ロゴス古書

 年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず 

兎裘賦

2007年07月14日 | 随想・日記

 

 先月社会保庁に、厚生年金の明らかな二十一か月分の脱落ぶんの復帰を求めて、半日以上も費やした。

昨日も、一ヶ月も経過しているので、電話で問い合わせたが、どうなるか結果が楽しみだ。

外にも国保と厚生のダブリ納付の件も申請してある。

 受付対応の係員が、私の申し立てについて理解納得されたのに、「貴方の用件に適った用紙がありませんので

受けたまわっておきます」と言う。  そして「上司と相談します」と言う事だった。

 

 今日の本題は朝日新聞の b5 に逆風満帆の「嘘」を重ねた35年前」の記事だ。

元外務省アメリカ局長 吉野文六の沖縄返還密約は以前から気になっていた。

 「密約 密約っていうけどね、外交交渉はみんな密約なんですよ」 どうです、この言い方は。

政治や官界の仕事は、密約ですすめられる。そういうことの褒章として勲一等の叙勲を得ることなのだ。

 かっての世の中も現代もこのような不条理におおわれている。

所詮この歳になって歯軋りしても始まらないのかも知れない。

 こんな地盤の世の中からどんな花が咲くのだろう。

あるブログで「5年後」を語っていた。憲法もかわっているかもと。

 私はどうだろう。五年後は。??????


薬用植物 Ⅱ

2007年07月11日 | 随想・日記

    つづき

 邦産薬用植物にイチヤクサウ 鹿蹄草  が出ている。

 

{植物} 中に、マルバノイチヤクサソウ や ベニイチヤクサウ が記されている

{生薬} 鹿蹄草 は全草を花期に採集し乾燥したるものなり

{成分} (略)

{薬用} 民間:生薬の汁液を切創、毒虫咬傷に塗布し効あり。又全草を脚気に煎用す

 

 さて べにばないちやくそうは、紅花_薬草として古来から山に携わる人々には、

よく知られた薬草で有ったと言う。

 しゃくじょうそう 錫杖草 いちやくそう科は 広辞苑 の錫杖の所に載っているので

一般的と言ってよいと思う。錫杖草もべニバナイチヤクソウも山の宗教に深い関係がある

と言う事を聞いた事がある。イチヤクソウ科の、べにばないちやくそうは、和製グラジオラス

そっくりというところである。 さて さて

 

 先月ここのコーナーで ナガラベット ながら別當について書いたら、

 ブログ「イーハトーブ・ガーデン」7月9日に採り上げておられた。

至れり尽くせりの解説で、それについてイチャモンをつけるつもりも無いのだが

少々気になる点があるのでここに小生の考えを述べ、間違っていたならばご教示願いたい。

 

 氏は「別當」についても他の事に付いてもルルご解説をされた後に、次のように述べられている。

 

   つまり、簡単にいってしまえば、グラジオラスの花茎が杖のように長く伸びることから、

   盲人のお役人の使うステッキ(杖)を連想してのネーミングだったというわけですね。

 

そして 「どんぐりと山猫」に登場する馬車別当にまで恣意性に跳んだ解釈に至るのである。

 

 森口多里氏は、錦正社「岩手県民俗芸能誌」のあとがきに、「郷土史家的詮索は不得手だ」と

述べられているが、氏の「町の民俗」で御母どうの話には、それなりの意味を勘案されるべき

ではなかろうかと思う。言うなれば「杖」には違いないのだが、ナガラ別当に意味する錫杖的

形相を良くご存知だったのでないかと思うのである。賢治は如何様に考えられていたかは小生には

知る好も無いのである。

 

 

 

 

 


薬用植物

2007年07月11日 | 随想・日記

     つづき

 木村陽二郎の「私の植物散歩」にも、弟切草が採り上げられている。

 にも と書いたのは、氏は日本産オトギリソウ科植物の専門家で、他にも記しているからだ。

卒業論文もフランス留学も(こればかりではないが)オトギリソウがテーマであられた。

 「私の植物散歩」にも、オトギリソウの名まえの由来について「和漢三歳図会」を

伝説記事として引用されている。

 

  こちらの日本薬報社 S3発行 邦産薬用植物 <成分及薬効>にも

 ビヤウヤナギ(金糸桃)科の中に、ヲトギリサウ 小連翹 (弟切草)があり

種の説明がされた後に次のように引用がなされている。

 

   和漢三才図絵に曰く 「相傳ふ、花山院の朝に鷹飼有り晴頼と名く。其業に精しきこと

   神に入る。鷹傷を被ること有れば草をもみて之をつくれば則ち癒ゆ。人乞ふて草の名を

   問へども之を秘して言はず。然るに家弟有り、蜜に之を漏洩す。晴大に怒り之を刃傷

   す。是より鷹の良薬たることを知り弟切草と名く。

    {生薬} 小連翹 Herba Hyperici は果実の成熟時に全草を採集し乾燥せるものなり。

    (中略)

    民間:生葉の搾汁は創傷又は打撲傷に塗りて効あり。又鳥の病気に生葉の搾汁を與ふ。

      つづく