夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

国立劇場 初春歌舞伎

2007年01月27日 | 歌舞伎・演劇・映画・本
通し狂言 梅初春五十三驛
(うめのはる ごじゅうさんつぎ)
伊豆の百姓次郎吉
 実は鼠小僧次郎吉 実は清水冠者義高
猫石の精霊、神主多中、小夜衣お七…尾上菊五郎
大姫、三浦屋小紫…中村時蔵
根の井小弥太、所化弁長…坂東三津五郎
大江因幡之助、百姓杢作、狩野之助宗茂…尾上松緑
白井権八、久須美吉三郎…尾上菊之助  他

ちょっと遅くなりましたが、15日に国立劇場で観た観劇記を書きます
160年ぶりの復活上演とのこと
菊五郎さんの舞台なだけに、今回はどんな事をやってくれるんだろうと、とっても楽しみにしていました



通し狂言は、やはり見応えがあります
しかも五十三次ものなので、場面が次々と変わっていき、飽きることなく、最後まで楽しむ事ができました。
ただ、一人何役もされているので、私の頭の中で、所々ごちゃ混ぜになってしまったのが残念です

今なら頭の中も整理されているので、もう一度見ればきちんと登場人物を理解でき、もっと楽しめるだろうなと思います。
国立劇場が近かったら、もう一回観に行くのですが…

菊五郎さんがおっしゃるには、黒御簾も関西系の音から、だんだん江戸系に変化しているとか
そこまで気付きませんでした
もう一度観たいです。是非今度は関西でやってもらいたいです

感想を書くと、すごく長くなりそうなので、印象に残った場面だけいくつか書こうと思います。

まずは『岡崎 八ツ橋村無量寺の場』

やはり化け猫は強烈でした
子猫ちゃん達4匹のパラパラはすごく可愛く、微笑ましく見ていたのですが、ふと横を見ると菊五郎さんの化け猫もリズムを取って踊ってる~
手の使い方がなかなか可愛く、その時だけ恐ろしい化け猫の顔も可愛く見えました
しかし行灯の油をペロペロ舐める不気味な姿、おくらさんを自由自在に操り、最後は食い殺してしまうなんて… 
恐ろしかったです。

化け猫に操られるおくらさんのアクロバティックな動きは見事でした
よく見させて頂いてるブログ「酔うて候」の恵美さんによると、おくらさんのアクロバティックな部分は、梅枝くんにかわって尾上辰巳さんがされているそうです。
素晴らしいです
本当にあの場面は盛り上がりました。

『品川 御殿山の場』

幕が開くと、舞台一面に咲き誇る桜が本当に見事で、華やかでした
そこに菊之助さん扮する権八が登場し、大立廻り。
菊之助さんは桜をバックに爽やかで綺麗~
それに絡む捕手の方々の動きも見事
この方達あっての歌舞伎です。
この場面はすごく印象に残っていて、うっとり見とれてしまう美しさがありました。



今回出演の役者さんはとても豪華。そして、それぞれのお役が個性的で、色々な場面があるため、みんなが主役という感じで、とても良かったです。

一人で何役もするのは大変だろうなと思います。
顔も作りかえないといけないし、衣装も鬘も変えないといけません。演じ分けもとても難しいと思います。

三津五郎さんは小弥太と弁長という、全く正反対の役。
小弥太は大姫を守る真面目な役。対して弁長はちょっととぼけた感じだけども、ずる賢く、でもお七にはべた惚れという楽しい役。
三津五郎さんのかわりようが面白く、感心しました。

歌舞伎役者って、本当にいろんな引き出しを持っているなと思います。
これからも様々な面白い演目を観させてくれるんだろうなと、楽しみにさせてもらえる国立劇場でした。

コメント (3)
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