最近コロナ過やビットコインのマイニングブームのおかげで、CPU、グラボともに手に入りにくい状態が続いています。特にハイエンドグラボはネットだけではなく実店舗でも SOLD OUT となっています。昨年中に RTX3080 を入手できて本当に良かったです。
今回は 今後メインPCをどのようにアップグレードして行くか、その内容を書いていきます。
来年に出るであろう、Ryzen 6xxx(第4世代ZENアーキテクチャ)ですが、DDR5-SDRAMに対応し、CPUのソケットが変更されることが分かっています。そのタイミングでシステム変更する場合、CPU、マザーボード、メモリの買い替えが必須です。
CPUとDDR5-SDRAMはご祝儀価格で非常に高価になると予想されます。現状の環境より高性能なシステムを構築する場合、今の相場から考えると CPU(Ryzen9 6900x ?)は10万、マザーボード(x670 Chipset ?)は3万以上、メモリ(DDR5 SD-RAM16GBx2枚)は3万以上、トータルで軽く15万円をオーバーします。
であれば DDR5メモリが安定して供給されるまで静観し、2023年以降にシステム全体を見直すことが得策と考えました。それまでの間 メインPCは小規模なアップグレードに留めたいと思います。
現在のメインPCの仕様
MB : ASRock X370 Fatal1ty Professional Gaming UEFI ver5.80
CPU : Ryzen9 3900X(12core/24thread )
Cooler:簡易水冷(CORSAIR H110i:280mm×140mmラジエーター:140mmFANx2機)
MEM : 32GB(DDR4-2933 SDRAM 16GBx2枚・CL 18-18-18-39-1T 1.33v)
VGA : Geforce RTX 3080 10GB(ZOTAC GAMING GeForce RTX 3080 Trinity)
SSD1: 400GB (PCIe Gen2.0 x4接続:INTEL SSDPEDMW400G401)
SSD2: 1TB (SATA3:SanDisk SDSSDH3-1T00-G25)
HDD1 : 2TB(SATA3:WD20EZRX)
HDD2 : 3TB(SATA3:WD30EZRX)
HDD3 : 8TB(SATA3:ST8000DM004)
DVD : Blu-rayXL Drive(PIONEER BDR-208JBK SATA)
電源 : 800W定格(ENERMAX 80PlusGOLD ATX)
今回は、ボトルネックとなっているx370チップセットのマザーボードの交換を検討してみます。現状、メインPCのマザーボードでボトルネックになっている機能は以下の通りです。
1.XFR2に対応していないため、CPUの動作クロックが仕様の最大値に達しない
※シングルスレッド性能が 3~5%ほど低い
2.メモリの動作クロックに 3,000MHzの壁がある
※設計が古いマザーボードによる問題が大きいと考えられる
3.PCIex GEN4.0 に対応していない
※PCIex4(Gen3.0)接続のSSD、INTEL750本来の性能を発揮できていない
次にマザーボードを買い替えるにあたり、必要としている機能を箇条書きで記してみました。
1.3万円以下であること
※マザーボードの値崩れは酷く、ハイエンド機の場合 2年後の価値は購入時の4分の1以下になることも
2.チップセットは X570 もしくは B550
※Zen2世代のCPUとPCIex(Gen4)に対応している
3.グラボを刺す PCIex16 の下に3スロット以上空きがあり、その下に PCIex4 があること
※PCIex4接続の Intel750(NVMe)が装着でき、かつグラボのファンの邪魔にならない
4.SATA端子は6ポート以上必須
※現在、SSDx1台、HDDx3台、ブルーレイドライブ、計5台のSATA接続ドライブがあるため
5.メモリスロットは4つあり、光デジタル音声出力端子があること
6.基板上にシリアルバス(COM Port)があること
※PC-8801mkII FRと接続するために必要。COMポートがなければ、PCIe x1接続のボードもしくは USB→COM変換アダプタを別途購入
7.Bluetooth機能搭載
※キーボードがBluetooth接続のため。なければレシーバーをUSB端子に接続して使用
6と7は必須ではないので、できたらあれば…といった感じです。
これら全ての機能を搭載している安価なマザーボードは見つからず、6と7の機能は無いものも対象に探してみました。特に7の無線機能に対応しているマザーボードは高価な製品が多い印象です。
有力候補は下の通りです。
1.ASUS PRIME X570-PRO/CSM \28,164(2021.3.6現在)
最有力候補です。無線LAN機能がない以外完璧ですが…チップセットやコンデンサ上のプラスチックカバーが光沢白で安物っぽい見た目が残念です。まぁガラスケースではないので殆ど見えませんが…
2.ASRock X570 Steel Legend \23,695(2021.3.6現在)
COMポートと無線LAN機能はありませんが、SATA端子が8ポートあり最安値の時は21,000円台だったので、非常にコスパの高い製品です。
3.MSI MEG B550 UNIFY \33,670(2021.3.6現在)
今回選んだ中で唯一のB550チップセットマザーボードになります。チップセットしては X570の下位にあたりますが、後発なぶん設計も煮詰まっていて B550のほうが発熱量が小さいなどのメリットもあります。COMポートがなく少し予算をオーバーしますが有力候補の一つです。
4.ROG STRIX X570-F GAMING \29,690(2021.3.8現在)
COMポートと無線LAN機能はありませんが、SATAが8ポートあり質感が高く安心のASUS製で評価も高いのでトラブルに見舞われる可能性は低いと考えられます。
考えていたより安価で3の条件、グラボを刺す PCIex16 の下に3スロット以上空きがあり、その下に PCIex4 があること…を満たす製品が少ないことが分かりました。
またB550チップセットの製品では、光デジタル音声出力がなく、AUX端子しかない製品を多く見かけました。そこはケチらなくてもいいのにね。
COMポートに関して以前は当たり前のようにあったので、シリアルケーブル接続で機器を制御するのはニッチなニーズになって来ているのしょうね。旧規格が淘汰されていくのは少し寂しい気がします。
今はSSD以外、殆ど全てのPCパーツが値段が上がり気味なので、マザーボードの購入に関しては、もう少し様子を見てから行いたいと思います。