前記事の続き
波照間島3日目。ゆっくり起きて潮を確認し干潮から転じる時間に合わせニシハマに向かうことにします。
前日は島を一周するのに当方の強い要望が通り電動アシストチャリを借りることができました。しかし今日は、ニシハマに行って帰ってくるだけなので、費用対効果を考え宿の無料自転車を使うことが朝の閣議で決定されました。
まぁ行きは下りなのでなんとかなるさ。さっそうと自転車を転がしてニシハマに向かいます。
海岸に出てみると、空は少し霞みがかっているけど、青と藍のコントラストを通しその先には西表島の影をうかがうことができます。
波打ち際に足を投げ出し身体を半分海水に浸してみます。
海岸沿いは白砂が少し巻き上がりまさに絵の具を溶かしたようなクリームソーダ色、またはバスクリン色。スイマセン表現力が無くって。
でも、ほんとうにバスクリンという商品はこのような自然界に存在する色を忠実に再現しているのだなぁっとなぜか感心してしまう自分なのでした。
今日、泳ぐポイントはこのあたり。
右手、港の防波堤際からリーフエッジに一番近いところへエントリーします。
昨日ボートから潜ったのはこのもう少し先の礁池ですが、今日はエッジに沿って潜ってみました。エントリーした地点(赤い矢印ルート)は枝珊瑚、左手に進むとソフトコーラル、そして更にその先は枝珊瑚と多くの種類が群生しています。
このようにループ上になった珊瑚礁が白砂の上に迫り出しています。縦に伸びる立体珊瑚はしばしば見かけるのですが、横方向に発達しているのが珍しいですね。
ニシハマ(北浜)は北西方向を向いた海岸なので、南から接近する台風には強いのでしょうか。
浅い地域で横に横に発達している珊瑚礁でした。
途中、花hana食堂のお弁当を食べて休憩しながら繰り返し潜ること数時間、ニシハマの海中を楽しむことができました。
さてシャワー小屋で砂を落として宿へ戻りましょう。
まだ陽が高く、焦がすような太陽が容赦なく照りつけます。シュノーケルで疲労した体に鞭打ち、ニシハマ前の坂を駆け上がり一気に加速して・・・とはいかず、坂道の半ばで押し歩きに変更。
帰路についてまだ数分、もう目を開けていられないほどの汗が流れ、さっきまでクリームソーダ色の海岸でひんやりしていたのが嘘のように発熱しています。
進路変更して海岸から数百メートルの富嘉売店に逃げ込みポカリを1本一気飲み、更に島の中心部の仲底商店で「泡波アイス」を補給し宿へと戻ります。
よろよろになって南売店まで戻りました。宿まであと数十メートル。ここではオリオンビールを購入しておきます。そしてこれは宿に戻ったらのお楽しみ。
最後の路地を曲がると、ネコ発見。
逃げる前に、ズームで撮影します。
が、ネコ、逃げません。どんどん近づいてきますよ。足元まで来たところで私が道を譲りました。散歩道をさえぎってどうもスイマセンでした。
(どけよ、おまえって感じ?)
買った缶ビールぶら下げてようやく宿に戻りました。一気にビールを飲み干します。あぁ旨い。
一息ついたら今日の晩飯の心配をします。
初日はお祭り、二日目は居酒屋「あがん」で頂きました。今日は刺身と豆腐を買ってきて晩酌しようと、満場一致で閣議決定。
先ほどの南売店まで戻ります。
この売店は宿から一番近い共同商店です。店番のおかあさんが良い人で滞在中は何かと世話を焼いてくれました。
昼の一時はシエスタで閉まりますけど、多少閉店時間を過ぎても気持ちよく応対してもらえ、私たちの重要な補給基地となりました。
売店のおかあさんに「刺身と島豆腐、予約しておいて」と頼みます。17時過ぎになったら店頭に並ぶというので付近をぶらぶら散歩しながら待ちました。
しかし18時近くになっても島豆腐が届きません。どうやら3日間に渡る休業明けの為、生産量が需要に追いつかず予約分も確保できなかったようです。
昨晩の居酒屋「あがん」でも欠品、今日も手配着かず、「島豆腐が食べられんー」と文句言ってたら、石垣の豆腐ですまんねぇとパックの豆腐と厚揚げを出してくれました。
すいません、離島にわざわざ運んできた食材を私たちのような観光客が食べちゃって。
マグロの刺身に、昨日の泡波とオリオンビール。
私たちにはこれで十分なのです。
そして更に嬉しいことが・・・。
晩飯を食ってると、島で働くhさんが泡波を届けて下さいました。貴重なものをほんとーに有難う御座いました。
(旅行日:2012年8月13日)