今回は2004年2月に参拝した鹿児島県は霧島市に鎮座”霧島神宮”の境内磐座と天孫降臨の地と伝わる「高千穂峰」への登山口でもある霧島神宮古宮址の紹介です。
宮崎市内から宮崎自動車道の都城ICを降りて1時間あまり。
背後に天孫降臨の地と伝わる高千穂峰をご神体山として、鎮座する霧島神宮は九州地方の数ある神社の中でも旧社格は官幣大社として崇敬高い一社です。
霧島神宮 二の鳥居 九州地方では珍しい京形明神です。霧島神宮の駐車場から参拝すると、ここからの参拝順路となります。
ちなみに、一の鳥居は国道223号の交差点近く霧島警察署の神宮前派出所前にあります。今年10月に朱色に塗り直したそうです。
三の鳥居 京形明神の笠木に屋根付きです。
手前から勅使殿 ・拝殿・本殿と連なる独特の造りが興味深いです。
勅使殿 極彩色に塗られた素晴らしい彫刻があります。どこか大陸の臭いを感じます。
主祭神:天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊
相殿神:木花開姫尊・彦火火出見尊・豊玉姫尊・鵜鷀草葺不合尊・玉依姫尊・神倭磐余彦尊
由緒(クリックして拡大)
境内には、磐座が威厳を放っております。
御神木の杉
続いて一旦境内から出て「高千穂峰」への登山口でもある霧島神宮古宮址へと移動します。
霧島神宮古宮址へは、車で15分ほどで到着です。
高千穂河原 霧島神宮古宮址 各パーツの太さがバラバラの陵墓鳥居です。
案内板(クリックして拡大)
高千穂峰 標高970メートルですが、雪がチラホラと降っていました。
ここが霧島神宮の古宮址神籬斎場です。現在でも高千穂峰頂上とこの場所で御神火祭が執り行われているそうです。
高千穂の峰へは、ここから登山できますが他の山とは違い休火山でもあるので途中から瓦礫で覆われ足場が悪く草木が全く生えていないので、天気が悪いと最悪だそうです。
高千穂峰といえば、天の逆鉾ですが以前ご提供頂いた写真がありましたので、ご紹介します。
頂上(標高1573m)に立っているそうですが、坂本龍馬が新婚旅行でここを訪れこの剣を抜いたと言うエピソードは、有名ですね。
ちなみに入口近くのビジターセンターで高千穂峰山頂にある天の逆鉾のレプリカが置いてあります。柄の部分に顔が両面に施されていたのはここへ来て初めて知りました。
イザナギ・イザナミが山頂に鉾を突き立てたというのが「天の逆鉾」の起源ですが、 奈良時代には既に存在していたとの文献があるそうです。
しかし誰が何のためにここへ突き立てたのかは、今も謎のままだそうです。
自分的には、天孫降臨伝承を快く思わない国津神の一族が古事記を否定し、天津神の一族を牽制する意味で建てたのでないかと邪智しています。
もし霧島神宮へ行かれる予定があるならば、併せて古宮址神籬斎場へも訪れることをお勧めします。高千穂峰を仰ぎ見ながら古事記の世界感と古代からの叡智を感じ取れる素晴らしい場所です。
【霧島神宮】
【霧島神宮 古宮跡】
※訪れたのが2004年2月で、随分前の写真ですので現在と異なる場所もあるかと思いますことをお断りさせていただきます。
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