さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんに対応しなければならない歯医者さんは本当に大変です

2019-11-30 23:58:35 | 病院
昨日はデイサービスでもそこからの帰宅後も、さっちゃんにはいろいろとあった日でした。
実はもう一つ、さっちゃんがこなした大切なスケジュールがありました。
それは歯医者さんに行くこと。

先週は入れ歯作成のための歯型を取ったのだと思いますが、今回はその原型が出来たのだと思います。
まだ、白い歯は付いていません。
その原型がさっちゃんの下顎にちゃんと合っているかどうかを調べなくてはなりません。
そのためにはしっかりと上下の歯で噛みしめて、合っているかどうかを確かめなければなりません。

ところが、さっちゃんはお医者さんが「口を開けて」と言っても開けません。
聞こえていないのか、聞こえてはいても自分に対して言っていると思ってないのか、
「口を開ける」という言葉の意味が分からないのか、そのうちのどれだかは分かりませんが、
さっちゃんは口を開けません。
何度か声を掛けたのち、お医者さんは口に指をかけて開けました。
さっちゃん、呻き声を発します。

お医者さんですから入れ歯を外すのは上手いもんですね。
次に入れ歯の原型を入れるのですが、また指を口にかけてその原型を押し込みます。
そして歯医者さんは「噛みしめて」と言うんですが、さっちゃんはまったく理解できてない様子。
何度か語りかけても噛みしめてくれないものですから、歯医者さんはさっちゃんの下顎に手をかけます。
歯医者さんの胸でさっちゃんの頭を押さえています。
さっちゃんは何をされているのか分からないのでしょう。
まあ、誰しも意味が分からずにこんなことをされると嫌ですよね。
ですから、さっちゃんは嫌がって頭を動かし、口を開けようとします。

歯医者さん、深く溜息を吐き、「意思の疎通が出来ないんじゃなあ」と。
僕もさっちゃんに近づいて、手を握り、「口を閉じるんだよ」と。
歯医者さんも可哀想です。
いくら嫌がられても、これをしなくてはいい入れ歯が作れませんし、作業が進みません。
それに次の患者さんの予約もあるでしょうから、のんびりとさっちゃんだけのために時間を費やすことも出来ません。

仕方なく、ある程度は強引にならざるを得ません。
噛みしめるのも一瞬でいい訳がなく、ある程度の時間が必要。
必要最短時間だけのアームロック。
さっちゃんは自分が何故こんな酷い目にあわなければならないのかと思っていますから、少し涙目。
アームロック後、取り出した原型を見て、歯医者さんは 「あ~良かった。大丈夫そうだ」と言ってました。
最後に口すすぎ用の水をさっちゃんは飲んでしまいました。
別に飲んでも構いませんけどね。
その部屋を出る際には、歯医者さんに「※〇△≠☆・・・・」と挨拶してました。
多分「有難うございました」と言ったんだと思います。

その後、さっちゃんは僕に歯磨きをさせてくれません。
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