王寺町は明治時代に奈良県で初めて鉄道が開通した町です。
JR王寺駅から徒歩5分ほどのところにある舟戸児童公園には、蒸気機関車が静態保存されています。
ナンバープレートから、D51形蒸気機関車895号機というのが分かります。
これはD51形として895番目に製造されたという意味なんだそうです。
初めて知りました。
この機関車は昭和19年(1944)に製造されたものだそうです。
特徴はボイラー上の集煙装置と重油併燃装置です。
どちらも機関車の上についており、ライトのすぐ後ろに集煙装置、その後ろが蒸気溜、その後ろが重油併燃装置になっています。
集煙装置は、トンネル内で煙が運転席に入らないように後方に排出させるためのもの。
重油併燃装置は、火室内に重油を噴射し、効率よく燃焼させて蒸気圧を安定してあげるもの。
この2つの装置は、静態保存される際に取り外されることが多いそうです。
機関車の横には階段が設置されていて、運転室に入ることができます。
速度計やいろんな弁のハンドル、圧力計、焚口戸など間近で見ることができます。
なかなか運転室に入れることなんてないので、かなりワクワクしました。
すぐ近くにJRと近鉄の電車が走っているので、電車好きの方は楽しめると思います。
帰りは王寺駅から2駅大阪寄りの、河内堅上駅で写真を撮りました。
ここは大阪府柏原市です。
大阪方面行のホーム沿いには桜の木がたくさんあるので、春は綺麗なんでしょうね。
でも、気になることが。
桜の幹に、茶色いモコモコとしたものがいっぱいついていました。
これ、今あちこちで問題になっている特定外来生物のクビアカツヤカミキリの仕業だと思います。
幼虫が木の内部を食い散らかして枯らしてしまいます。
このモコモコとしたものは、食べた木くずとフンが混ざったものです。
前にテレビで特集をしていました。
綺麗な桜並木が、このクビアカツヤカミキリのせいで全て伐採されたと。
こうやって実際に見ると、怖くなります。
綺麗な桜のお花見ができなくなってしまうなんて悲しすぎます。
どうにかできないものなのかと思います。