「東京ブギウギ」をはじめ、戦後”ブギの女王”として活躍した笠置シズ子さんをモデルに、新たに放送開始されたNHK連続テレビ小説『ブギウギ』が始まってはや3週が過ぎた。
前作『らんまん』の最終回に放送された予告編を見て、寿恵ロスもあったけど主人公を演じる趣里さんにあまり魅力を感じられなくて、テンションが下がってしまい、おまけに初回は登場人物を紹介する説明的なセリフばかりで、これは面白くないぞとガッカリ。
さらに怖いと評判のオープニングも、なぜおばさんの操り人形がなのか・・・。
ただ第2話から子供時代を演じる澤井梨丘ちゃんの熱演もあり、んんっ、ひょっとして相当面白いドラマになりそうな予感が。
そして2週を子供時代に費やし、遂に3週目から趣里さん演じる花田鈴子が登場したんだけど、大抵子役と大人の俳優さんとのギャップを感じてしまうチェンジが、本作ではまったく違和感がなく行われ、勢いも失速することなく魅力的な主人公に成長する。
このキャスティング、歴代の中でも一番かも。
展開も早くこの3週目はちょっとつらい状況が続いたが、主人公花田鈴子のキャラクターが、昔テレビで観た吉本や松竹の新喜劇で登場する、情にもろく泣き笑いの面白キャラクターに設定されていて、とにかく観ていて楽しいのだ。
観ている方は朝から主人公と一緒に泣いたり笑ったり、もう続けて観るしかない(^^)
この3週までにもう何回一緒に泣いてしまったか分らないよ(笑)
そして度々キーワードとして登場する”人情”という言葉。
いまではあまり使われることもまれな人情という言葉とは、人間が本来持っている優しい心であり思いやりの心。
この人情を体現するような主人公の情の熱さは、なんだか懐かしくもあり心を癒やされていく。
モデルの笠置シズ子さんのことをほとんど知らなかったので、番組のこれからの展開を知りたくてちょっと調べてみたが、まるでドラマのような激動の一生に驚いてしまう。
また、笠置シズ子さんの写真を見て、改めて趣里さんがキャスティングされたこと納得です。
ネタバレになってしまうので細かいことは書けないが、これから鈴子に訪れるだろう華やかなスター街道の裏にある悲しみや苦しみも、フィクションとして作られているが描かれていくんだろうと思うと、ちょっと切なくなってしまった。
いやいや、そんな苦難も超える楽しさが溢れる爽やかな作品になることを期待しよう。
「頑張れ!福来スズ子!!」
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