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Anker ワイヤレスイヤホンのレビュー

2020年07月14日 | スマートフォン
先週、今まで愛用してきたイヤホン(MDR-EX650)の右側が音が突然ならなくなりました。たぶん断線だと思うのですが購入してから2年…そろそろ買い替え時だったのかもしれません。

そこで同価格帯の代替品を探していたのですが、有線だといずれ断線するし、無線のイヤホンも安くなってきていることもあり、Bluetooth対応のワイヤレスイヤホンを購入することにしました。
今回は価格.comAmazon で沢山のレビューがあり、かつ非常に評価の高かった Anker Soundcore Liberty Air 2 を Amazonでポチリました。購入時の価格は 7,999円でした。

 
先日、自宅に届いたので早速開けて使ってみましたが… Anker Soundcore Liberty Air 2 は期待以上の代物でした。まずパッケージが高級感をかもし出しています。





化粧箱の蓋の先にマグネットが仕込まれていて閉じる時にピタッとくっ着きます。
こんなところにお金をかけなくても…思うぐらいです。今までイヤホンはSONYの中間グレード(7千円~1万5千円程度)の製品ばかり購入してきましたが、どれもプラスチックの安価なケースに入っているものばかりだったので少し驚きました。



同梱物は以下の通りです。
・イヤホン本体
・充電ケース
・イヤーチップ(XS / S / M / L /XL *Mサイズは本体に取り付け済み)
・USB-C & USB-Aケーブル ※ACアダプターは別売
・クイックスタートガイド、安全マニュアル

到着時、半分以上充電されていたので即、使用する事ができました。
ただし説明書は日本語に対応しているものの簡素化され過ぎていて分かり辛く、ストア(Googleストア・Appストア)からアプリ(Soundcore)をインストールするまで使用方法がよく分かりませんでした。アプリは直感的に分かり易く好印象です。





Soundcoreアプリはイコライザーの機能も充実しています。





また、イヤホンをタッチした時の操作もアプリからカスタマイズ可能です。



まだエージングが終わっていないので若干音が固く「サ行」がザラっとしていて耳に刺さりますが、吊るしの状態でこの音質なら十分です。Bluetooth接続なので正直音質はあまり期待していませんでしたが私のくそ耳でもタブレットと接続した際、有線(MDR-EX650)のイヤホンより良い音に聞こえました。ワイヤレスイヤホンの場合、接続機器のアンプの良し悪しに左右されないので、タブレット(Mediapad M3)のオーディオ出力がいかに悪かったのかを実感しました。Mediapad M3の内臓スピーカーは良いのに残念です。

音質に関してまとめると、高音は少しザラついているが、中音はしっかりと出ていて音場はそこそこ広く(オープン型には敵いませんが)低音は少し音が主張が強い(ドンシャリ系?)と感じました。
低音に関しては好みが分かれる(強い方が好きな方もいる)ので、イコライザーで調整して好みの音を探ると良いと思います。

耳への負担ですが着け心地は悪くなく、1~2時間程度であれば耳が痛くなることはありませんでした。また不意に取れてしまう事もなく使わない時はケースにしまっておけば片方だけ無くすこともなさそうです。

充電はケースに USB Type-C の端子があり、そこに付属のケーブルを接続し USB Type-A(5V)から給電します。USB Type-Aの ACアダプターは付属しないので別途必要になります。この辺りはスマホに付属するACアダプターをそのまま使えるので問題ないと思います。

ケースには3つのLEDがあり蓋を開けたり、ACアダプターに接続することでケースの電池残量を確認できます。またイヤホンをケースに収めるとイヤホン上部にあるLEDが点灯することでイヤホンに充電が開始されたことを確認できます。




片耳で聞く事も可能です。片方のイヤホンをケースに収め充電しようとすると音声が止まりますが、再びアプリの再生ボタンをタップすると装着しているイヤホンから音が聞こえるようになります。左右それぞれのイヤホンが独立してBluetooth機器と認識されているためだと考えられます。

オーディオ端末との通信距離ですが Bluetooth接続なので壁がない状態で10m程です。壁越しだとそれより通信距離が短くなります。外出時に使用していないので通勤での使用に耐えるかは不明です。

その他、仕様を確認すると7時間の連続再生、ワイヤレス充電対応、Bluetooth(Qualcomm aptX)対応、防水(IPX5)と、もう至れり尽くせりです。

結論として Anker Soundcore Liberty Air 2 はとてもコスパが良くいい製品と断言できます。数万円するワイヤレスイヤホンを買う前に視聴ができれば一度試して頂きたい代物です。

追記:2020.07.21

Youtubeや音楽再生では問題ありませんが、ゲームなどの一部のアプリでは音が正常にならなかったり遅延が生じます。 ゲームでは使い物にならないかも…Bluetooth接続なのでしかたないですね。それ以外はかねがね満足しています。
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レトロPCの購入にあたって(PC-98版)

2020年07月05日 | レトロパソコン
昨今レトロゲームがブームになっており、ニンテンドークラシック(ファミコンミニ・スーファミミニ)や RG350などのゲームエミュレータが人気を博しています。私はレトロゲーム機には興味はありませんが、レトロPCが大好物です。中でもNECのPC-88・PC-98シリーズは好きすぎてコレクションしています。

このブログにお越しいただいている方の中にもレトロPCが気になる方も多々いと思います。Windows上で動作するエミュレーターで十分という方が殆どだと思いますが、あのFDDのガッコンガッコンという動作音がたまらない、やっぱり実機が奏でるFM音源が一番、とにかくメカメカしい実機が欲しいという方に向け、レトロPCを購入するにあたり注意事項をご説明したいと思います。

今回は第一弾として、オークションで比較的手に入りやすい PC-98シリーズを取り上げていきます。



オークションで購入する場合

・メンテ済み、もしくはFDDの起動確認が取れているものにする
※私が所持している、PC-9821Ap2やPC-9821CXは共にメンテ済みです。
・「ジャンク品」「通電確認済み」や「素人なのでよく分かりません」と書かれたPCは避けましょう
※PC-9801シリーズや PC-9821MateAシリーズは製造から25年以上たっているのでコンデンサーやの2次電池の液漏れにより基盤が腐食しており動作しないものが多々あります。
FDDやCD-ROMは壊れやすいので長期間使用していないものは、動作不良品が多い印象です。
・自力で修理できる方(コンデンサーの交換など)でも基盤が腐食している場合は大変です。
2台以上同じ機種を買いニコイチやサンコイチする必要があります。
結果、予想以上に手間もお金もかかります。

PC-98シリーズを販売している業者から購入する場合

・Googleから「PC-98 販売」で検索すると複数の業者が見つかります。
PC-98シリーズは未だに工場で現役稼働していることも多いため、メンテ済みの製品が売買されています。ただし企業向けのため高額である場合が多いので、しっかりと動作保証をしてくれるショップを選びましょう。

PC-98シリーズには5インチFDD搭載モデルと3.5インチFDD搭載モデルがありますが、メディアの入手性を考えると3.5インチFDD搭載モデルを選んだ方が無難です。ではPC-98を購入するにあたりどの機種を選んだら良いか、ランキング形式(個人的見解)でご紹介します。異論は…認めます。

Windows3.1登場以前のDOSゲームを楽しみたい場合

1.PC-9801DA/U2
CPUに80386(20MHz)を搭載。DOSで使用する際まずまずの処理能力を備えています。V30は搭載していませんが、V30互換モードが用意されているのでPC-9801VM以降の古いゲームも楽しめます。ただしV30特有の命令を使用している一部のゲームは正常に動作しません。モノラルですがFM音源(PC-9801-26K相当)を搭載しているので、追加投資なしでゲームミュージックを楽しめます。

2.PC-9821(初代)MULTi
CPUにi386SX(20MHz)を搭載。少し非力ですがDOSで使用する限り問問題ないレベルの処理能力を備えています。V30(8MHz)相当の処理速度で動作させることができるためPC-9801VM以降の古いゲームも楽しめます。ただしV30特有の命令を使用している一部のゲームは正常に動作しません。サウンドはステレオFM音源(PC-9801-86相当)を搭載しているので、追加投資なしでゲームミュージックを堪能できます。また等速ですがCD-ROMを搭載しているので、WindowsPCとデータのやりとりがしやすいメリットがあります。

3.PC-9821Ap/Ap2
CPUにi486DX2(66MHz)を搭載。DOSで使用する際、快適な処理能力を備えています。V30(8MHz)相当の処理速度で動作させることができるためPC-9801VM以降の古いゲームも楽しめます。ただし一部のゲーム(YsやYs2など)は正常に動作しません(セリフの画面でバグります)。
AP2の場合、CPUをPentiumODP(Socket 3 )に換装することで少し速度は上がりますが古いソフトも正常動作する場合が多くなります。APの場合、ソケット(Socket 2)がPentiumODPに対応してしないので物理的に刺さりません。サウンドはステレオFM音源(PC-9801-86相当)を搭載しているので、追加投資なしでゲームミュージックを堪能できます。

4.PC-9821Ce2/Cs2
CPUにi486SX(25/33MHz)を搭載。DOSで使用する際、ある程度快適な処理能力を備えています。V30(8MHz)相当の処理速度で動作させることができるためPC-9801VM以降の古いゲームも楽しめます。ただし一部のゲーム(YsやYs2など)は正常に動作しません(セリフの画面でバグります)。サウンドはステレオFM音源(PC-9801-86相当)を搭載しているので、追加投資なしでゲームミュージックを堪能できます。また倍速ですがCD-ROMを搭載しているので、WindowsPCとデータのやりとりがしやすいメリットがあります。

5.PC-9801ES
CPUにi386SX(16MHz)を搭載。非力ですがDOSで使用する限り問題ないレベルの処理能力を備えています。V30も併せて搭載しているのでPC-9801初期の古いゲームも楽しめます。FM音源非搭載なのでゲームを楽しむ際には別途PC-9801-86などのFM音源拡張ボードが必要となります。

番外)PC-9801UV11 ※コンパクトでカッコいいから(笑)
CPUにV30を搭載。V30を8MHzと10Mhzで切り替えられるのでPC-9801初期の古いゲームを楽しめます。かなり非力なので既にi486SX以降の機種をお持ちの方のセカンド機として良い選択肢だと思います。サウンドはモノラルFM音源(PC-9801-26K相当)を搭載しているので、追加投資なしでゲームミュージックを楽しめます。

Windows3.1登場以降のDOSゲームを楽しみたい場合

1.PC-9821Ap/Ap2
CPUにi486DX2(66MHz)を搭載。DOSで使用する際、快適な処理能力を備えています。さすがにPentium搭載機を前提に作られたソフト(骨塵など)はコマ落ちしますが、PC-9801VM以降のゲームからWindows95時代のゲームまでオールラウンドにこなせる名機だと思います。サウンドはステレオFM音源(PC-9801-86相当)を搭載しているので、追加投資なしでゲームミュージックを堪能できます。

2.PC-9801BX4
CPUにi486DX2(66MHz)を搭載。DOSで使用する際、快適な処理能力を備えています。CPUの速度を落とすLowモードは備えていますが、i486SX(16MHz相当)までしか落とせません。V30時代のソフトは速過ぎてゲームになりません。またFM音源非搭載なのでゲームを楽しむ際には別途PC-9801-86などのFM音源拡張ボードが必要となります。

3.PC-9821Ap3
CPUにi486DX4(100Mhz)を搭載。DOSで使用する際、快適な処理能力を備えています。CPUの速度を落とすLowモードは備えていますが、i486SX(16MHz相当)までしか落とせません。V30時代のソフトは速過ぎてゲームになりません。サウンドはステレオFM音源(PC-9801-86相当)を搭載しているので、追加投資なしでゲームミュージックを堪能できます。

4.PC-9821Cx
CPUにi486SX(33Mhz)を搭載。DOSで使用する際、ある程度快適な処理能力を備えています。CPUの速度を落とすLowモードは備えていますが、i486SX(16MHz相当)までしか落とせません。V30時代のソフトは速過ぎてゲームになりません。サウンドはステレオFM音源(PC-9801-86相当)を搭載しています。ただしPC-9801-86とは完全互換ではない(属にいうCanbe音源)ため、一部のソフトはパッチをあてるなどの措置を行わないと正常に音が出ない場合があります。また倍速ですがCD-ROMを搭載しているので、WindowsPCとデータのやりとりがしやすいメリットがあります。

5.PC-9821Cx3/Cx13
CPUにPentium100/133を搭載。DOSで使用する際、かなり快適な処理能力を備えています。CPUの速度を落とすLowモードは備えていますが、i486SX(16MHz相当)までしか落とせません。V30時代のソフトは速過ぎてゲームになりません。サウンドはステレオFM音源(PC-9801-86相当)+拡張FM音源機能(FM音源最大20音)を搭載しています。また4連装のCD-ROMを搭載しているので、WindowsPCとデータのやりとりがしやすいメリットがあります。

キーボード

接続端子はDOS/V機のPS2キーボードと互換性はない miniDIN8Pin となっています。オークションでは状態によりますが2千円から購入可能です。PS2やUSBに変換するアダプターも出ていますが、1万円ほどしますのでコスパは悪いです。

PC-98用のキーボードは大きく分けて以下の3種類があります。
VFキー無し」 「VFキーあり」「WinキーVFキーあり
右に行くほど新しく入手性が良いです。私が所持しているキーボードは「WinキーVFキーあり」です。ゲームを目的にするのであれば、どれを購入しても問題ありません。

モニター

PC-9801シリーズの解像度は 640x400 で水平周波数24.8Hzに対応しているモニターでなければ表示させることができません。15インチのブラウン管モニターであれば安価に買えますが場所を取る上に処分する際には粗大ゴミとして出せず不用品回収の事業者に依頼することになりお金がかかります。

PC-9821シリーズでは水平周波数31.5Hzに対応しているので、D-Sub15Pin端子があるモニターであれば表示可能です。ただし、PC-98のモニタ出力コネクタ形状はD-SUB15Pim(2列)となりますので、D-SUB15Pin(3列)への変換アダプターが必要となります。

 
液晶モニターでも水平周波数24.8Hzに対応しているモニタはあります。ただし、17インチ・19インチのSXGA(1280x1024)スクエアモニターの場合、縦横比を固定したり調整できず常にフルスクリーン状態になるモデルが多いため表示が縦長になります。

I-O DATA製の液晶モニターの場合 D-Sub15Pin端子があるものは、いまだに水平周波数24.8Hzに対応していて縦横比の固定や調整できるモデルが多いのでPC-98シリーズの救世主です。詳しくはi以下の I-O DATA のホームページから液晶モニターの仕様をご確認ください。


最後に

1980年代後半から90年代後半にかけ、PC-98用に向け様々なゲームが販売されました。後期はギャルゲーが殆どでしたが…それらを懐かしく楽しむため実機を購入して楽しむのは至福の一時だと思います。

ゲームに関しては著作権フリーのものが、WEB上にアップされていますし、駿河屋さんなどで購入可能です。これを機会に皆さんもレトロPC所有者の仲間になってみませんか?
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