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【史跡】姥塚古墳@山梨県笛吹市御坂町井之上

2018-07-28 | 縄文・古墳・遺跡・史跡
7月に入って第二週目の週末にかけ山梨石和温泉へ一泊して参りました。
山梨へは、今年3月に超歴メンバー達と一度訪れてはいるのですが、今回は自分達がどうしても行きたかった場所をピックアップして再訪したのでした。
関連記事:【磐座・巨石・寺院】深草観音堂@ 山梨県甲府市上積翠寺町
まず初めにご紹介するのは、サクラさん一押しの山梨県笛吹市御坂町井之上の南照院境内裏手にある“姥塚古墳”です。
なぜここが一押しなのかと彼女に尋ねると、以前國學院博物館で復元展示されていた見事な彩色が施された“彩色陶棺”の破片が実はこの近くの桑畑から出土(1952年)していたそうで調査の結果横穴式石室の基底部が発見されており、同じ場所にある当古墳の石室を見たかったからなんだそうです。
関連リンク:國學院大學伝統文化リサーチセンター資料館@渋谷区東
姥塚古墳は甲府盆地の中央、笛吹川の左岸の平地上に存在する径40m、高さ10mの円墳です。

(Google Mapより)

案内板(クリックして拡大します)


石室入口 自由に石室内を見学できます。

石室の間口3m、奥行き15m、天井の高さ2.5m  

石室の奥は更に広く高さも結構ありそうです。古くから聖徳太子が彫刻したと伝わる木造の観音像が祀られているそうです。


石室天板



石室側面

石室内部より入口方面を望む 入口の落ちている石はかつて天板の一部だったものと思われます。


正一位稲荷大明神


裏手一体は、古墳を囲むように墓地になっています。

慈眼山 南照院(曹洞宗)本堂
慶長16年(1611)、徳川幕府2代将軍秀忠の時代にはるばる薩摩から甲斐の国に来られた了室宗源大和尚による開山と伝えられています。島津家ゆかりの「丸に十文字(轡十字)」の寺紋や、南国への想いがしのばれる南照院という寺号に、その由来がうかがえます。(由緒:こちらより引用)

かつてこの地方に住んでいた豪族の墓で東日本随一の横穴式古墳と言われていますが、前述のこの近くで出土された彩色が施された陶棺は、非常に珍しく前例がないだけに最近また新たにクローズアップされているそうです。
そのなかで、姥塚との関連性も浮上して来ているようです。

アクセス:石和温泉入口よりバス(富士山駅方面行き)二の宮下車 徒歩5分

関連資料:
姥塚と群集墳(PDF)
姥塚古墳とその周辺(PDF)




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