昨日の15時半からI老健で関係者会議が催されました。
相談員のS田さん、ケアマネのT口さん、さっちゃん担当の看護師さん、介護士さん、理学療法士さん、そして僕です。
テーマは明瞭にさっちゃんが自宅に戻ることへの確認や質疑応答でした。
まず最初に、各担当者からのこれまでの報告等がありました。
よく聞き取れなかったりした部分もありましたが、多くは僕も知っていることでしたし、僕のトレーニングのことは当事者ですから、既知の内容です。
以下、報告のあった中から、僕のあまり知らなかったことや大切そうなことをピックアップして箇条書きしておきます。
・体交は夜中でも2時間おきくらいで行なっている。自宅では夜中に起きるのは大変なので、体交が出来る専用マットがいいと思う。
・残っている下顎の前歯3本が鼻に当たることがある。鼻の下にワセリン等を塗っていた。
・便秘の薬を投与しているが、丸一日排便がなければ、通常7滴の薬を2滴追加している。
・現時点では痰の吸引は必要ない。溜まった唾液を吸引するくらいだが、絞ったスポンジブラシで吸い取ることでも可能。
・さっちゃんは話をよくする。嫌な時は眉間に皺を寄せる。
・リハビリをすることで疲れてしまうことがある。基本は嫌がることはせず、優しく声を掛けながら行なう。
後半は質疑応答になりました。
この内容も箇条書きに記録しておきます。
・退所後もI老健でのショートステイとデイケアを活用した方がさっちゃん本人の慣れとスタッフさん達のさっちゃんへの熟知があるので効果的だと僕は思う。
・訪問看護と訪問診療も行なっているので、それもお願いしたい。
・訪問リハビリは行なっていないが、デイケアではリハビリも実践しているので、それでいいのではないか。
・排便や排尿の記録を付けておいて、医師や看護師にチェックしてもらうようにする。
・デイケアでの入浴可。
・デイケアは週に2回ほど利用するのがいいのではないか。
・デイケアの日は9時前後に迎えが行き、16時前後に帰宅する。到着の5分くらい前に連絡入れるので、下へ降りて来て欲しい。
・栄養補給は朝10時と夕方4時に行なっているので、デイケアの日の朝はI老健で栄養補給し、夕方は帰宅後落ち着いてから行なうのがいいでしょう。
・デイケアの日に、買い物等の用事や僕の通院などを済ませて欲しい。
・I老健のショートステイは1週間単位で、例えば火曜日の14時に迎えに来て、翌週の火曜日14時に帰宅する、そんな感じです。
・退所後しばらくはショートステイの利用を密にした方がいい。S田さんは2週間を自宅、1週間をショートステイくらいがいいでしょうとのこと。
・胃瘻の交換時期になっているが、入所中に行なった方がいいのか、退所後に自宅から病院へ行った方がいいのか? 入所中の方がbetterとの考え。
他にも話されたことはあるでしょうが、僕のメモと記憶の範囲で書き留めておきました。
会議は終了し、関係者は解散しました。
僕が少し遅れて会議室を後にすると、玄関ホールの片隅でさっちゃんとT口さんのガラス越しの面会が行なわれていました。
僕も合流します。
マイクで声の音量アップされているせいもあるのでしょうが、さっちゃんは元気そうによく喋っていました。
僕も加わってT口さんと共にさっちゃんに話しかけます。
さっちゃんも目をよく開けてくれて、何やら喋っていました。
もちろん意味不明ですけれどね。
こちらが喋っている意味が少しでも理解できていること、さっちゃんの言葉の中に意味が含まれていることを強く願わざるを得ません。
意思の疎通のない言葉(音声)の交流は心を苦しめます。
ガラス越しだと触れることも出来ないのでなおさらです。
介護トレーニングの時には、手を握り続けていることも出来ますから、心は温かく穏やかなんですけれどね。
ガラス越しの面会は言葉に意味がないので冷ややかで心に葛藤が生じます。
僕の心に苦しみが蓄積されて来て、そろそろ面会を終えたくなってしまいます。
面会終了後、ケアマネのT口さんと今後のことを何点か相談しました。
・介護保険の範囲内でどこまでのサービスが受けられるのか?
・市役所が補助してくれるオムツ等の種類は何がいいのか?
・介護用品のレンタルは以前利用した会社のままでいいと思う。
などですね。
相談員のS田さんも来られたので、幾つか相談しました。
T口さんがオムツの件を聞くと、S田さんがさっちゃんの使用している実物を持って来てくださいました。
これを参考にして、市役所で扱っている品物の中で近い製品を使うことになると思います。
最も関心のあることは、さっちゃんが自宅に戻る日がいつになるのかということです。
すぐには決まらないだろうな、と思っていたのですが、S田さんは「14日の11時にしましょう」と、あっさりとおっしゃいます。
2月14日、バレンタインデーですね。
この後、S田さんが我が家を見ることになっています。
僕が帰宅する時刻に合わせて訪問するとのことで、僕は「5時35分には帰宅してます」と告げました。
5時40分に訪れたS田さんは、部屋を見ると「あっ、バリアフリーなんですね」と言います。
そうなんです、この団地のこの棟はバリアフリー仕様なんです。
車椅子で楽に移動できるようになっていますし、トイレやお風呂場に手摺りも付いています。
(さっちゃんは両方とも使いませんけどね)
部屋の中を見ても、「大丈夫ですね、問題ありません」と。
「何を見るんですか?」と僕が聞くと、「動線ですね」との答え。
詳しくは分かりませんが、玄関からベッドを置く予定の場所までの移動がスムーズかどうかの確認なんでしょうね。
それだけを確認して、S田さんはすぐに帰られました。
そして今日、T口さんから電話があり、月曜日に訪問してくださることに。
ショートステイ、デイケア、訪問看護、訪問診療、介護用品レンタル等のいわゆる見積もりを持って来てくださることになりました。
急にさっちゃん復帰への歯車が回り始めました。
僕も一昨日あたりからさっちゃんの受け入れ準備を急ピッチで進め始めています。
介護ベッドを入れる部屋を広く使い易くしなければなりません。
3つある箪笥のうち、介護道具を置く台としても使える低い箪笥以外の2つを隣りの部屋に移すのです。
隣りの部屋は以前は僕の仕事場でしたが、その仕事をしなくなってからは物置状態になってしまっています。
溢れかえった物を捨てたり整理しなければならないのです。
そうして床のスぺースを開け、箪笥を2つ運び入れなければなりません。
とりあえずはそれでいいのですが、さらには元仕事部屋からデスクやPCラックを廃棄処分しなければならないのです。
まあ、それはさっちゃん復帰後にゆっくりやってもいいのですけれどね。
今日も元仕事部屋の片付けを進めて、箪笥2つを入れるスペースは空けることが出来ました。
明日にでも、箪笥1つを移動させてみようかなと、思います。
さっちゃんの復帰は再来週なので、来週半ばには部屋の準備を終了させて、いつ介護ベッドが搬入されてもいい状態にしておかなければなりません。