なども、
次の日には綺麗に無くなるのです。
毎日、お二人でクタクタになるまで、働いて、肘や、腰に、負担がかかり、
悲鳴をあげています。
それでも二人で頑張れるのは、わざわざ他県から、あるいは毎日来てくれる、常連のお客さんがいるからでしょうね。
お客さんの顔を思い出しながら、仕込みをしてると、仕込みに力がこもる、魂がこもる。
機械化された大量生産のお店にはない、個人のラーメン屋さんの温かい魅力がこの波音食堂には、しっかりと溢れています。
だから、その大変さを知っているから、
通常メニューの他に、ミステリー用に特別のメニューをお願いすることができませんでした。
でも、
それでもきっと参加者は満足してくれる、そう思い、房総冒険王ミステリーの会場に頭を下げてお願いしました。
ただ開催の日が近づくにつれて、
状況は悪化。
人手不足のまま、新しいスタッフは募集しても入らない、
店主は持病の治療のために、臨時休業が多くなって来ました。
その一方で、
参加者は、
なかなか取れない会社のお休みをもらって、当日を楽しみにしている。
中止、延期はもう出来ない。
幹事としては、「ジレンマ」で、眠れぬ夜も過ごしました。
どうすべきか?
あれ、これ、悩みました。
そして自分が出した決断は、
予定通り、実行しよう。
もし仮に、波音食堂が当日、臨時休業であれば、
参加者とその場で協議して、次点のお店をリストアップして、多数決でラーメン店を決めれば良し。もちろん自分でも次点の候補を用意。
そう腹を括りました。
当日は午前8時に千葉駅に集合。
8時20分の高速バスに乗り、
波音が臨時休業でないことを心で願い、
館山に到着。
雨は残念でしたが、
波音食堂は営業。
さらに店主は、私たちのために、出来うる限りの「おもてなし」を用意してくれました、
生のひじきを特別に参加者全員にトッピングしてくれました。
これには一同感激。
そして、初めて食べる人、食べたかったけどきっと無理だと諦めていた人、久しぶりの人、病み上がりの人、それぞれに波音の魂の、愛情のこもったラーメンを満喫。
本物を食べた、そんな感動、感激に浸っておりました。
締めは、店主から、「お宝」のプレゼント。
至れり尽くせり。
参加者は波音食堂をあとにしました。
思い出に残る房総冒険王の旅は続く。。。