今回は、諏訪大社下社春宮より徒歩5分、下社秋宮から徒歩15分ほど国道142号沿いより、少し石段を下がった場所に鎮座する弥栄富(やさかとめ)神社と境内にある信玄ゆかりの『矢除岩』の紹介です。
困ったのは駐車スペースです。神社は手前国道沿いよりこの石段(慈雲寺参道)を下がった門前の左側にあるのですが国道沿いには停めるスペースがありません。
石段下の旧中山道にも付近には、駐車場はおろか路駐出来るようなスペースもありません。
致し方無いので我々は、石段手前国道沿いの反対側にあった「慈雲寺」さんの駐車場をお借りしました。
弥栄富神社 小さなお社ですが全体に施されている彫刻が見事です。
“弥栄富”は「八坂刀売(やさかとめ)」でしょうからここは、タケミナカタの奥様を祀っている神社になります。
手狭な境内には、慈雲寺に関わるお社と史跡があります。
こちらは「厄除観音」
不動堂と、聖寶(しょうほう)理源大師(醍醐寺(京都)の開祖 )・神變(しんべん)大菩薩(役行者)の碑
彩色が施された不動明王像
左右に梵字が彫られた石碑
矢除岩
武田信玄は慈雲寺中興の祖といわれる天桂上人を師とも仰いでおり戦場へ赴くときに慈雲寺に立ち寄り天桂上人に戦勝の教えを請いました。
上人は、境内の大きな石の上に立って「私を弓で射てみよ」と至近距離から射かけさせたところ矢はすべて岩ではね返されて上人には1本の矢もあたりません。
不思議に思った信玄が尋ねてみると「この石には矢除けの霊力がある」とのことでした。信玄は、この念力がこもった矢除札を受け、戦場に向かったという言い伝えのある石です。(現地案内板より)
矢が跳ね返された際についた凹み?
現地案内板
信玄に関わるなかなか興味深い伝承を持った巨石です。
春宮より徒歩5分 秋宮からでも徒歩15分ほどの場所にありますので、両社を参拝された後、慈雲寺を参詣しついでに訪れるのも一味違った諏訪巡りになっていいかも知れません。
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