
写真は、北杜市高根町藏原に、鎮座“春日神社”の道路側に面した一の鳥居(台輪明神)です。
見ての通りここの鳥居は、笠木の反りが特徴的です。

通例では、笠木の1/3辺りから反りが発生している鳥居が殆どですが、ここのものは中央より左右に反りが増していて、なかなか他では例を見ないです。
構成する各部位の造りが他の鳥居と比べて細いのですが全体的に均整が取れていて石工のセンスが光る鳥居だと思います。

造立年:寛政10年(1798)11月
さて、ここの二の鳥居が今回訪問した理由です。

二の鳥居 可愛いミニ台輪石鳥居です。境内の中ほどにあります。サクラさんの身長とほぼ同じ高さです。高さ160センチくらいでしょうか。

造営年は不明ですが、見るからにかなり古い型です。

藁座の部分 地中にどの程度埋まっているのでしょう?気になるところではあります。

笠木の上部に穴が開けられていました。意図は不明ですが以前紹介した榛名鳥居の様に、幣束を立て装飾を施すのかも知れません。

続いて紹介するのは、先日お腰掛けでも紹介した明野町上手に鎮座する御崎神社のミニ石鳥居です。

右側の鳥居がお目当ての鳥居です。
並行して建っていることからこのミニ石鳥居は別の祭祀への鳥居だと分かります。

ここのものも先ほどの春日神社のものと同じく高さ160センチ程でしょうか?

春日神社のミニ石鳥居と同じく、どっしりとした造りは、やはりかなり古そうです。特に銘はありませんが同じ石工が造ったものと推測しています。

こちらは御崎神社拝殿です。

本殿覆屋 倉稲魂大神 を祭祀しているのと拝殿の扉が赤いところからここは、稲荷社と思われます。

ミニ石鳥居の延長に先日の紹介したお腰掛け(〇印)があるのでこちらは、山ノ神への石鳥居だと思われます。昔は、こちらが主神だったでしょう。
情報では、県下には他にも同様なミニ石鳥居があるようなので、いずれまた訪ね歩いてみようと思っています。
【マップ】
春日神社
御崎神社
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