さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

昼食後、僕は寝入ってしまいました。目覚めて1分後、さっちゃんが帰るとの電話が・・・・

2021-03-18 23:59:57 | 僕の自由時間
今日の僕はさっちゃんがデイサービスに行っている間、何にもしませんでした。
洗濯も掃除も買い物も料理も食器洗いも、家事の類は一切しませんでした。
PCチェックは最低限行ないましたが、事務的な用事をするでもなく、新聞を読んだり雑誌を読んだりもしませんでした。
徹底して無為にごろごろと過ごしたんです。

昼食も冷凍してあった少なめのご飯を解凍し温めて、そこにお湯で温めたルーロー飯をかけて食べました。
ルーロー飯は無印良品で買ったレトルト食品です。
さらに今日が賞味期限の中村屋の肉まんが1個残っていましたから食べました。

昼食後は録画してある番組を小1時間観ましたが、何となく疲労感があって、布団で横になりました。
ここのところ気温も高いので、暖房はかけていません。
タオルケットだけ体に掛けて横になりました。
2時前だったと思います。

しばらくして目が覚めました。
外はまだとても明るいので、3時ころだろうなと思っていました。
起き上がって、時計を見るとビックリ!
4時過ぎています。
4時12分です。
早ければ、さっちゃんが帰って来てもいい時間。
念のためにスマホの電話履歴を確認しましたが、デイサービスのスタッフさんからは電話はかかって来ていません。
ホッとしました。

トイレに行きました。
念のためにスマホも胸ポケットに入れて来ました。
すると、スマホに電話が。
4時13分です。
急いでトイレを出て、ほぼそのままの格好でさっちゃんを迎えに出ました。
さっちゃんは今日も1日穏やかに過ごせたみたいですね。
散歩に行ったり、ラジオ体操第2を2回もやったり、ゲームをして準優勝したり、楽しく過ごしたようです。

最近はこのまま散歩に出かけることが多かったのですが、今日はまず部屋に戻りました。
僕のグータラ生活もここまでで、昨晩の夕食の分から溜まっていた食器を全部洗いました。
そして、5時ころに散歩へ出発。
今日はいちばん基本の周回コースです。
この散歩コースが最短ですが、今のさっちゃんにはおよそ40分のコースです。

多摩川土手を歩き始めると、川向こうの丘のような山並みに夕陽が沈みかけていました。
僕はさっちゃんに西の方向を指差して、「太陽がもう少しで沈んじゃうよ」と言いました。
すると、さっちゃんは僕が指差した方向に顔を向けて、「うん、そうだね」と答えてくれました。
同じ景色をふたりで見ながら、確かな会話が成立した時の幸福感は格別です。
ちゃんと言葉を交し合えていた長い年月、その時にこんな幸福感を知っていたらどれほどもっと幸せだったことでしょう。


▲17:32。上記会話があったほんの少し後に、この写真を撮りました。最近は鮮やかな夕焼けを撮りたくてカメラを持って行ってるんです。会話した時は太陽が全部出ていましたが、この写真では半分くらいが山の端に沈んでいますね。


ここまでのブログを書いている時から、さっちゃんは起きたり寝たりを今晩も繰り返していました。
何度も起き上がったことは忘れているでしょうから、何かしらの起きたい衝動があるのでしょうね。
ダイニングとの境の戸を開けて、僕と顔を合わせるたびに笑顔を浮かべます。
僕ももちろん笑顔で出迎えます。
そして、何度も起きて来た時の中にはこんなこともあったりします。
「さっちゃんのおっぱいを揉んでもいいかな?」と言いながら、
「右のおっぱい、左のおっぱい」と交互にさっちゃんの小っちゃくて可愛らしいおっぱいを手で掴むんです。
しつこく繰り返すと嫌がられますから、1回だけ。
さっちゃんは笑顔です。
「どうしてこんな風にするの?」と聞いているように感じるので、
「僕はね、さっちゃんのおっぱいが大好きなんだよ」と言うんです。

74、5歳くらいからだったでしょうか?
さっちゃんはおっぱいを触られても何も感じなくなりました。
加齢のせいなのか、認知症のせいなのか、僕には分かりませんが、おそらく認知症の影響なんでしょうね。

そしてさらに、10時40分ころ。
起き出して来たさっちゃんを布団に入らせてあげます。
右手でさっちゃんのお尻を支えて、さっちゃんが腰を下ろします。
上体を倒してあげて、タオルケットを掛け、毛布を掛け、布団を掛けます。
「おやすみなさい」と声を掛けて、僕は寝室から出るんですが、その時、さっちゃんが歌い始めたんです。
歌詞も不明瞭ですし、メロディーはさっちゃんの即興みたいです。
僕は驚いて、さっちゃんの横に体を倒して聞いていました。
僕も一緒に口ずさみました。
もちろん、僕も即興です。
普通の曲1曲分の長さがありました。
こんなことは初めてです。
さっちゃんの歌が終わって、僕はさっちゃんの枕元から離れました。
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