昔、子供の絵画教室をしていた時、
「だってー、だってー。」
を連発する幼稚園の女の子がいました。
私はいつも、「だって」はいけません。
とその子に注意していました。
だってーを言うと先がありませんでしょ?
そんな時に見つけた絵本。
「だってだってのおばあさん」佐野洋子作
これは、子供向けの絵本ではありますが非常に哲学的。
おばあさんと子猫が住んでいました。
おばあさんは、99歳。子猫は5歳。
子猫はいつもおばあさんに外で遊ぼうと誘います。
しかし、おばあさんは、「だってー私は99歳だもの。」
といって断ります。
ある時、おばあさんは、子猫の誘いに乗って外に出ました。
「魚を釣ろう。」「だってー、99歳だから魚釣りなんか…。」
「あら釣れたわ。」ってな調子でおばあさんは、小川をを飛ぶし・・・。
といったお話でした。
「年をとった。」
と私の周りにこんな言葉があふれています。
年令という数字の魔法に惑わされている人がとても多い。
若作りをしなさい。とかではありません。
”自分で年寄りにしていっているのよ!”
なのです。
「だってー」「だけれどね」
なんて言葉は、どこかに片付けてしまいましょう
あの、「だってー」を連発していた女の子は今どうしているでしょう。
もう、とっくに30歳は過ぎているでしょう。