さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃん、今日は2回おしっこをして2回とも漏らしちゃいました。でも、今日は平穏な一日でしたね

2020-05-07 23:51:10 | トイレ・排泄
今日は何にもない日。
目覚ましもかけずに自然にまかせた朝。
僕は8時ころに目が覚め、トイレへ行き、テレビを点けてしばらく布団の中でニュースの解説を聞いていました。
それから起きて出て、おもむろに洗濯を始めました。
さっちゃんはまだ寝てますが、そろそろ起きて欲しいのでカーテンを開けて部屋は明るくなっています。

洗濯機が回り始めてしばらく経ったころ、さっちゃんが戸を開けて寝室から顔をのぞかせました。
台所にいた僕は、さっちゃんの方を見て「おしっこかな?」と感じ、急いでトイレへ連れて行きました。
でも、すでにさっちゃんはお漏らししちゃってました。
残りのおしっこも少し出ましたが、すぐにパンツはお風呂場で水につけ、寝巻きのズボンも洗濯籠へ。
ズボンは少~し湿ってるかな? と思う程度でしたから、洗濯籠行きです。
寝巻きの上着だけのさっちゃん、それも脱がせてシャワーを浴びてもらうのは楽でした。

朝食(と言っても食べたのは正午ころでした)を半分くらい残したさっちゃん、朝食後の薬もその時には飲んでくれなかったさっちゃん。
でも、夕食はしっかり食べてくれましたし、薬も夕方のおやつの後で飲んでくれました。

4時過ぎて、ふたりで買い物に出かけました。
家を出る前に、さっちゃんにトイレを見せておしっこをするよう促します。
さっちゃんは自分の尿意の程度が全然分からないようですから、僕はさっちゃんのズボンを脱がしかけました。
とりあえず便座に座れば、尿意が近ければ出るだろうと思ったんです。
そうやって成功した経験も幾度かありましたし。
でも、今日のさっちゃんはズボンを脱ぐことを嫌がります。
嫌がることを無理には出来ませんから、僕は諦めました。

スーパーまでさっちゃんの足でゆっくりと、20~25分歩きます。
スーパーのはす向かいにあるコンビニへ入りました。
そこでさっちゃんが尿意を訴えます。
僕はすぐにコンビニのトイレへ。
ザックを下ろさせ、ズボンを脱がそうとしました。
でも、このズボン、今日初めて穿いてきたズボン、ボタンとチャック式のズボンです。
最近はずう~っとゴムひもパンツばかりでした。
僕はさっちゃんの前に屈みこんで、ズボンのボタンに手をかけます。
一度目、ボタンが上手く外れません。
二度目には外れましたが、その時さっちゃんが小さな呻き声のような言葉を発しました。
どうやら漏れてしまったみたいです。
でも、ここで我慢して欲しい!
急いでズボン、ズボン下、パンツを脱がしました。
残念ながらパンツはグショグショ。

さっちゃんがおしっこの残りを出して、その後も便座に座ってる間に、僕は重ねたトレぺでパンツを挟んでおしっこを吸い取ります。
トレぺを新しくし、少しずつ場所も替えて、何度も何度もおしっこを吸い取ります。
自分の手がおしっこだらけになることなんて気にはしておれませんね。
でも、さっちゃんの手がしょっちゅうパンツに伸びて来るのを毎回パチンと弾きます。
ズボンは濡れていませんでした。
ズボン下は少し濡れていましたから、パンツ同様に吸い取りました。
吸い取ったと言っても所詮吸い取るだけですから濡れていることには変わりありません。
ほぼ乾くことなんて無理なことです、せいぜい絞ったタオル程度。
ですから、パンツの内と外に重ねたトレぺを当てて、穿いてもらいました。

それからスーパーへ。
僕はコンビニのトイレでもしっかりと石鹸で手を洗いましたし、スーパーの入り口ではアルコール消毒もしました。
スーパーで予定通りの買い物を済ませ、お隣りのドラッグストアへ。
ウェットティッシュを買おうとしたのですが、全然ないんですね。
そう言えば、スパーでも袋ラーメンの棚がほとんど空になってましたね。

家に帰ってから、さっちゃんにシャワーを浴びてもらおうとしたんですが、拒否されました。
さっちゃんは今の自分の状況、おしっこを漏らしての下半身の現状を忘れてしまっています。
説明しても分かってくれないでしょう。
この時が今日初めての、若干ですが「不穏」でした。
今日は珍しく穏やかな状態が続いていたんですけどね。
でも、ちょっとの不穏もこの時だけでした。

シャワーの拒否はもちろん続きましたが、ズボン、ズボン下、パンツを着替えるのも当然拒否。
そのままで夕食も食べ終わり、そろそろ寝ようかなとなった時、ダメ覚悟で言ってみました。
「寝るんだから寝巻きに着替えようね」と。
さっちゃんからは拒否感情が感じられません。
これはチャンスと、ズボンを脱がせ、上着のシャツを脱がせ、靴下を脱がせました。
次に、ズボン下とパンツを一緒に素早く脱がせます。
さっちゃんは脱ぎたくないので、手をかけて止めようとします。
僕はその手よりも早く、脱がすことに成功!
シャワーは浴びてくれないので、せめてパンツだけは新しくしておかないと。
それにトレぺも入ったままですしね。

無事、寝巻きの上下を着替えてもらって、さっちゃんは布団の中へ。
その後も、さっちゃんはしょっちゅう布団から出て来て、僕のもとに来ます。
最終的には夜中11時半過ぎた頃にも起き出して来て、僕のもとに来るんです。
「一緒に寝ようよ」という要求なんでしょうが、僕にもやることがありますしね。
途中、10時前ころだったでしょうか? 少し雰囲気が良さそうだったので、お風呂場の脱衣場に連れて行きました。
やっぱりシャワーは拒否されましたが、お湯で絞ったタオルで脚は拭かせてくれました。
ただ、お尻や股の部分にかかると、拒否、怒ります。
ちょっとだけは拭けたので、良しとしましょう。
でも、さっちゃんがそばを通るとほんのりとおしっこの臭いが漂いますね。

今日はおしっこを漏らすいつものアクシデントが2回もありましたけれど、穏やかな一日でした。
僕も感情が痛めつけられたり、イライラがつのったりすることもなく、平常心で一日過ごせました。
それはさっちゃんのせいなんでしょうか? 僕自身のせいなんでしょうか?
それとも両者が相まってなんでしょうか?
コメント
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