宮沢賢治「春と修羅 第三集」の時代を詠むとき、思索と信仰及び稲作農事研究の現況の把握が肝要であろう。
賢治と同郷出身者佐藤昌介の序文が添えられている佐藤陸郎著「稲及米之研究」(米之巻)は大正四年七月十九日初版発行が見られる。宮沢家蔵書中にあった永井威三郎著「日本稲作講義」と比較して見るに、こちらは教科書風に整理されていて便利さもあり、大正十年頃までには八版程の出版が有ったところをみると、盛岡高等農林学校の図書館にもあったと考えられる。賢治研究者には一覗を勧めしたい。
宮沢賢治「春と修羅 第三集」の時代を詠むとき、思索と信仰及び稲作農事研究の現況の把握が肝要であろう。
賢治と同郷出身者佐藤昌介の序文が添えられている佐藤陸郎著「稲及米之研究」(米之巻)は大正四年七月十九日初版発行が見られる。宮沢家蔵書中にあった永井威三郎著「日本稲作講義」と比較して見るに、こちらは教科書風に整理されていて便利さもあり、大正十年頃までには八版程の出版が有ったところをみると、盛岡高等農林学校の図書館にもあったと考えられる。賢治研究者には一覗を勧めしたい。