今朝6時ころ、僕はさっちゃんに起こされました。
トイレへ行き、おしっこをしました。
次にさっちゃんが起き出したのは、7時過ぎのこと。
僕は布団の中からさっちゃんの様子を観察するんですが、トイレへ行く雰囲気ではありません。
さっちゃんはしばらくは寝室内を歩き回っていました。
その後、戸を開けてダイニングにも行くようになりましたが、結局寝室に戻って来ました。
僕はアラ-ムを7時半にセットしておいたのですが、さっちゃんはそのアラームを別の場所に持って行こうとします。
そろそろアラームが鳴りそうな時間なので、持ち去られる前にセットを解除しておきます。
そのうち、さっちゃんは僕を起こそうとします。
一緒にどこかへ出掛けるので、僕にも起きろと言っているようですね。
アラーム通りの7時半でも僕にとっては早起きですから、6時と7時に起こされた身としては、8時過ぎまでは寝たい思いが強いんです。
さっちゃんは僕を小突いたり揺すったりしますけれど、昨日のように僕に対して怒りの感情はないようでした。
そのうち、さっちゃんは布団に戻り、僕ももう少しだけ眠りに就くことが出来ました。
僕は9時ころに目が覚め、前日の朝食からの食器洗いをしました。
その後、僕は朝食を終え、さっちゃんが起きて来るのを待ちました。
何時ころだったでしょうか?
10時ころだったでしょうか?
さっちゃんが起きて来て、着替えをします。
着替え中、僕の目の前のさっちゃんの表情は優しげです。
着替えにも協力してくれ、スムーズに着替えることが出来ました。
さっちゃんの表情が優しいと、僕もさっちゃんの目を真っすぐに見て、笑顔も自然と浮かびます。
さっちゃんが椅子に座って、朝食のスタート。
最初はさっちゃん用飲み物、経腸栄養剤+甘酒+牛乳、を飲んでもらいます。
昨晩残ったのはすぐに飲み切ってしまったので、また作ってさっちゃんに持って行きました。
昨日の朝食べなかったオートミールを今日食べます。
僕はさっちゃんの右隣りに座って、スプーンでオートミールを掬って、さっちゃんの口元に運びます。
さっちゃんはスプーンでオートミールくらいは食べることが出来るんですが、僕が食事介助しています。
その理由は3つほどあって、
①朝飲まなければならない薬が5種類あって、それをオートミールと一緒に飲ませなければならないため。
さっちゃんは薬だけを飲み込むことが出来ないからです。
薬の粒も大きいままだと、気付いて出してしまいますから、ハサミで2つや3つに切り分けているんです。
②デイサービスに行く日など、朝食に時間を掛けられないからです。
③スプーンで食べられるといっても、超へたくそです。
スプーンを水平に保つことが出来ませんから、必ずスプーンの中のものが少しは落ちます。
スプーンでものを掬うこと自体もなかなか上手くは出来ません。
今朝のさっちゃんは椅子を僕の方へ向けて、僕の顔を見ながら食べてくれました。
昨晩のさっちゃんの晩ご飯風景は昨日のブログに書きましたけれど、ずっと背中を向けていましたよね。
テレビは点いていましたが、テレビは見ずに、僕の方ばかりを見ていてくれました。
顔を見つめ合って食べる朝食は本当に楽しい時間です。
当然のことですが、オートミールとヨーグルト、完食です。
朝食を終え、さっちゃんはやっぱりどこかへ出掛けたがっている様子です。
そんなにしつこく僕に求めては来ませんでしたから、僕を困らせることはなかったんです。
僕がいつもの自分の椅子に座っていると、さっちゃんは僕の右太腿の上にちょこんと座りました。
僕がさっちゃんを右太腿の上に座らせることはありますけれど、さっちゃんが自分から座ることは滅多にありません。
な~んか、今日のさっちゃんは可愛くて愛おしさに溢れています!
太腿に腰掛けているさっちゃんを僕は両腕で抱きしめて、幸福感に浸っていました。
その内、出掛けたがっていたさっちゃんの希望に応えようと、散歩に行くことにしました。
10時半過ぎだったでしょうか。
この散歩自体は、基本周回コースよりも短い、途中で引き返してくるコースになってしまいました。
気温が高いことは分かっていたんですが、思っていた以上に暑ぐるしかったからです。
その後も、さっちゃんと僕は仲のいい夫婦のように過ごしていました。
(まあ、実際に仲のいい夫婦でしたし、今も夫婦なんですけどね)
穏やかで、笑顔もときおり浮かぶ時間を過ごしていました。
夕方5時過ぎたころ、今日2度目の散歩に出かけました。
散歩道の脇の花壇に白いマーガレット(多分)がたくさん咲いていました。
さっちゃんは少し立ち止まり、その白い花にそっと手で触れました。
自分からそんな風にすることは珍しいことです。
河川敷には今の季節、白くて小さな野ばらがたくさん咲いています。
その花を見つけて、さっちゃんは「綺麗ね」と言いました。
これも自分で見つけて自分から言うのは本当に珍しいことです。
今日のさっちゃんは野の花々にいつもよりも心を向けていたように思いました。
家も近くなってきたころ、道路脇に同じマーガレットの花がたくさん咲いていました。
さっちゃんは先ほどと同じように、その白い花に手を添えます。
そして、今回は1輪の花をむしり取ってしまいました。
庭の主さん、ご免なさい。
僕はさっちゃんの襟のボタン穴にマーガレットを差しました。
家に戻って、マーガレットをテーブルの上に置きました。
しばらくすると、さっちゃんはそのマーガレットに気付いたんです。
さっちゃんの様子から、そのマーガレットがあのマーガレットだと分かっているようでしたね。
捨てるのがしのびないと感じているようなさっちゃんでしたから、台所に飾っておくことにしました。
そうそう、お花に関してはもうひとつ不思議なことがあります。
散歩コースでゴールの100mほど手前にピンクのツツジが咲いているんです。
盛りはとうに過ぎてしまっていますが、盛りのころは僕が必ず指差して、「綺麗なツツジだね」と言っていたんです。
さっちゃんはここ数日間、その盛りは過ぎて、しおれた花が数輪残っているだけのツツジを毎回指差すんです。
短期記憶は残り辛いとは言いながらも、何故か強く印象付けられる記憶もあるんでしょうかね?
不思議ですし、さっちゃんの心がとても愛おしく思える現象です。
これで晩ご飯も順調ならば最高の一日だったのでしょうが、そうは行きませんでした。
行者にんにくの玉子とじを作ったのですが、やっぱりと言うか、さっちゃんには硬すぎたようですね。
豚バラ肉も加えたんですが、それも硬かったようです。
さっちゃんは上の入れ歯と下の自分の前歯4本で食べています。
もっと細かくしておけば良かったのかもしれません。
お味噌汁も大根葉を入れたので、おそらくそれが硬かったんでしょうね。
よく煮込んだんですがね。
繊維が嚙み切れなかったんでしょう。
途中で食べることを止めてしまいました。
玉子かけご飯も3分の1くらいは食べてくれましたが、それ以上は拒否。
買って来てあったマカロニサラダもとばっちりを受けて食べてくれません。
まあ、こんな時は仕方ありませんね。
寝巻きに着替えて寝ることにしました。
さっちゃんは穏やかに眠りに就いてくれました。
今日は二人で過ごす時間が多かったですから、録画を見たり、事務的仕事を片付けたりは出来ませんでした。
さっちゃんが寝てからの今の時間が、今日初めての僕の自由時間です。
とは言え、今日はとても幸せな一日だったと言えると思います。
トイレへ行き、おしっこをしました。
次にさっちゃんが起き出したのは、7時過ぎのこと。
僕は布団の中からさっちゃんの様子を観察するんですが、トイレへ行く雰囲気ではありません。
さっちゃんはしばらくは寝室内を歩き回っていました。
その後、戸を開けてダイニングにも行くようになりましたが、結局寝室に戻って来ました。
僕はアラ-ムを7時半にセットしておいたのですが、さっちゃんはそのアラームを別の場所に持って行こうとします。
そろそろアラームが鳴りそうな時間なので、持ち去られる前にセットを解除しておきます。
そのうち、さっちゃんは僕を起こそうとします。
一緒にどこかへ出掛けるので、僕にも起きろと言っているようですね。
アラーム通りの7時半でも僕にとっては早起きですから、6時と7時に起こされた身としては、8時過ぎまでは寝たい思いが強いんです。
さっちゃんは僕を小突いたり揺すったりしますけれど、昨日のように僕に対して怒りの感情はないようでした。
そのうち、さっちゃんは布団に戻り、僕ももう少しだけ眠りに就くことが出来ました。
僕は9時ころに目が覚め、前日の朝食からの食器洗いをしました。
その後、僕は朝食を終え、さっちゃんが起きて来るのを待ちました。
何時ころだったでしょうか?
10時ころだったでしょうか?
さっちゃんが起きて来て、着替えをします。
着替え中、僕の目の前のさっちゃんの表情は優しげです。
着替えにも協力してくれ、スムーズに着替えることが出来ました。
さっちゃんの表情が優しいと、僕もさっちゃんの目を真っすぐに見て、笑顔も自然と浮かびます。
さっちゃんが椅子に座って、朝食のスタート。
最初はさっちゃん用飲み物、経腸栄養剤+甘酒+牛乳、を飲んでもらいます。
昨晩残ったのはすぐに飲み切ってしまったので、また作ってさっちゃんに持って行きました。
昨日の朝食べなかったオートミールを今日食べます。
僕はさっちゃんの右隣りに座って、スプーンでオートミールを掬って、さっちゃんの口元に運びます。
さっちゃんはスプーンでオートミールくらいは食べることが出来るんですが、僕が食事介助しています。
その理由は3つほどあって、
①朝飲まなければならない薬が5種類あって、それをオートミールと一緒に飲ませなければならないため。
さっちゃんは薬だけを飲み込むことが出来ないからです。
薬の粒も大きいままだと、気付いて出してしまいますから、ハサミで2つや3つに切り分けているんです。
②デイサービスに行く日など、朝食に時間を掛けられないからです。
③スプーンで食べられるといっても、超へたくそです。
スプーンを水平に保つことが出来ませんから、必ずスプーンの中のものが少しは落ちます。
スプーンでものを掬うこと自体もなかなか上手くは出来ません。
今朝のさっちゃんは椅子を僕の方へ向けて、僕の顔を見ながら食べてくれました。
昨晩のさっちゃんの晩ご飯風景は昨日のブログに書きましたけれど、ずっと背中を向けていましたよね。
テレビは点いていましたが、テレビは見ずに、僕の方ばかりを見ていてくれました。
顔を見つめ合って食べる朝食は本当に楽しい時間です。
当然のことですが、オートミールとヨーグルト、完食です。
朝食を終え、さっちゃんはやっぱりどこかへ出掛けたがっている様子です。
そんなにしつこく僕に求めては来ませんでしたから、僕を困らせることはなかったんです。
僕がいつもの自分の椅子に座っていると、さっちゃんは僕の右太腿の上にちょこんと座りました。
僕がさっちゃんを右太腿の上に座らせることはありますけれど、さっちゃんが自分から座ることは滅多にありません。
な~んか、今日のさっちゃんは可愛くて愛おしさに溢れています!
太腿に腰掛けているさっちゃんを僕は両腕で抱きしめて、幸福感に浸っていました。
その内、出掛けたがっていたさっちゃんの希望に応えようと、散歩に行くことにしました。
10時半過ぎだったでしょうか。
この散歩自体は、基本周回コースよりも短い、途中で引き返してくるコースになってしまいました。
気温が高いことは分かっていたんですが、思っていた以上に暑ぐるしかったからです。
その後も、さっちゃんと僕は仲のいい夫婦のように過ごしていました。
(まあ、実際に仲のいい夫婦でしたし、今も夫婦なんですけどね)
穏やかで、笑顔もときおり浮かぶ時間を過ごしていました。
夕方5時過ぎたころ、今日2度目の散歩に出かけました。
散歩道の脇の花壇に白いマーガレット(多分)がたくさん咲いていました。
さっちゃんは少し立ち止まり、その白い花にそっと手で触れました。
自分からそんな風にすることは珍しいことです。
河川敷には今の季節、白くて小さな野ばらがたくさん咲いています。
その花を見つけて、さっちゃんは「綺麗ね」と言いました。
これも自分で見つけて自分から言うのは本当に珍しいことです。
今日のさっちゃんは野の花々にいつもよりも心を向けていたように思いました。
家も近くなってきたころ、道路脇に同じマーガレットの花がたくさん咲いていました。
さっちゃんは先ほどと同じように、その白い花に手を添えます。
そして、今回は1輪の花をむしり取ってしまいました。
庭の主さん、ご免なさい。
僕はさっちゃんの襟のボタン穴にマーガレットを差しました。
家に戻って、マーガレットをテーブルの上に置きました。
しばらくすると、さっちゃんはそのマーガレットに気付いたんです。
さっちゃんの様子から、そのマーガレットがあのマーガレットだと分かっているようでしたね。
捨てるのがしのびないと感じているようなさっちゃんでしたから、台所に飾っておくことにしました。
そうそう、お花に関してはもうひとつ不思議なことがあります。
散歩コースでゴールの100mほど手前にピンクのツツジが咲いているんです。
盛りはとうに過ぎてしまっていますが、盛りのころは僕が必ず指差して、「綺麗なツツジだね」と言っていたんです。
さっちゃんはここ数日間、その盛りは過ぎて、しおれた花が数輪残っているだけのツツジを毎回指差すんです。
短期記憶は残り辛いとは言いながらも、何故か強く印象付けられる記憶もあるんでしょうかね?
不思議ですし、さっちゃんの心がとても愛おしく思える現象です。
これで晩ご飯も順調ならば最高の一日だったのでしょうが、そうは行きませんでした。
行者にんにくの玉子とじを作ったのですが、やっぱりと言うか、さっちゃんには硬すぎたようですね。
豚バラ肉も加えたんですが、それも硬かったようです。
さっちゃんは上の入れ歯と下の自分の前歯4本で食べています。
もっと細かくしておけば良かったのかもしれません。
お味噌汁も大根葉を入れたので、おそらくそれが硬かったんでしょうね。
よく煮込んだんですがね。
繊維が嚙み切れなかったんでしょう。
途中で食べることを止めてしまいました。
玉子かけご飯も3分の1くらいは食べてくれましたが、それ以上は拒否。
買って来てあったマカロニサラダもとばっちりを受けて食べてくれません。
まあ、こんな時は仕方ありませんね。
寝巻きに着替えて寝ることにしました。
さっちゃんは穏やかに眠りに就いてくれました。
今日は二人で過ごす時間が多かったですから、録画を見たり、事務的仕事を片付けたりは出来ませんでした。
さっちゃんが寝てからの今の時間が、今日初めての僕の自由時間です。
とは言え、今日はとても幸せな一日だったと言えると思います。
僕たち夫婦の平凡な、でも貴重で特別なある一日の様子をブログに残しました。
本当はどの毎日もその日にしかない貴重で特別な一日なんですよね。
ただ、鈍感な僕には何かしら目立った出来事が伴わないと自覚できないんです。
今日の夜のある一瞬にも僕は深く強く心を揺さぶられました。
さっちゃんの喋り続ける、その意味不明な音声の羅列の中から伝わって来る、さっちゃんの心を感じたんです。
そして、初めてこんなことを考えてしまいました。
さっちゃんがいなくなったら僕は激しい喪失感で心が死んだようになってしまうのかもしれない、と。
それまでは、さっちゃんが亡くなれば、僕は解放され自由になる、そう考えてばかりいました。
それは不謹慎とか、さっちゃんへの愛情はないのかと責められる類の感情かもしれませんが、と同時に客観的事実だと思っていました。
さっちゃんが認知症になる前に、突然逝ってしまったりすれば喪失感もあるでしょうけれど、今のさっちゃんに対しては、そのような可能性は考えていなかったんです。
でも、ほんの一瞬のか弱い感情でしたけれど、さっちゃん亡き後の僕の心の喪失感を想うことが出来ました。
認知症になる前のさっちゃんも認知症のさっちゃんも僕にとっての本質的存在意義は変わらないはずなのでしょうね。
今晩のそんな体験は実に一瞬の儚い感情です。
実際そんな感情は僕の心からは消え去ってしまっています。
自分で何を書いているのか、分からなくなってきました。
さっちゃんと暮らしていると、ブログには文字としては表現できないような様々な思いを幾つも体験させてもらうことが出来ます。
他の方のところへはあまり伺わなくなってしまいましたが、こちらと、お一人で老人ホームに入られた女性のブログだけは、人生の先輩として学ぶことも心情的に近しい気持ちになることもあって、読ませていただいています。ブログを書くのは時間的にも大変だと思いますが、これからも共感と応援の思いと共に読ませてくださいね。
すべては限りあること。。ですよね。少しでも喜びがありますように🙏!
おからだにお気をつけて。
また。。