海ぶどうが好きだ。プチプチとした食感とほどよい塩味。和名クビレツタという海草である。
たまに通販や産直展で買うほか、沖縄旅行の際にはお土産として必ず持ち帰る。
サラダによし、パスタによし、海ぶどうは我が家にとってかかせない食材のひとつだ。
お土産の定番として空港や商店街にも置いてあるが、だいたい80gで500円から800円程度である。生のものでも1週間程度なら常温保管でなんとかなる。
一方、海水パック詰めされたものもあるが、こちらは値段も高く味もいまひとつになる。
地元でも食されるので、スーパーの海産物コーナーにも置いてあり、こちらなら300円から500円程度で購入することができる。
だから、沖縄へ行った際にはカネヒラやマックスバリューへ立ち寄り2、3パック購入して持ち帰ることにしている。
そんな海ぶどう、今回ネットでうろうろしていて見つけたのが、海ぶどうの養殖場だ。
宿から車で数分のところにあった。
さっそくメールを入れ、見学可能なことを確認しておいた。
石垣島の初日、夕方にもかかわらず気持ちよく迎え入れてくれた。
養殖場は、海水を引いた水槽で育てている。成長したものを手で摘み選別し洗浄したのち、さらに赤外線で消毒したうえで出荷するそうだ。
基本は水温が下がる時期が旬になるそうだが、夏場も通して年中生産している。
海草といっても勝手に成長するものではなく、きちんと肥料を与える必要があるそうだ。なんとハマチなどと同じようなパレット状のエサを与えるらしい。
ちなみに自然界にも存在するが、ばくっと一口食べる分を収穫しようとしても丸1日はかかるとのこと。
一通り説明を聞いた後、滞在中に食べる分だけ譲ってもらおうとお願いしたら、500円で市場の数倍の量を分けてもらうことができた。3泊中海ぶどう食べ放題。
更に帰る前日に再訪し、お土産用として1000円分を譲っていただいた。発砲スチロールの専用箱に3箱、普通に買えば3000円は下るまい。
直販ならではの価格と新鮮さ。家に持ち帰ったあとも十分堪能できました。
また入用の際には直接お電話下さいと、誘っていただけたので、今後、我が家の海ぶどう購入頻度は上がるだろう。