新・さひょ君のらくがき帳

僕と妻と娘、3人の日常と僕の趣味を書いたブログです。

同級生の通夜

2014-08-22 23:56:42 | 日記
昼休みの電話が発端。

「どうも、亡くなったらしい。身体を壊していたんだって。俺も詳しいことは分からないんだけど、何か分かったら連絡します。」

夜7時。僕は葬祭場にいた。

綺麗に飾られた祭壇の中央に大きな写真。仕事着で、にっこり微笑む彼。その前にしつらえられた棺の中で、静かに眠る彼の顔は、元々痩せていたのが更に小さくなっていた。

地元でよく知られた大衆酒場の跡取り息子。高校まではふっくらしていたのが、専門学校を出てお店に出るようになってからは、別人のように痩せて。でも、人懐こい笑顔は変わらず、広い店内で家族や友達同士でたまに行くだけの僕を目ざとく見つけ、必ず声を掛けてくれる、優しい男だった。

クラスメートだった時も社会人になってからも、特に親しくしていた訳じゃない。でも、知らせの電話を切った後で、思わず涙が溢れそうになったのを必死に耐えた。お陰で、職場の上司や同僚に余計な心配を掛けてしまったけれど。行かなくちゃ、その思いに突き動かされて、仕事の後で通夜の席に急いだ。

写真の彼は、いつものように、ただ笑っている。

やがて、読経が始まる。弔問客の焼香の列が並ぶ。

ああ、これは儀式なんだ。

残された人達は、もう居なくなった人が居ないことを、こうした段階を踏んで受け入れて行くんだ…。

弔問客は仕事絡みの人が多かったのか、知った顔はあまり居なかった。

ご家族とは面識はないので、どう挨拶していいかも分からなかった。ただ頭を下げた。あちらも、頭を下げてくださった。

今の気持ちを、どう表したらいいか分からない。ぴったりくる言葉が浮かばない。



軍師官兵衛

2014-08-22 08:01:00 | テレビ
「軍師官兵衛」
現在放映中の大河ドラマ第53作。「永遠の0」など俳優としての評価も高いV6の岡田准一さんが、秀吉、家康を支えた戦国屈指の名軍師を熱演しています。

        

日曜夜8時のわが家は「ビフォー・アフター」なので、大河ドラマは録画して後から見ている僕です。

前作「八重の桜」を見終わったのが5月の初めで、その後4ヶ月遅れで見始めたんですが、舞台がいよいよこれから九州に!っていうところで、とうとう放送に追い付きました。

最大の魅力は「オーソドックスな分かりやすさ」だと思います。敵味方はっきりした性格設定の登場人物、バランスの取れた人物として描かれる主人公、官兵衛自身のことは知らなくても、お話全体としてはお馴染みの信長、秀吉、家康の時代の物語…。「江」「平清盛」「八重の桜」と、このところずっと変化球続きだった大河の中で、久々の直球ストレートど真ん中、という感じが爽やかです。

録画で見ていても楽に見られるので、一度に二回見ても疲れない。だから、4ヶ月遅れで見始めたのに3ヶ月で追い付けたのですが、この楽さ、親しみやすさが、丁度良い感じです。

これから始まる九州攻め以後の展開では、わが大分県も物語の舞台になります。何でもすぐに金儲けに結び付ける「地域おこし」とやらは好きではないのですが、ドラマ自体は素直に楽しんで行こうと思います。