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【神社・磐座】阿智神社前宮と元宮磐座@長野県下伊那郡阿智村智里

2021-08-25 | 磐座・巨石・霊石
 飯田市の巨石探訪を終えて、我々は一路昼神温泉郷へと向かいました。目的地は、温泉街を抜けた先にある阿智神社元宮の磐座を拝したかったためです。
 飯田市内に戻り国道474号(三遠南信自動車道 無料区間)から天竜峡ICで降り国道151号を南下します。途中県道64号(天竜公園阿智線)へ入り阿知川沿いに走ること10㎞
昼神温泉郷に入った中ほど丘陵の中に阿智神社前宮が鎮座しています。
本来の目的地は元宮ですが、まずは前宮へ参拝です。
※Googleマップには奥宮と記述されているのですが、現地案内板には元宮とあり当ブログでは元宮で統一させて頂きました。
“万葉茶寮みさか”と、“かとう肉店”の隣に境内へと至る参拝入口があります。
道路沿いに“式内阿智神社”の看板が出ているのですが、我々が訪れた時はお隣の角の植木が看板を塞いでいて確認できず通り過ごしてしまいました。
近くには駐車スペースがありません。我々は、少し手前にあった公衆トイレ横に置かせて頂きましたが“みさか”さんにお断りをして、駐車させてもらったほうが賢明かと思います。ちなみに御朱印は、“みさか”さんで頂戴する事が出来ます。
一の鳥居・二の鳥居共に、この辺りでは珍しい靖国鳥居でした。

拝殿 銅板葺の妻入入母屋造り。本殿は覆い屋の中で観ることは叶いませんでした。

由緒(写真クリックで拡大)
 社伝によれば「人皇第八代孝元天皇五年春正月、天八意思兼命(あめのやこころおもいかねのみこと)は御児、天手力男神(あめのたじからお)と天表春神(あめのうわはるのみこと)を引き連れて信濃国 阿智の里に天降り、阿智の祝(はふり)の祖(神職の先祖)となり給うた」と伝えています。
この辺りの記述は、記紀には見られず“先代旧事本記”からの出典のようです。
 続いてここから北西へ2キロほど行った場所にある本日の目的地元宮へと移動します。

元宮は、道路沿いに看板が出ていますのですぐに分かりました。
社号標 式内阿智神社

 薄暗い参道を登って行きます。
石舞台 つい先日ここで神楽が執り行われたそうです。
昼神夜神楽-吾道女の舞-
 
ここは、別名「吾道(あじ)大神宮」とも呼ばれています。一帯は丘陵となっていて、一説には天表春命の墳墓(川合御かわあいのみささぎ)という説があります。
由緒(写真クリックで拡大)

磐座参道 目的の磐座は、石舞台の横 更に上がった場所にありました。
磐座 長さ2m・幅1.5m・露出部分の高さ1m余り 
國學院大學の教授で、神道考古学の権威だった 大場磐雄博士の研究で、ここが古代祭祀遺跡だった事が立証されているんだとか。この辺りは、気になるので調べてみたい所です。

案内には、この磐座の角が東西南北を指し、冬至の太陽との関連性云々の記述があるのですが、正直後付け感は否めません。(写真クリックで拡大)
 山の一画に鎮座する前宮とは、打って変わってこちらは、阿知川と黒川が合流するとても素晴らしい立地に建っています。
同じ天表春命を祭神とする戸隠神社宝光社は、ここから分祀されたものという説もあるそうです。
【マップ】
阿智神社前宮
阿智神社元宮


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