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今回は、先日梅を見に訪れ記事にした敷島総合公園の入口にある「旧金櫻神社 一の鳥居」の紹介です。
現地案内板(写真クリックで拡大)
この鳥居は、近年ここへ復元移築されたもので本来あった場所は解説にもある様にここから北東1キロほど行った敷島吉沢地区の畑の中に倒壊していたものだそうです。
ストリートビューの左の畑辺りより発見されたそうです。田畑沿いの奥からの道がかつての旧御嶽道で、金櫻神社へと至る参拝路だったそうです。
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金櫻神社(一の鳥居のあった辺りから北東に直線距離7.5キロ)
以下の動画で「御嶽道」を詳しく紹介されています。倒壊していた場所も説明されていて今回場所の特定が出来ました。 「御嶽道を往く」敷島公民館
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金峰山 五丈岩を鳥居越しに遥拝する位置に復元し建てられています。
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復元に使用されたオリジナルは柱の部分と額束部分だけの様ですが材質は、石英角閃石安山岩で鎌倉時代の建立と考えられているそうです。
全体的に背が低く力強い太い柱と笠木の優美な反りが特徴的な鳥居です。山梨で見られる他の古鳥居と共通している点でもあり興味深い一基です。
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同敷地内にオリジナルの笠木と島木、貫の一部?が置かれていました。島木に開けられたほぞ穴は、鳥居の構造を知る貴重なものです。
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写真の右側のパーツは貫を受け止めている部分ですね。まじかにその構造を初めて知リ得た興味深い遺構です。
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笠木の反りが結構あります。
実測寸法(こちらより引用)
- 幅(柱真々)300センチ
- 高さ(礎石上端から笠木の中央上端まで)390センチ
- 柱径は下部で55センチ / 上部で52センチ
- 貫は高さ(下端)2メートル 背37.5センチ 厚さ21センチ 上端は中央で39センチ 両端で40センチ
- 額束 背39センチ 正面幅48センチ 厚さ3センチ
- 島木 幅37センチ 高さ9センチ
- 笠木幅42センチ 側面10センチ 下幅の面1センチ
- 礎石 縦145センチ 横幅及び厚さ60センチ
(☞関連リンク) 旧金櫻神社石鳥居
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