ETC利用で通行料上限1000円と、購入助成金のおかげでETCが大人気だと言う。
私がはじめてETCを取り付けたのが2000年の秋頃だった。
その頃、阪神高速ETCモニターの募集という記事が目にとまり、申し込んだのがきっかけだ。
車載器を無料で取り付けるてもらう代わりに、公団からのアンケートに回答したり、月に1、2度レポートを提出する事が条件だった。
公団から専用のETCカードも送られてきた。でも通行料は正規料金で全額自己負担だ。月末になると公団から請求書が送られてきて支払う。
そのETCカードには00504という番号が入っていたから、近畿圏で数千台を対象にしたモニターの初期だと思われる。
取り付けが終わると、阪神高速5号湾岸線を利用してテスト開始。
まず、最初の頃。料金所で怒鳴られた。徐行して通過すると不正通行と間違えた収受員が「こら~!」と威嚇する。こらーと言うしかないおっさんもどうかと思うが、お金払ってるのに、毎朝おこられながら利用する私も悲しい。
次に、渋滞。当初はETC/一般兼用ゲートしか無かった。慢性的な渋滞が発生している中島本線料金所で、1日数台しか通らないモニターのために専用ゲートは用意できない。だからETC積んでるのに毎朝渋滞に並ぶ。
さすがに実験にならないと、文句を付けたらETC専用が用意されるようになった。
そして、関西人との戦い。ETC専用ゲートが用意されるようになると格段に利便性が上がった。延々と料金所に並ぶ車を横目にノンストップ通過。超優越感の一瞬。
しかし関西人は厚かましい。ETC専用に突っ込みバーで制止されても、係員が走ってくるのを知ってしまったのだ。
だから料金所に並ばず、ETCゲートへ乗り付ける。「次から一般レーンに行ってください」と注意されても「はいはい」で終わり。
公団側も、照明を消したブースの中に収受員を隠れて待機させるようになった。しかしやる方は確信犯だから始末が悪い。
最後にトラック。名神高速の最終出口になる西宮料金所。夜間長距離を走ってきたトラックは、疲労と高速感覚でぼんやりしている。これがETCゲートの上にある青丸ランプだけを見て突っ込んでくる。
止まりきれずオーバーランするヤツや、寸前で車線変更するトラックが続出。料金所の中の人も怖かったと思う。
これはモニターレポートに書いて、ETCレーンの色分けや青丸ランプの消灯をお願いした。
あれから10年近く経つが、いまだに公団からもらった車載器を使っている。
あの厚かましい大阪のおっちゃん達も、今回ばかりはETCを付けただろうか。
SH-04A動画撮影でETC通過
ほんとは、ちゃんとした「ドライブレコーダー」が欲しいのだが。