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PC-9821Do+化 計画

2021年02月19日 | レトロパソコン
久しぶりにレトロPCの話題を取り上げていきたいと思います。
NECは1989年にPC-98シリーズとPC88シリーズの両ソフトが動作するハイブリッドモデルとして PC-98Doを発売しました。

しかしPC-9801としてはVM2(V30 16Bit/10MHz)相当の性能で、当時の最新鋭機であったPC-9801RA(80386DX 32Bit/16MHz)と比べ、かなり見劣りするものでした。PC-8801としてはMH(Z80C 8Bit/8MHz)相当でサウンドボード2を搭載しておらず、88シリーズ用の拡張バスも搭載していなかったため拡張性に乏しく中途半端感が否めない機種となってしまいました。

翌年、若干CPU性能の底上げをはかり(V33 16Bit/16MHz)、サウンドボード2を搭載したPC-98Do+を発表したのですが、完全に時代遅れな機種となってしまい PC-98、PC-88、双方のユーザーから敬遠され、あまり普及しませんでした。

しかし現在オークションでは PC-98Doシリーズの完動品は高額で取引され、安価なものはコンデションが悪いものしか見当たりません。そこで現在所有しているPC-9821Ap2(A-Mate)上で動作するPC-88のエミュレーターを使って高性能な PC-98Do+ を実現しようと考えました。名付けて 「PC-9821Do+ 作成プロジェクト」とします(笑)

PC-9821Do+化に向けて、必要なもの、下準備の手順、エミュレーターの実行方法を各カテゴリーに分けてご紹介します。

 必要とするハードウェアとソフトウェア

・PC-98用 PC-8801mkIISR エミュレーター
 エミュレーターは ぶるー牧場 様のサイトからダウンロードさせていただきました。



・PC-8801mk II SR以降のモデル
 ※5インチ2HD 搭載のモデルが望ましい

・PC-9801 or PC-9821(CPU i486DX 25MHz以上/66MHz以上を推奨)
 5インチ内蔵または外付けFDD ※2DDが読み込めるドライブが望ましい
 内臓もしくは外付けHDD ※MS-DOS Ver5.00以上のインストールが必須
 86互換音源(YM2608チップ搭載)が必要
 ※この条件を最初から満たしているのは…PC-9821 A-Mate だけじゃ!?

・遊びたいPC-88のゲームディスク
 ※イメージ化した .D88 ファイルも使用可能


 下準備の手順

1.Windows10+PC-9801で操作
 ・ダウンロードした、88EMU100.LZH ファイルを解凍し FDへコピー
 ・コピーしたファイルを PC-9801のHDDの任意のフォルダへコピー
  MKDIR A:\PC88EMU
  XCOPY f:\*.* A:\PC88EMU\*.* f はFDDのドライブ番号
  ※私の場合、A:ドライブの直下に PC88EMU フォルダーを作成してコピーしました

2.PC-9801+PC-8801で操作
 ・ダウンロードしたファイルに入っている getrom.exe を使用し PC-8801 のロムを取得
 ※Windows版のPC88エミュで良く使われている N88.ROM とは異なり PC88.ROM が必要です
  詳しくは解凍したファイルに添付されている README.DOC を参照ください

3.PC-9801で操作
 ・取得したPC-88のロムを エミュレーターと同じフォルダーにコピー
  COPY f:\PC88.ROM A:\PC88EMU\*.* f はドライブ番号
 ・動作させたい FDを用意
 ※.D88 イメージファイルを使用する場合、.D88ファイルをPC-98のHDDへコピー

これで準備は整いました。
今回は .D88イメージファイルから、PC-88エミュレーターを起動してみます。


 PC-88エミュレーターの実行方法

1.PC-9821Ap2 のHDDにインストールされている MS-DOS 6.20 を起動
2.エミュレーターをコピーしたディレクトリまで移動。以下のコマンドを実行
  CD A:\PC88EMU
3.エミュレーターの起動
  P88SR.EXE -w 2 -4 YS2.D88
  ※-w はウエイトを入れ速さを調節
   -4 は 4MHz モードで起動。8MHz モードで起動する場合は省略
   YS2.D88 は実行したいイメージファイルを指定。省略すると ROM BASIC が起動


実行時のイメージ


 

 

 

 


エミュレーター実行中に【vF1】~【vF5】キーで設定変更が可能

【vF1】ウエイト値の変更など、設定の呼び出し
【vF4】DISKの入れ替え
【vF5】DOSに戻る。またはリブート
 ※その他の細かな設定は、添付の P88SR.DOC を参照ください


FDイメージの交換【vF4】

 

 

 


イース I を実行後 インターレス機能を変更【vF1】


変更前




変更後



やはり、実機(今回の場合 PC-98ですが)でレトロゲームを楽しみむのは良いですね。これで PC-9821Do+ プロジェクトは終了です (・∀・)ニヤニヤ

今回なぜここまでして、PC-98でPC-88のゲームをしようと思ったのかというと…PC-9801VMなど PC-98シリーズ初期のゲーム(PC-88からのベタ移植ゲーム Ys・Ys2・Sorcerian etc…)はCPUが i386以上のモデルでは正常に動作しないので、それらのゲームをPC-9821で遊びたかったからに他なりません。

その他にも次のような利点があったからです。

所有している PC-88が PC-8801mkII FRなので…
1.サウンドボード2対応のゲームを86音源(YM2608チップ搭載)で聞きたかった
2.動作が重い、ほぼ 8MHz用のゲームをレトロPCで遊びたかった
3.水平周波数 24.8Hzに対応していない液晶ディスプレイで遊べるようにしておきたかった
※多くの液晶は D-sub15ピンを搭載していても水平周波数 31.5Hz以上にしか対応していません

但しデメリットもあります。古いエミュレーターなので、何かあっても改善されることはないでしょう。何かしらの不具合に合うかもしれません。過去ログを見ると実際動作しないゲームもあるようなので、全ては自己責任になります。

わざわざPC-98を使わなくても、Windows用のPC-88やPC-98のエミュがあるじゃないか!とお叱りを受けるかも知れませんが、レトロゲームはレトロPCでプレイしたいのです。サンプリングされたFM音源ではなく、本物の86音源(YM2608チップ搭載)でゲームがしたいのです。本当はディスクイメージではなくFDDの機械音を聴きながらニヤニヤしたいのです!!

私の要求するような、ニッチな需要もあると思いたいです。
一つでも私の意見に賛同できるところがあれば、あなたのPC-98でPC-88のソフトを遊べるようにしませんか?このブログが参考になれば幸いです。
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Corsair Link の代替に iCUE を使ってみた

2021年02月08日 | デスクトップパソコン
昨年の話になりますが、Windows10(ver. 20H2)へアップデートしたあたりから Corsair Link の動作が不安定になり、まともに使えなくなりました。



Corsair のホームページを見てみると、Corsair Link のダウンロードページはあるものの 2019年1月28日から更新されておらず、ダウンロードのトップページの一番上に CORSAIR iCUE(以下 iCUE と呼称します)が表示されるようになりました。


iCUE は Corsair Link の上位互換のようで、簡易水冷の制御も iCUE で可能です。また私は所有していませんが、CORSAIR製品の LED制御も iCUE で行えるようです。



Corsair としては、今後は Corsair linkではなく iCUE を使えという事なのでしょうが、ご多分に漏れず初期の iCUE は、不具合が多く使い勝手がかなり悪かったです。

タスクバーの通知領域で iCUE のアイコンを右クリックすると、ショートカットメニューが表示されるのですが、そのコマンドをクリックしてもショートカットメニューが消えないなど致命的な不具合も存在しました。

最新バージョンではコマンドをクリックすると、ショートカットメニューは消えるようになりましたが、私の環境(メインディスプレイに4K液晶を使用)ではこのショートカットメニューが通知領域の上ではなく、なぜか画面の左上に表示されます。



見えやすくするため、赤枠で囲ってあります。
後はタブの切り替えが妙に遅いです。この辺りは今後の改善に期待です。

それでは iCUE 各ページの紹介をしていきたいと思います。


ホーム






このページでは、照明の効果やファン制御の設定を行えます。
ファンの制御は、Corsair Link を使っていた方なら迷わず設定できると思います。その外にはファンの回転数をグラフで確認したり、アラートの通知設定が行えます。


ダッシュボード




ダッシュボードでは、システムの現状をグラフで確認できます。
Corsair製品だけではなく、マザーボード、CPU、メモリ、SSD、HDDなどの情報を把握できます。この機能は地味にありがたいのです。起動の遅い HWmoniterを利用する頻度が下がりました。後CPUの動作クロックとグラフィックボードの状況が分かれば完璧なのですが…


簡易照明




私は PCをピカピカ光らせたくないので、このページは不要ですが、LEDの色をワンクリックで変えたい方は重宝するページなのかも知れません。


設定




このページで iCUE の各種設定変更を行えますが、触る場所は言語を「日本語」にするところと、「システム起動時に起動する」にチェックを入れるくらいでしょうか。他に私は iCUE の最新版が上がっていないか時々、更新のチェックするようにしています。


コミュニティー



サポート関連のページですが、私は使用していないので分からないです。


総評


操作は適当に触っていれば理解できると思います。ダッシュボードページで、システムの状況をある程度把握できるのはありがたいです。難点はページの切り替えに時間がかかるところと、通知領域からのショートカットメニューの表示位置がオカシイところくらいです。

最初期のバージョンからすると、不具合もかなり減り良くなってきているので今後、更に使い易くなる事を期待したいと思います。
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