今日はデイサービスの日。
朝食のおかずもほとんど食べてもらえませんでしたし、歯磨きもなし、
髪を梳くのもスタッフの方が来られてから慌ててする始末。
急いだので、さっちゃん「痛い、痛い」、髪の毛が引っ張られるんですね、ご免なさいね。
こんなでも、今朝は順調にいった方でしょう。
スタッフの方が狭い玄関に入って、さっちゃんが運動靴を履くのを腰をかがめて手伝ってくれます。
さっちゃんのデイザックをスタッフの方に渡して、さっちゃんはいよいよ玄関を出ます。
さっちゃん、玄関を出ながら僕に言います。
「あなたは来ないの?」
「うん、そこまでね」と僕は言います。
玄関を出て、左へ進み、階段のところまで手をつないで歩きます。
さっちゃんの手をスタッフさんに渡すと、さっちゃんが僕の方を振り返ります。
「大丈夫よ。私と一緒に行きましょ」とスタッフさんがさっちゃんに語りかけます。
さっちゃんはちょっと不満そうな、よく分からないような表情を浮かべながら、
スタッフさんと手をつないで、階段を降りて行き、最初の踊り場でまた僕の方を見つめます。
スタッフさんがさっちゃんに語りかける声が響いて聞こえています。
僕は棟の1階ホールの真上あたりに立って、さっちゃんたちが出て来るのを待ちます。
小柄なさっちゃんがスタッフさんに手を引かれて出て来ました。
まるで親子のような身長差です。
この時、初めてのことが起きました。
さっちゃんが後ろを振り向き、僕の姿を探したのです。
これまでスタッフさんが僕の姿に気づいて、さっちゃんに教えてあげてたことはありましたが、
さっちゃん自身が後ろを振り向いたのは初めてでした。
僕は手を振ります。
さっちゃんも手を振ります。
その先で、右に曲がって姿が消えてしまう直前でも、さっちゃんは僕の方を振り返りました。
こんな小さな出来事で、僕の心の中にはポッと暖かい炎がともります。
朝食のおかずもほとんど食べてもらえませんでしたし、歯磨きもなし、
髪を梳くのもスタッフの方が来られてから慌ててする始末。
急いだので、さっちゃん「痛い、痛い」、髪の毛が引っ張られるんですね、ご免なさいね。
こんなでも、今朝は順調にいった方でしょう。
スタッフの方が狭い玄関に入って、さっちゃんが運動靴を履くのを腰をかがめて手伝ってくれます。
さっちゃんのデイザックをスタッフの方に渡して、さっちゃんはいよいよ玄関を出ます。
さっちゃん、玄関を出ながら僕に言います。
「あなたは来ないの?」
「うん、そこまでね」と僕は言います。
玄関を出て、左へ進み、階段のところまで手をつないで歩きます。
さっちゃんの手をスタッフさんに渡すと、さっちゃんが僕の方を振り返ります。
「大丈夫よ。私と一緒に行きましょ」とスタッフさんがさっちゃんに語りかけます。
さっちゃんはちょっと不満そうな、よく分からないような表情を浮かべながら、
スタッフさんと手をつないで、階段を降りて行き、最初の踊り場でまた僕の方を見つめます。
スタッフさんがさっちゃんに語りかける声が響いて聞こえています。
僕は棟の1階ホールの真上あたりに立って、さっちゃんたちが出て来るのを待ちます。
小柄なさっちゃんがスタッフさんに手を引かれて出て来ました。
まるで親子のような身長差です。
この時、初めてのことが起きました。
さっちゃんが後ろを振り向き、僕の姿を探したのです。
これまでスタッフさんが僕の姿に気づいて、さっちゃんに教えてあげてたことはありましたが、
さっちゃん自身が後ろを振り向いたのは初めてでした。
僕は手を振ります。
さっちゃんも手を振ります。
その先で、右に曲がって姿が消えてしまう直前でも、さっちゃんは僕の方を振り返りました。
こんな小さな出来事で、僕の心の中にはポッと暖かい炎がともります。