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【磐座・巨石・神社】備前一宮 吉備津彦神社~元宮・天柱岩ほか@吉備の中山

2018-05-27 | 磐座・巨石・霊石
真金吹く 吉備の中山
   帯にせる 細谷川の音のさやけさ

             (古今和歌集~神あそぶの歌)

今回は、2007年8月に訪れた岡山市北区一宮に鎮座 吉備津彦神社の御神体山 吉備の中山山中にある磐座の紹介です。
吉備津彦神社は、古代より裏手にある“吉備の中山”山中にある磐座を崇敬している貴重な神社です。
また、神池には祭祀遺跡としての環状列石があったりと見どころが多い神社でもあります。


吉備津彦神社 随神門(裏手より) 豊磐窓命(とよいわまどのみこと)櫛磐窓命(くしいわまどのみこと)が奉られています。
また、夏至の日に太陽が随神門を通った正面参道の上から昇ることから別名「朝日の宮」とも呼ばれているそうです。

大燈籠 左右に一対づつ高さ11.5メートルあるそうです。


備前一宮だけあって、威厳を放つ拝殿です。

御本殿 祭祀:大吉備津彦命(大吉備津日子命、比古伊佐勢理毘古命)

祭文殿 祭典や御祈祷を斉行する御殿 

渡殿 本殿と祭文殿の間にある御殿 祭礼の際の供え物や 神在月に全国の神様を奉る場所として使われているそうです。

平安杉 境内にある御神木です。この杉に龍が宿る伝説があるそうです。

古代御社図 (写真クリックで別タブにて拡大)

ひととおり境内を散策し終え裏手にある“吉備の中山”山中の磐座を目指します。

途中摂社、末社などが立ち並びます。

何でしょう?手水舎!? 摂社、末社などが立ち並ぶ裏手にありました。

忠魂碑の台石(陸軍大将 桂太郎 揮毫 忠魂碑)この巨石は、以前まで山中にあって磐座として崇められていたという言い伝えがあるそうです。
吉備の中山~かつて山中にあった本宮。そして、この巨石を結ぶと丑寅(鬼門)のラインと重なることから重要な磐座だったと考えられているそうです。

更に奥深く分け入って行くと中山への登山道となります。見えているお社はト方神社(うらかたじんじゃ)

吉備の中山案内板です。(写真をクリックして別タブにて拡大します。)

マップの部分の拡大図です。(以下の記事中の数字は、マップの番号の場所となります。)



八大竜王③ 吉備の中山の最高峰“龍王山(170m)”山頂に、八つの穴が空いて並んだ祠があります。かつて雨乞いの神事を執り行った場所だそうです。

ここからは総社市方面のこんな景色を望むことが出来ます。

経塚(⑤~④の間にあり) 経塚は、経典を埋め後世に伝えるための聖なる山に造られる事が多いそうです。ここからも銅製の経筒が出土しているそうです。


元宮磐座④ かつて吉備津彦神社の元宮があった場所として伝えられている磐座です。


天柱石③ 昔この岩は「ヌスト(盗人)岩」と呼ばれていたそうですが昭和になって中山通幽と言う人物が「天柱」の文字を巨石に刻んだことから「天柱岩」と呼ばれるようになったそうです。
また、吉備津彦神社に伝わる古代絵図や資料によれば龍王山八合目に「権現の神座と称する巨岩がある」と伝わりこの巨石の事を「権現岩」と呼んでいたとの記述もあるそうです。
この巨石の麓からは祭祀に用いられていたと思われる土器片も出土されており、それらからこの巨石も重要な磐座だった事を伺い知ることができます。

さて、最後にもうひとつ吉備津彦神社には気になる興味深い場所があります。
残念ながら訪れたこの時は、調査から漏れてしまったのですがそれは境内を一旦出た神池にあります。

境内案内図の五色島と書かれた所に“環状列石(古代祭祀場)とあります。
これは!?

写真を見る限り確かに環状に石が置かれている場所のようです。(写真はこちらからお借りしています。)
吉備津彦神社の由緒にもこのマップ以外には何も触れられていません。

【マップ】



参考ページ:吉備の中山を守る会


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