あと5ミリの勇気

忙しい合間を縫って美容室に行きました。
そのお店は、もう25年以上も通っているお店です。
頂点に先生が２人。そして弟子たちが20名以上の大所帯のお店です。
ずっと先生にカットをしてもらっていましたが、
最近、お弟子さんにカットをしてもらっています。
先生も一緒に年をとってきて、
お客さんをセーブしていて、なかなか予約が取れない。
2番手の弟子だと予約がすぐ取れるし、安い。
腕は・・・？
そのお店の厳しいテストに勝ち抜いてきたので、そこそこある。
彼女にカットしてもらっていて、
「先生と何処が違うか？」
と言う話になりました。（私から言ったのではなく、彼女から言い出したのです。）
「思いっきりのなさ。」なのです。
彼女曰く、
もう５ミリ切る！という勇気がない。
怖い・コワイ・・・。
それが重なると、重く野暮ったい髪型になってしまう。

絵を描いていても同じ。
はい！線を引いて～。と言うと
練習では２５ｃｍ引けても、本番では、２０ｃｍになってしまう。
ゆがんでしまう・・・。縮こまってしまう・・・。

20年ほど前、新入りの掃除から始まった彼女をよく知っている私。
「船本様のカットが出来るとは思いもしなかった。」
と感激してもらって、複雑な心境。
「物を作っている立場は同じ。5ミリの勇気を持ちましょう！」
と、またもや説教をたれるレイコサンでした。

そうそう、自分からそんな話を持ち出しただけあって、
今回のカットは、今までで一番シャープなカットでした。