ロゴス古書

 年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず 

「賢治研究」70

2014年01月24日 | 随想・日記

             

         賢治研究70 Ⅱ・Ⅲ頁の写真

 先週表題の「賢治研究 70」を賢治研究会から送ってもらった。どういうわけかこの号だけがわたくしの手元に無かったのである。紛失か知人に貸すかしたので、無いとばかり思っていた。今度送られてきてずいぶんさがしていた70号の上記の写真を見て、確かにこの70号は私は見ていなかったのを知った。会が私の処には送付されていなかったのであろう。なぜなら「賢治愛読の園芸書3冊」の写真を見て驚いたのである。70号に中村ノブ氏(旧姓安藤・南城小学校第一回卒業生大正13年3月25日)が、賢治からいただいた本であるという。この三冊本はわたくしのところにもあり、この70号の写真をわたくしが見ていたなら、「わたくしの賢治蔵書ノート」に記して有る筈であったのであるが。

       右は上巻最初の挿絵

 わたくしは 「発行所褒華房 実験花卉園芸藝」三冊の、花壇に必要な当時としては新品種の花卉を列記してあるのと、「牧野植物図鑑」には見られない各行の英名及び別名や、項目書き出しの詩的解説文が、賢治でなくとも魅了される文であるから好きである。なんといっても新品種の解説と写真が豊富であるからでもある。

 70号を送られてきたその晩に「座談会 賢治像・賢治作品の評価をたどる」(164~193頁)をさっそく読んだ。入沢・杉浦氏等の発言には何かの機会があったなら思ったこと‥を語りたいものだ。