人事ヒアリング

　一昨日、人事ヒアリングがあり、所長、次長と今の状況や今後の希望について話をしました。仕事については、今の職場は一年目ですし、特に不満もないので、簡単に終わり。家庭の状況についても、すでに申告してあるので、退院後の妻の状況を少し話して終わり。拍子抜けするほど、えらく簡単に終わりました。所長室で当時の次長とケンカになった、前の職場とは大違いです。

　特に、今助かっているのが、仕事配分のバランスがいいこと。前の職場は、特定の人間に重たい仕事が偏っている一方で、逆に担当業務が軽すぎる人間もいて、全くでたらめでしたから、本当にありがたいと感じています。そのことについてお礼を申し上げると、所長も次長も驚いていました。まあ、部下の能力に応じて的確に仕事を配分することなど、当たり前のことですから、そんなことでお礼を言われるとは、予想もしていなかったのでしょうけれど。そこで、実は…と、前の職場の状況を簡単に説明したところ、所長から、こんな風に言われました。

「それじゃあ、仕事もうまく回らないし、せっかくの人材も活用できないから勿体ないよね」

　この所長の言葉が、前の職場で、僕が一番欲していた言葉でした。

　職場を異動して半年も経った今になって、やっと耳にすることができました。