みやこ海風だより

市議会報告からNPO活動、海を活用したまちづくり、文化創出のまちづくりをベースにしたつぶやきです。

それでも海から学んでいこう

2012-02-12 10:01:51 | 復興まちづくり
2月4日土曜日、東京海洋大学で海に学ぶ体験活動協議会の全国フォーラムが開かれた。

豊かで美しい海を次世代へ継承し、持続可能な社会を創造していくためには、多くの人々が

海辺の自然を楽しみつつ、海への理解を深め、海辺の環境を保全することの大切さを学ぶことが必要

とのテーマで活動している同協議会。

今回は、「人と海とのつながりーそれでも海から学んでいこうー」をテーマに、3.11の大津波で

被災した各地からパネラーを招き、その災害を乗り越え復興に取り組みながらも、それでも海に学ぶ、

様々な活動事例の発表が行われた。

基調講演は、NPO森は海の恋人の畠山信さんが行った。気仙沼でお父さんと共にカキ漁師しながら

森への植樹、各種自然体験活動に取り組んでいる有名な人だ。その時、アメリカにも行くと

言っていたが、それが先日、国連から表彰された「フォレストヒーローズ」だった。心からお祝いしたい。

信さんは講演で「自然体験こそが、防災教育につながる」と話していたが、まったくその通りだ。

パネルディスカッションでは、南三陸町歌津伊里前小学校教諭の阿部正人さん、ライフセービング世界選手権

ビーチフラッグス世界チャンピオンの遊佐雅美さん、そして畠山さんと私が加わった。

コーディネーターはマリンオフィスムーンベイの小池潔さん。

被災地では、いかに震災を乗り越え子どもたちと未来に向おうとしているか、様々な事例が紹介された。

遊佐さんは、震災後、山田町を訪れボランティア活動を行っていたことを報告した。

いつか宮古の砂浜も復活させ、遊佐さんを招いて子どもたちとビーチフラッグスを楽しみたいものだ。

阿部さんの小学校にも津波が来襲したが、児童154人全員が無事だった。

それも日頃の自然体験と防災教育の結果と話していた。

海は時として牙をむく。しかし、私たちは海を恨むことはできない。

人と海が共存する文化、社会を創造していかなければならない。

それでも海から学んでいこうー。

今回のフォーラムでは多くのことを学んだ。