映画雑誌Cut (カット) 2014年 10月号 の特集は「ハリウッドが作れなかった名作映画ベスト100!!」だ。
この雑誌たま~にこういう映画のランキングを特集するので、ちょいちょいチェックしている。
例えば「世界の映画オタクが選んだ史上最高の映画ベスト500!」とか、結構ボリュームのある素晴らしい特集もやってくれる。
今回はもう表紙が「七人の侍」だったので、すぐにチェック網に引っ掛かり、おっ!なかなか良さそうな企画やってんじゃん、ということで購入してみた。
ハリウッドが作れなかったとか言ってるが、どういう基準で選考されているかというと、まずそもそもが「エンパイア」っていうイギリスの映画雑誌の企画で、「英語以外の言葉が使われた映画」を定義にして、ライターや評論家が選んだものらしい。
ふ~ん、なかなか面白そうじゃないか。
で、その選び抜かれた100作品の堂々のNo.1が、日本の「7人の侍」だったのだ、素晴らしい。
この黒沢作品は世界中のたくさんの監督たちに影響を与えてるっていうのは周知の事実だが、やはり嬉しい。
続いて2位がフランスから「アメリ」でしょ、で3位がロシアから「戦艦ポチョムキン」に4位がイタリアから「自転車泥棒」・・・。
あれ~、わざわざ改めてランキングするタイトルじゃないぞ~、これは。
100位まで見たがほぼ知ってるタイトルで、結構王道の作品ばかりじゃないか。
ええ~、もしかしてやっちゃったんじゃないかぁ(^^;)
期待してたんだけど、さして目新しい情報はなかった。
「ニュー・シネマ・パラダイス」とか「ミツバチのささやき」なんて、わざわざ発表してもらわなくても、いい作品だっていうのは知ってます。
まあそうは言いながらも、100本もあれば思わず「これは観たいな」っていう作品が何本かあった。
まずは、
・2003年/ドイツ : 「グッバイ、レーニン」
なんとドイツのコメディ映画。
レーニンって言っちゃってる時点で堅そうなんだけどねえ。
なんでもその年のヨーロッパの映画賞を独占したとのこと。そしてもう一本が、
・2001年/インド : 「ラガーン」
インド映画といえば「ムトゥ 踊るマハラジャ」しか思いつかないが、あの映画より面白い作品があるというのがそそる。
ここでは“痛快すぎるスポーツ・ミュージカル超大作”って紹介されていた。
これだけでもう観るしかないでしょ(^^)
結局ちょっと拍子抜けの企画だったが、別のページに、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティとデロリアンのフィギュアの写真が載っていたんだけど、この記事がよかった。
一応価格が税込72,000円っていうのは置いといて、なんでも来年の2015年が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の30周年で、過去最大のイベント・イヤーになるとのこと。
そして改めて知って驚いたのが、「パート2」でマーティが向かった未来が、なんと2015年だったんだって。
そういえばそうだったかも。
でも「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を含めいろんな作品で未来が描かれてきたけど、時代がそこに追いついてきて、その未来世界を現実に自分たちが生きてるということが、なんだか不思議な気分だね。
そして改めて思うことは、なんか未来って思い描いたほど、文明もそうだけど、人類は精神も含めてほとんど進化してないんだなあ。
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