Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

7日の芸術劇場

2006-05-09 00:18:21 | 音楽
日曜日のTVの番組表を見ていたらNHKの「芸術劇場」で「ビジュアル・アートと武満徹」とあったのでこの間、武満徹 Visions in Time展に行ってきたばかりでもあり興味深く見た。ゲストはグラフィックデザイナーの杉浦康平氏、実験工房の話なども聞けた上に「弦楽のためのコロナ」を聴く事も出来たのは嬉しかった。ただ、あまりにも時間が短かったのが残念。

その後、番組は「椿姫」ハイライト(ザルツブルク音楽祭2005)に突入。そしたら、これが、いやあ!よかったんです
実は「椿姫」好きなんです。なんていうのか、話の筋は単純なんだけど、そこに音楽が絡むと人間の心模様がここまで前面に押し出され深くなるか!ということに感激、感動してしまいます。

そして、この舞台シンプルで美しかった。舞台は白い三日月形で、下手に扉、上手に黒い針のついた白い時計(これは移動して色々な道具になる)、そして白いソファ。ヴィオレッタは紅いワンピース、それを脱ぐと白いスリップのような服を着ている。(白い服の時は彼女自身に戻っている時だと感じた)彼女以外の登場人物は黒を着ていて、その色の対照にはっとさせられる。二幕の終わり、フローラの居間にどやどや入ってくる男たちは赤い闘牛の顔のお面を掲げ、みんな同じ顔の仮面をつけている。(こわいよう~!)緊張感がいやがうえにも高まる。という演出と美術素晴らしかった。(演出)ウィリー・デッカー/(美術)ウォルフガング・グスマン
そして、主な配役は(ヴィオレッタ)アンナ・ネトレプコ/(アルフレード)ロランド・ビリャソン/(ジョルジョ・ジェルモン)トマス・ハンプソンetc.
ネトレプコがとにかく魅力的、一歩も引かない気迫と情熱を感じさせる彼女の歌♪こんなヴィオレッタの愛を何故信じられんのだ!というある意味軽さをにじませるビリャンソンのアルフレード。そして父親のエゴ丸出し(その気持ち、わかるけどさ)のハンプソンのジェルモンがまたいいの。ほんっと、役者だよなぁ~!

(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮)カルロ・リッツィ           
                   
アンナ・ネトレプコ:きれいですよ~彼女の座っているソファと彼女の着ている衣装は「椿姫」のものだと思います。
コメント (8)
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