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川瀬の「肥料学」と永井の「日本稲作講義」は、『本当の百姓になる』決意をした賢治を観るときに、とりあげられて然るべき本であるが、「化学本論」や土壌学の本ほどには、研究者の対称にされていない。千葉明氏の「盛岡高農・関豊太郎教授から岩手大学農学部・吉田稔教授まで」は参考になる論文である。(ただし賢治の大正11年 「岩手県稗貫郡土性調査報告」の参考文献著書は、関豊太郎著「土壌学講義」の出版されたのが大正15年であるから、大工原銀太郎著「土壌学講義」・発行所褒華房その他であろう。)永井威三郎の「日本稲作講義」との連関は「『春と修羅』の『第三集』」の稲作にいくつかが詠まれているので、目次だけでも覗き観るくらいはされたいものだと思う。(「近代デジタルライブラリー」で著者名か本の題名を入力し検索をして、著書名{右側}か{目次・番号}かをクリックすると見られます。)詳細省略。追記尚「肥料学」に付いては「宮澤賢治イーハトヴ学事典」[ライフワークの発進2・3]等を参照されたい。
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