今日で三が日も終わりですね。
皆さんはお節を何日まで食べられているのでしょう?
最近はお節を家で作る家庭が増えているそうです。
私も全部作ってみたいのですが、年末は年明けの準備などでまだまだ余裕がありません。
というわけで、ここ数年は私が好きなものだけ作っています。
まずは黒豆。
本当はお鍋で5時間くらいコトコト煮るのが正統派なのですが、私は圧力鍋にお任せします。
一般的な黒豆の作り方には「錆びた釘を入れて一緒に煮ると綺麗な黒色に仕上がります」とあります。
この作り方を読むたびに、「廃材から釘を引っこ抜いてくればいいのかしら?」と思ってました(笑)
でも、最近ではホームセンターにも黒豆用の鉄が売っているんだそうです。
そのことを知らなかった私は、裏の木戸に刺さっている錆びた釘を思い出しつつも、お豆本来の色だけで仕上げました。
さて、お次はコレ。
実験ではありません(笑)
コレはこうなります。
伊達巻です。
牛乳パックで型を作って、ブレンダーで一気に攪拌した材料を流し込み、オーブンで焼き上げました。
あとは巻き簾で巻いて冷やして出来上がり。
作ったのはこの2種類だけです。
私は伊達巻が好きで、若住職と龍くんは黒豆が好き。
なので、これらをお重に詰めるとこうなります。
メチャクチャ偏ったお節ですね(笑)
ちなみに、初日は伊達巻が2列だったのですが、食べた分だけスペースが空いてしまったので、そこにも黒豆を詰めてしまいました。
私はこのお重を持っていき、あとは坊守(母)が用意したお節とお雑煮で、1年の最初のお食事となりました。
来年のお節にもう一品増やすことが、今年の目標になりそうです(笑)
年が明けたと思ったら、あっという間に1日が過ぎてしまいました。
その年初めの1日は、9時からの修正会で幕開けです。
朝早くからの法会にもかかわらず、お参りくださる方が徐々に増えていく様子に感激しきりでした。
皆さんで正信偈をお勤めした後は、前日に仕込んだ白玉入りのお汁粉で、冷えた体を温めていただきましょう。
白玉もお汁粉も、それぞれお褒めの言葉をいただき、その気になりやすい私はすぐに有頂天へひとっ飛び♪
お餅のように柔らかーい白玉は、私の自信作なので、来年はもっともっと多くの方に召し上がっていただきたいなと思っています。
さて、修正会が終わると、次はお正月のお仕事の終わった町内会の方々が順々に最乗寺のお座敷へと集ってくるのが毎年の倣いになっています。
年賀のご挨拶が終わると、お酒を酌み交わしながらの交流の場へと早変わり。
町内会のお疲れさん会と新年会が混ざったような雰囲気ですが、皆さんがそろって年賀のご挨拶にお越しくださるこということが何よりも有り難く、地元の方々と決して絶ってはならないご縁でつながっていることを強く意識する時間ともなっています。
お酒を飲まれない方には、先ほどのお汁粉もお出ししました。
すると、大鍋いっぱいに作ったお汁粉も、終わってみれば空っぽ。
昨日は本当に嬉しいことの連続でした。
この嬉しさが、ありとあらゆるつながりの果てに私のところに届いたということを喜び、私もまたつながりの先にいる誰かに、「嬉しい」を届けられるような一年を過ごせるよう努めていきたいと思いました。
そして、思うだけでなく行動が伴う人間になりたいと、気持ちを新たにする元旦となりました。
皆さま、明けましておめでとうございます。
2012年の幕開けです!
昨年に引き続き、本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
さて本日、午前9時から最乗寺本堂にて、修正会(しゅうしょうえ)が勤まります。
修正会とは、例えばロケットが軌道修正するように、年の初めに阿弥陀さまの前で新しい年を迎えさせていただいた喜びを思い、自分の人生の軌道修正(=見直し)をする法要です。
一年の始まりの日に阿弥陀さまと向き合い、心静かにお経をお勤めしましょう。
また、早朝の寒さで冷えた体を温めるお汁粉のご用意もあります。
門信徒問わず、どなたでもお参りできますので、どうぞご家族でお越しください。