宮沢賢治の里から、大変ユニークな宮澤賢治論二冊が出た。
著者鈴木守氏は、四・五年前まで岩手県の高等学校の数学教師をされていた方である。
鈴木氏は「羅須地人協会時代の宮沢賢治の真の姿を知りたい」との熱意から、「思考実験」をかさねられて「新校本宮沢賢治全集」や現在までの入手可能な参考文献を精査しての論である。両冊とも賢治の地元でなければ、なかなか解明しにくい問題点にきりこんでいるのが見事である。賢治フアン以外の諸氏にも一読をお勧めしたい。
羅須地人協会の真実ー賢治昭和二年の上京ー (160頁) 定価 1000円
賢治と一緒に暮らした男ー千葉恭を尋ねてー (90頁) 定価 500円
発行所 友藍書房
注文は 〒 025-0068
岩手県花巻市下幅21-11
鈴木守 ℡0198-24-9813
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