晴れ
寒い日が続いていますが、如何お過ごしでしょうか。
最近は何かと忙しくネタは豊富にあるのですが…中々ブログを書く時間がありません。
更新が滞り気味ですが月に1度できれば2回は更新できるように頑張って行きたいと思います。
今回のお題は今話題の4Kディスプレイについてのお話になります。
実は今年に入ってすぐDELLの27インチ4Kディスプレイ(P2715Q)を予約していたのですが…人気製品のため品薄状態が続き納品まで2週間以上待たされ、先々週やっと品物が届きました。週末にセットアップを済ませ、実用できる状態になったのでレビューをしたいと思います。
まずは全体を見渡し、今まで使用していたDELLの27インチWQHDディスプレイ(U2711)と比較しながら気になった点を上げて行きたいと思います。
外観はU2711より本体の厚みが薄く額縁が狭いため一回りコンパクトになったように感じます。質感は残念ながら価格相応です。台座のプラスチック部ではバリが取られていない部分がありその上から直接塗装されていたり、液晶裏面の樹脂カバーはチープで安っぽい感じがします。
入力インターフェースはデジタル端子のみ(HDMI、DisplayPort、miniDisplayPort)をサポート。出力インターフェースはDisplayPort(出力)とオーディオアナログ出力をサポートしています。また、USB3.0ハブ機能を備えているので最大4機のUSB3.0/2.0機器を接続する事が可能です。私はHDMI入力端子にChromeCastを接続しUSB3.0端子から給電させて使用しています。PCを起動しなくてもChromeCastで動画や写真などを視聴できるので重宝しています。
PCとはDisplayPortで接続しているので音声もP2715Qのオーディオ出力端子を利用しています。これによりディスプレイの物理スイッチでPCとChromeCastの入力を切り替えると、音声も同時に切り替わるので手間要らずです。HDMIとDisplayPortはHDCPに対応しているので、PS3などのゲーム機やBDレコーダーを接続して利用する事も可能です。
液晶画面は表面処理(ノングレアスクリーンコーティング)が、かなり進化しています。同じ非光沢IPS液晶ですが、U2711はギラギラしていて長時間使用していると目が疲れるのに対しP2715Qはギラつきやドットの粒状感はあまり感じられず目に優しくて疲れ辛いです。ただし斜め横から見てみると U2711は若干暗くなるだけですが、P2715Qは画面全体が白っぽく見えます。決して視野角が狭いわけではないのでスクリーンコーティングの違いによるものだと思われます。
バックライトは LCD から LED に進化した事で消費電力と発熱量がかなり抑えられています。
U2711は消費電力が高く長時間使用すると湯たんぽの様に暖かくなっていたのですが、P2715QはLEDバックライトのお蔭で発熱は画面上部がホンノリ暖かくなる程度です。また本体の厚さも薄く、重量も軽くなっているので設置するのが楽でした。
製品の外観や他機器との接続性、パネルの見やすさなどについての所感は以上です。
この後はP2715Qを設置後、Windows8.1に施したセッティング内容について記述していきます。
通常、ディスプレイは接続して解像度を変更すれば、すぐに使えるようになるのですが…
27インチ4Kのディスプレイの場合、標準設定のままだと文字が小さくなり過ぎて実用的ではないため、試行錯誤の末、以下の作業を施し常用できるように設定し直しています。
1.Windows8.1 update のディスプレイスケーリングを変更
27インチの画面に 3840x2160dpiの解像度を等倍で表示すると、フォントがコメ粒状態になり
近付かないと見えないので「ディスプレイ」の「詳細設定」でスケーリングを変更しました。
前のディスプレイと同じアイコン・文字サイズにする場合は「150%」指定になるのですが…
もう少し多くの情報を表示したいと考え「125%」の拡大表示で運用する事にしました。
2.ガジェットの削除
ガジェットは Windows8以降、廃止されているのでスケーリングに対応していません。
スケーリングを変更しても、ガジェットのアイコンサイズは変わらず小さなままで表示され見難いので、ガジェットの使用を諦めました。
※ CPUの使用率とコア温度が気になるため「Core temp」および「intel turbo boost」アプリのみWindows起動時に常駐するように設定して置きました。
3.文字を見やすくするため「MacType」を導入
スケーリングでアイコン・文字サイズを大きくすると フォントが全体的に薄く、細く表示
されるので可読性が落ちます。スケーリングのみ変更した場合、下の様に表示されます。
システムフォントを変更する「MacType」を以下のサイトを参考に導入してみました。
・http://ascii.jp/elem/000/000/924/924982/index-2.html
MacType導入後は次の様な表示になります。 ※ フォントは「LCD」に設定しています。
システム全体のフォントは見やすくなりますが、VM環境でゲストOSを動作させようとするとエラーとなり動作しない場合があったので、その際は MacTypeの「プロセスマネージャー」 からタスクに対するフォントの適用を「停止」させ、ゲストOSを起動し直しています。
※ この指定はタスクが常駐している間のみ有効なので、タスクを終了させたり Windowsを再起動させたりすると元の状態に戻ってしまいます。Virtualboxの場合、「MacType.ini」に以下のプロセス除去セクションを追記する事で起動時にタスクに対するフォントの適用を「停止」をさせエラーを回避できます。
[UnloadDll]
VBoxSVC.exe
また、WPF(Windows Presentation Foundation)が使用されている Office2013や IE11にMactypeは効きません。Excelはまだしも、WordやOutlookで適用されないのは厳しく… 本気で Office2010 に戻そうか検討中です。今年末に Office2016も発売されるので、それまでの間、繋ぎとして Office2013ではなくOffice2010という選択もアリなのかも知れません。
4.常用しているブラウザ(FireFox)の設定変更
IE10・Chrome・FireFoxなどのブラウザでは、描画のハードウェア支援機能が有効になっているとMacTypeが効かないので、描画のハードウェア支援機能、もしくはDirect2Dを無効化する必要があります。私は描画のハードウェア支援機能を無効にしてしまうとスクロールがもたつくためDirect2Dのみ無効化して使用しています。
FireFoxでDirect2Dを無効化する手順は以下の通りです。
・アドレスバーに「about:config」と入力し「Enter」キーを押下する
・「動作保証の対象外になります!」と警告メッセージが表示されるが…かまわず「最新の注意を払って使用する」ボタンをクリックして先に進める
・「gfx.direct2d.disabled」の値を「True」に変更する
・FireFoxを再起動
次に標準の表示倍率(100%)では、Yahooなど情報サイトのフォントが小さ過ぎるのでデフォルトの倍率を変更するアドオン「Default Full Zoom」を導入し、既定のページズームレベルを(110%)に変更しています。
以上の設定を行い、Windows8.1 updateを視野性に優れたフォントに変更し使用しています。
※ 画像をクリックするともう少し大きなイメージで確認できます。
Macや Linuxなどを搭載したPCや、Androidなどのタブレット端末では、昔からスケーリングを考慮し設計されているので、画面の解像度が上がっても特に不具合は生じないようですが…WindowsはXPより前のOSではスケーリングに対応しておらず、またWindows7・8から新しいスケーリング技術が導入されたことで、古いソフトとの互換性の問題やデフォルトのフォントの汚さが目につきます。
過去の資産を引きずっているので仕方ありませんが、これからは高ppiの液晶を搭載したPCが増えてくるので、Windowsもスケーリングに対して今まで以上の改善が必要になる事でしょう。Windows10で、このスケーリング機能に対して何処まで手が入るか注目して行きたいと思います。
追記:2015.2.6
ケチがついてしまった Geforce GTX970 ですが、OCをすると FFXIVベンチで4Kディスプレイでも 『とても快適』 なんですよね。。。GTX970…使い続けるか…
追記:2015.3.31
P2715Qを使っていて、一つ気になる動作を確認したので追記します。
PCを起動させたまま、P2715Qの電源を落とし再度電源を入れ直すと、起動しているアプリの位置やサイズがバラバラになります。また入力切替え後(DisplayPort→HDMI)元の入力切替えに戻しても同様の現象を確認しました。スタートメニューへの切替えや画面のロックでは、この現象を回避できなかったので、一手間掛かりますが入力切り替え時には、一旦 PCをスリープにして置くかサインアウトして置く事をお勧めします。
寒い日が続いていますが、如何お過ごしでしょうか。
最近は何かと忙しくネタは豊富にあるのですが…中々ブログを書く時間がありません。
更新が滞り気味ですが月に1度できれば2回は更新できるように頑張って行きたいと思います。
今回のお題は今話題の4Kディスプレイについてのお話になります。
実は今年に入ってすぐDELLの27インチ4Kディスプレイ(P2715Q)を予約していたのですが…人気製品のため品薄状態が続き納品まで2週間以上待たされ、先々週やっと品物が届きました。週末にセットアップを済ませ、実用できる状態になったのでレビューをしたいと思います。
まずは全体を見渡し、今まで使用していたDELLの27インチWQHDディスプレイ(U2711)と比較しながら気になった点を上げて行きたいと思います。
外観はU2711より本体の厚みが薄く額縁が狭いため一回りコンパクトになったように感じます。質感は残念ながら価格相応です。台座のプラスチック部ではバリが取られていない部分がありその上から直接塗装されていたり、液晶裏面の樹脂カバーはチープで安っぽい感じがします。
入力インターフェースはデジタル端子のみ(HDMI、DisplayPort、miniDisplayPort)をサポート。出力インターフェースはDisplayPort(出力)とオーディオアナログ出力をサポートしています。また、USB3.0ハブ機能を備えているので最大4機のUSB3.0/2.0機器を接続する事が可能です。私はHDMI入力端子にChromeCastを接続しUSB3.0端子から給電させて使用しています。PCを起動しなくてもChromeCastで動画や写真などを視聴できるので重宝しています。
PCとはDisplayPortで接続しているので音声もP2715Qのオーディオ出力端子を利用しています。これによりディスプレイの物理スイッチでPCとChromeCastの入力を切り替えると、音声も同時に切り替わるので手間要らずです。HDMIとDisplayPortはHDCPに対応しているので、PS3などのゲーム機やBDレコーダーを接続して利用する事も可能です。
液晶画面は表面処理(ノングレアスクリーンコーティング)が、かなり進化しています。同じ非光沢IPS液晶ですが、U2711はギラギラしていて長時間使用していると目が疲れるのに対しP2715Qはギラつきやドットの粒状感はあまり感じられず目に優しくて疲れ辛いです。ただし斜め横から見てみると U2711は若干暗くなるだけですが、P2715Qは画面全体が白っぽく見えます。決して視野角が狭いわけではないのでスクリーンコーティングの違いによるものだと思われます。
バックライトは LCD から LED に進化した事で消費電力と発熱量がかなり抑えられています。
U2711は消費電力が高く長時間使用すると湯たんぽの様に暖かくなっていたのですが、P2715QはLEDバックライトのお蔭で発熱は画面上部がホンノリ暖かくなる程度です。また本体の厚さも薄く、重量も軽くなっているので設置するのが楽でした。
製品の外観や他機器との接続性、パネルの見やすさなどについての所感は以上です。
この後はP2715Qを設置後、Windows8.1に施したセッティング内容について記述していきます。
通常、ディスプレイは接続して解像度を変更すれば、すぐに使えるようになるのですが…
27インチ4Kのディスプレイの場合、標準設定のままだと文字が小さくなり過ぎて実用的ではないため、試行錯誤の末、以下の作業を施し常用できるように設定し直しています。
1.Windows8.1 update のディスプレイスケーリングを変更
27インチの画面に 3840x2160dpiの解像度を等倍で表示すると、フォントがコメ粒状態になり
近付かないと見えないので「ディスプレイ」の「詳細設定」でスケーリングを変更しました。
前のディスプレイと同じアイコン・文字サイズにする場合は「150%」指定になるのですが…
もう少し多くの情報を表示したいと考え「125%」の拡大表示で運用する事にしました。
2.ガジェットの削除
ガジェットは Windows8以降、廃止されているのでスケーリングに対応していません。
スケーリングを変更しても、ガジェットのアイコンサイズは変わらず小さなままで表示され見難いので、ガジェットの使用を諦めました。
※ CPUの使用率とコア温度が気になるため「Core temp」および「intel turbo boost」アプリのみWindows起動時に常駐するように設定して置きました。
3.文字を見やすくするため「MacType」を導入
スケーリングでアイコン・文字サイズを大きくすると フォントが全体的に薄く、細く表示
されるので可読性が落ちます。スケーリングのみ変更した場合、下の様に表示されます。
システムフォントを変更する「MacType」を以下のサイトを参考に導入してみました。
・http://ascii.jp/elem/000/000/924/924982/index-2.html
MacType導入後は次の様な表示になります。 ※ フォントは「LCD」に設定しています。
システム全体のフォントは見やすくなりますが、VM環境でゲストOSを動作させようとするとエラーとなり動作しない場合があったので、その際は MacTypeの「プロセスマネージャー」 からタスクに対するフォントの適用を「停止」させ、ゲストOSを起動し直しています。
※ この指定はタスクが常駐している間のみ有効なので、タスクを終了させたり Windowsを再起動させたりすると元の状態に戻ってしまいます。Virtualboxの場合、「MacType.ini」に以下のプロセス除去セクションを追記する事で起動時にタスクに対するフォントの適用を「停止」をさせエラーを回避できます。
[UnloadDll]
VBoxSVC.exe
また、WPF(Windows Presentation Foundation)が使用されている Office2013や IE11にMactypeは効きません。Excelはまだしも、WordやOutlookで適用されないのは厳しく… 本気で Office2010 に戻そうか検討中です。今年末に Office2016も発売されるので、それまでの間、繋ぎとして Office2013ではなくOffice2010という選択もアリなのかも知れません。
4.常用しているブラウザ(FireFox)の設定変更
IE10・Chrome・FireFoxなどのブラウザでは、描画のハードウェア支援機能が有効になっているとMacTypeが効かないので、描画のハードウェア支援機能、もしくはDirect2Dを無効化する必要があります。私は描画のハードウェア支援機能を無効にしてしまうとスクロールがもたつくためDirect2Dのみ無効化して使用しています。
FireFoxでDirect2Dを無効化する手順は以下の通りです。
・アドレスバーに「about:config」と入力し「Enter」キーを押下する
・「動作保証の対象外になります!」と警告メッセージが表示されるが…かまわず「最新の注意を払って使用する」ボタンをクリックして先に進める
・「gfx.direct2d.disabled」の値を「True」に変更する
・FireFoxを再起動
次に標準の表示倍率(100%)では、Yahooなど情報サイトのフォントが小さ過ぎるのでデフォルトの倍率を変更するアドオン「Default Full Zoom」を導入し、既定のページズームレベルを(110%)に変更しています。
以上の設定を行い、Windows8.1 updateを視野性に優れたフォントに変更し使用しています。
※ 画像をクリックするともう少し大きなイメージで確認できます。
Macや Linuxなどを搭載したPCや、Androidなどのタブレット端末では、昔からスケーリングを考慮し設計されているので、画面の解像度が上がっても特に不具合は生じないようですが…WindowsはXPより前のOSではスケーリングに対応しておらず、またWindows7・8から新しいスケーリング技術が導入されたことで、古いソフトとの互換性の問題やデフォルトのフォントの汚さが目につきます。
過去の資産を引きずっているので仕方ありませんが、これからは高ppiの液晶を搭載したPCが増えてくるので、Windowsもスケーリングに対して今まで以上の改善が必要になる事でしょう。Windows10で、このスケーリング機能に対して何処まで手が入るか注目して行きたいと思います。
追記:2015.2.6
ケチがついてしまった Geforce GTX970 ですが、OCをすると FFXIVベンチで4Kディスプレイでも 『とても快適』 なんですよね。。。GTX970…使い続けるか…
追記:2015.3.31
P2715Qを使っていて、一つ気になる動作を確認したので追記します。
PCを起動させたまま、P2715Qの電源を落とし再度電源を入れ直すと、起動しているアプリの位置やサイズがバラバラになります。また入力切替え後(DisplayPort→HDMI)元の入力切替えに戻しても同様の現象を確認しました。スタートメニューへの切替えや画面のロックでは、この現象を回避できなかったので、一手間掛かりますが入力切り替え時には、一旦 PCをスリープにして置くかサインアウトして置く事をお勧めします。
Dell Pシリーズ 27インチ 液晶ディスプレイ (4Kモニタ/3840x2160/60Hz/IPS非光沢液晶/6ms/ブラック) P2715Q | |
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