さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

今日は3ヶ月に一度の神経内科N川先生の診察がありました。病院通いは大変で疲れてしまいますが、何とか乗り切りました

2021-10-06 23:55:53 | 病院
今日水曜日7月7日以来3ヶ月ぶりの神経内科N川先生の診察日。
自宅を10時半前には出る必要がありました。
僕自身は7時半にアラームを鳴らして、朝食も食べました。
さっちゃんを十分間に合う時間に起こしたのですが・・・・

今朝のさっちゃんは何となく不機嫌そう。
凄く不機嫌で何にも言うことを聞いてくれない時もあるんですが、今朝はそれほど酷くはありません。
でも、トイレに行ったり、着替えをしたり、手を拭いたり、・・・・、いろんなことであまり協力的ではありません。
まったくしてくれないわけではなくて、何とかトイレにも行き、着替えもし、手も拭かせてくれるんですが、時間がかかります。
飲み物も飲んではくれません。
コップをさっちゃんの口元に運びますが、さっちゃんは口を開いてくれません。
しっかりと噤んだままです。

そうこうしているうちに出発しなければいけない時間になりました。
10時28分に家を出ました。
さっちゃんは朝食はもちろんのこと、1滴も水分を摂っていません。
家を出て歩き始めてからも、さっちゃんはぶつぶつと不機嫌そうに喋り続けていました。
歩くのを止めてしまうんじゃないかと、僕は内心ヒヤヒヤしていました。
ほんの少し、僕がさっちゃんを引くようにして駅まで歩きました。
歩くことで、少しは精神的に平常に近づいたのか、普段の様子に戻りつつありました。

電車を降りて、ホームからの階段を上って行きました。
さっちゃん、けっこう疲れているようです。
改札を出て、いつもは階段を下りるのですが、今日はエレベーターで降りました。
駅から病院までも20分ほど歩くんですが、疲れて来るからなんでしょうか? 次第に不機嫌になってしまいます。

予約時間の2分前に病院に到着。
いつもこれから長ければ1時間近く順番待ちになります。
待ってる間に売店で飲み物を買って、さっちゃんに少しでも水分を摂ってもらわねばと考えていました。
N川先生の掲示板にあった患者さんの受付番号が消えました。
念のために、次の患者さんの番号を確認してから飲み物を買いに行こうと思って、待っていました。
すると、これまでなら絶対にあり得ないことですが、さっちゃんの受付番号が掲示板に載ったんです。

N川先生からは最近の普段の生活の様子等を聞かれました。
体重のこと等も聞かれ、31kgまで減った体重が最近は32kgまでにはなったと報告。
それでも痩せ過ぎているので、体の栄養状態を心配してくださいました。
という訳で、続いて採血もしてみることに。

病院に着いてからも、さっちゃんはもちろん不機嫌なんですが、どうにかこうにか僕に付いて来てくれています。
採血の場所へ行き、注射針を差し込む看護師さんの他に、男性がさっちゃんの手首をしっかりと押さえてくれます。
僕はさっちゃんの上腕と肩を押さえています。
注射針が差されるとき、「痛い!」と叫び、腕を引こうとしますが、二人がかりで押さえます。
採血ですから時間がかかります。
さっちゃんは腕を動かそうとしたり、「ヒドイ!」といったような声を上げます。
針を抜いてからは看護師さんをぶとうとするような動きも見せたりしました。
でもまあ、何とか無事に終了。

会計の場所へ行くと、今日の診療内容が入ったファイルを窓口に渡すんですが、長い行列が出来ています。
今ではさっちゃんを一人椅子に座らせて待っててもらうことは出来ませんから、二人で並ぶんです。
でも、さっちゃんは並んだりするのが大嫌い!
さっちゃんと手を繋いでいる僕の左手に力が入ります。
僕たちが窓口に近づくにつれ、さっちゃんの抵抗も少しずつですが強くなります。
何とか無事に窓口での手続きが終わりました。
今度は掲示板に受付番号が表示されるまで待たねばなりません。

二人で売店へ行ってみました。
飲み物を買うためです。
店の中に入ると、さっちゃんは抵抗して僕と繋いでいる手を振り払おうとします。
ただ、レジの前には長い列が出来ていました。
ちょうどお昼休み時間だったせいでしょう。
飲み物を購入してもさっちゃんと一緒にその列で並ぶのは困難です。
僕は飲み物を買うことを諦めました。

会計の場所へ戻り、さっちゃんには座っていてもらいます。
しばらくすると、さっちゃんの受付番号が表示されました。
機械による会計の場所から、さっちゃんの座っている様子が見えましたから、さっちゃんには座って待っていてくれるように言います。
さっちゃんが立ち上がってフラフラとどこかへ歩いて行かないように念じながら、会計機械の前で順番待ちをしていました。
さっちゃんはじっと座っていてくれました。

会計終了し、病院を出るんですが、さっちゃんはもうあまり動きたくない心境のようで、手を引く僕に抵抗して歩きたがりません。
でも、その抵抗はあまり強くはなく、何とか付いて来てはくれます。
結構強く僕が手を引いているからかもしれませんけどね。

病院を出てからも同じような調子でした。
抵抗はするんですが、徹底抗戦ではありません。
結局は僕と一緒に普通のスピードで歩いています。
駅に近づくにつれて、さっちゃんの様子も普段に近づいて来ました。
階段を使わずに、改札へもエレベーターで上り、ホームへもエレベーターで下りました。

ホームの自動販売機でペットボトルのカルピスを買いました。
さっそくさっちゃんに飲ませようとしたのですが、さっちゃんは口の中に入ったカルピスをホームに吐き出してしまいました。
その後も飲もうとはしません。

電車に乗ると、すぐに二人の女性が席を譲ってくださって、さっちゃんと僕に「座ってください」と言います。
「有難うございます」
本当に感謝しかありませんね。

電車を降りる時もちょっとだけ抵抗がありました。
さっちゃんは疲れているんでしょうね。
動きたくないからだと思います。
いつもは階段を使いますが、今日はエスカレーターを使いました。
エスカレターの左側に立っていたい人たちがエスカレーター前で渋滞になっています。
右側を歩いて登っている人はまばらです。
右側にも立って並べばこんな渋滞にはならないはず。
埼玉県のようにエスカレーターには立って乗る、歩かない、という条令を作って欲しいですね、東京都も。
急ぐ人は階段を駆け上るべきです。

駅から外に出る際もエスカレーターで下りました。
そして、タクシー乗り場へ。
ひとりだけ先に待っている人がいました。
真昼間ですから、タクシーもいません。
しばらくして1台が来て、前の人が乗って行きました。
さっちゃんは待つのが大嫌いです。
この場所から離れようとします。
そんなさっちゃんを僕は必死に引き止めます。
タクシーはいつ来るか分からないし、よっぽどこのまま歩いて帰ろうかと思いましたが、さっちゃんの疲れ具合を見ると、やっぱりタクシーです。
そんなに長く待つことなく、タクシーが来ました。
さっちゃんをタクシーに乗せるのにもひと苦労。
乗ってからもさっちゃんは奥に詰めてくれませんから、僕は席には座れずに中腰のまま。
さっちゃんはやたらと僕のことを怒っています。
そのうちさっちゃんは目をつむって眠ってしまいました。

タクシーから降りて、見慣れた風景に出会うと、さっちゃんの表情も心なしか少し穏やかになったように感じます。
家に入り、着替えてもらって、手を拭いて、やっと今日初めての飲み物を飲んでもらいました。
100ccほどを一挙に飲みました。
続いて、今朝食べなかった朝食、薬も飲みます。
そして、そのまま布団の中へ。

僕もPCチェックをし、小さなカップラーメンを食べると、さっちゃんの横に入りました。
さっちゃんは2度ほど起きてウロウロしていましたが、僕はずっと布団の中。
最終的には7時前に目が覚めて、夕食の準備を始めました。

さっちゃんの夕食が終わり、寝巻を着せて本格的に就寝。
それから僕は夕食で、10時前に食べ終わりました。
その後、PCチェックをし、このブログを書き始めました。
この瞬間の本当の時刻は12時25分で、おそらくこのブログが完成するのは1時半くらいになると思います。

夕食時のさっちゃんは機嫌が良さそうでした。
さっちゃんには「今日は疲れたでしょ」「よく頑張ったよね」と誉めてあげました。
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