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【神社・霊石】小池船形神社の舟形石@北杜市高根町小池舟山

2021-04-14 | 磐座・巨石・霊石
 今回は、高根町小池舟山に鎮座する旧村社小池船形神社と境内にある舟形石の紹介です。
船形神社は、ここと同町長沢にも鎮座しており国史現在社に名が見られる式外社の論社となります。
 社名の由来は、天正年間に池辺船形山より遷座と社記を伝えてはいますがその地は不明なのだそうです。
長沢に鎮座の船形神社も元は、舟山にあったと伝えていますが、その場所も今は不明なのだそうです。
すぐ近くには海の安全を司る金毘羅神社が鎮座していますが海より遠いこの地に船が付く地名も不思議な話でなかなか興味深いです。
木製の両部鳥居ですが、ここのものには稚児柱全体に覆屋根が付いています。
実は、この手前から先には参道が伸びていません。境内へは、社殿裏手より入ることになります。
参道は、南西側に向いておりその延長上には富士山が聳えます。
小池船形神社 拝殿
本殿は、流造 社殿の向きは南西で富士山を拝しています。
 
本殿 祭祀:事代主命、建御名方命 
由緒:甲斐国志によると、諏訪明神、小池村御朱印社領五石一斗余、相伝へて船形の神社と称す。上下明神を祀るとあり上宮は建御名方命を、下宮は事代主命を鎮斎する。また昔は池辺船形山に鎮座す。船形の神の前池田など云ふ処あり、天正中今の地に移すと記されてゐる。現在社名は船形神社となってゐるが、古くは式外の古社であったが安永元年類焼の災にあひ古記録等焼失したといはれる。古くから六月晦日に、夏越しの祓ひが斎行され、茅輪くぐりの神事が現代まで続いてゐる。山梨県神社庁より
 境内にある舟形石 松の若枝が帆で、たぶん用水路用の四角い石材が船室。それなりに見えて来るので面白いです。
最も元々舟形の礎石は、その形から江戸享保年間に、ブームとなった「 岩船地蔵」の名残りかも知れません。
(追記)少し調べたところ我が北杜市を含む峡北地域にも岩船地蔵信仰が数か所見られることから地名に残る「船」にも、関連しているのかも知れません。
また、先日訪れた甲斐市亀沢にある同名の船形神社との関連も気になるところです。
高根町指定無形民俗文化財指定 小池船形神社の茅輪くぐり 説明版(写真をクリックして拡大します。)

本殿裏手には祠群 
この辺りは、ちょっとした丘陵となっているのですがその裏手に興味深い鳥居をみつけました。

貫が無い木製の冠木門型鳥居
柱には、貫のほぞ穴がありませんので、あえてこの形に建てたものと思われます。
【マップ】


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