月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.120 追悼ジェフ・ベック

2023-01-12 20:33:53 | 墓碑銘

今日は休みになるので、午後にはゆっくり映画でも見ようと

思っていたところ、とんでもないニュースが入ってきました。

世界3大ギタリストとも言われ、多大な影響を与えてきたジェフ・ベックが、

細菌性髄膜炎により、10日に亡くなった事が明らかにされました。

78歳でした。

世界的なギタリスト ジェフ・ベックさん死去 78歳

 

確かに高齢になってきたので、いつ亡くなっても

おかしくないかもしれませんが、昨年はジェニー・デップとの

アルバムを製作したりと、今なお精力的に活動してきただけに、

何ともやるせない気持ちでいっぱいです。

ご冥福をお祈りします。

 

そして追悼の意を込めて、映像を集めてみました。

 

1 ヤードバーズ 「幻の10年」

 

ヤードバーズは、クラプトン時代はブルース、ベック時代はポップス、

ペイジ時代はハードロックによった感じですが、

この曲は期間の短いベックとペイジが一緒にいた頃のものです。

印象的なリフがカッコよくて、ヤードバーズでも好きな曲です。

しかし映像が残っているのも貴重です。

なお日本盤シングルは、かなりのレアものです。

 

 

2 ヤードバーズ 「Psycho Daisies」

 

これは、「幻の10年」のシングルのB面です。

あまり有名じゃないかもしれないですが、いい感じの曲です。

 

 

3 ヤードバーズ 「Train Kept On Rollin」(映画「Blow Up」より)

 

ペイジとの共演で有名なのが、映画「BLOW UP(欲望)」での

有名なシーン。ベックがギターを破壊している場面です。

インパクトありましたね。

 

 

4 ジェフベックグループ 「Rock My Plimsoul 」(Live: Saturday Club Broadcast 8 Jul 67)

 

ジェフベックグループでは、やはりロッド・ステュワートがボーカルの

時が好みですね。ドラムには恵まれていたベックのグループですが、

ボーカルはロッド以外は恵まれていないような。

 

 

 

5 ベック、ボガード&アピス 「Morning dew

 

元ヴァニラファッジのリズム隊と結成したスーパーバンドですが、

残念ながら長続きはしなかったです。

日本のみのライブアルバムもありますね。

 

 

6 ジェフ・ベック 「哀しみの恋人達」

 

元々はスティービー・ワンダーの曲ですが、ベックの為に作った「迷信」が

周囲の反対でベックに提供できなくて、自ら歌ったら大ヒットしてしまい、

お詫びの意味で贈られた曲との事です。

アルバム「ブロウ・バイ・ブロウ」(初期は「ギター殺人者の凱旋」という

タイトルでした)に収録。以後、代表曲の一つになりました。

こちらは、1986年にサンタナやスティーブ・ルカサー(Ex TOTO)と

共演した軽井沢のライブから。TVやFMで放送されて印象に残っています。

 

 

7 ジェフ・ベック 「スターサイクル」

 

80年代にワールドプロレスリングの次期シリーズの予告の

BGMとして使われたため、ワールドプロレスリングのオープニングテーマの

EL&パウエルの「ザ・スコアー」と並んで一般的に認知度の高い曲です。

3大ギタリストが集まった「アームスコンサート」からの演奏です。

 

 

8 ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ 「レイラ」

 

こちらも「アームスコンサート」からの演奏です。この3人が演奏するのは、

かなり貴重ですね。チャリティーだからこそとは思います。

 

 

9 ジェフ・ベック 「Sling Shot

 

89年に発売された「ギターショップ」から。

ジェフ・ベック(g)、テリー・ボジオ(dr)、トニー・ハイマス(key)

という凄腕を集めた編成です。

ちなみに日本盤の初回ジャケのCDは、小包の包み紙みたいな

あっさりしたデザインでした。

 

 

10 ジェフ・ベック 「What Mama Said」

 

99年にリリースされた「フーエルス!」に収録された曲。

この時の来日公演は見に行ったので、非常に思い入れがあります。

 

 

11 ジェフ・ベック&ジョニー・デップ 「Isolation」

 

そして晩年のジョニー・デップとの共演から。

これには本当に驚いて、自分のブログでも取り上げました。

今後どのような活動をするか楽しみだっただけに残念です。

 

 

以上、思いつくまま選びました。普段ならもっとじっくり考えますが、

早く書きたいという気持ちが勝って書き上げました。

今日はジェフのアルバムに浸っていたいと思います。

 


NO.119 ヘルプフルソウル「ソウルの追求」

2023-01-12 08:21:39 | 日本のロック

紹介したパワーハウスやブルースクリエイションと同時期に

ジミ・ヘンドリックスやクリームに影響を受けたグループが

アルバムを発売しています。それがヘルプフルソウルです。

1969年はGSブームも下火となり、所謂ニューロックが

一部でもてはやされる事になっていました。

そんな中、比較的早い時期にこのアルバムが発売されています。

ジミ・ヘンドリックスやクリームのカバーが中心ですが、

オリジナル曲も2曲ほど収録されています。

(「ピース・フォー・フールス」にはアイアン・バタフライの

「ガダダヴィダ」っぽいフレーズが聴こえるのはご愛敬ですか)

残念ながらアルバム発売後、ギターのジュニオ・ナカハラさんが

アメリカへ留学。翌年には解散したと思われます。

 

 

その後、手塚治虫さんによる大人向けアニメである

「千夜一夜物語」のサントラに参加していて、

テーマ曲のシングルも出しています。

このサントラのアルバムは、アニメのサントラ史上、

最も見つけにくいものの一つではないかと思っています。

 

 

ちなみに「アルディンのテーマ」を歌っているチャールズ・チェーさんですが、

この仕事を切欠に、ルパン三世の1stシリーズの主題歌を担当する事に。

名前を変えて、チャーリー・コーセイ名義でのリリースになります。

 

 

 

ルパン三世といえば大野雄二さんの印象が強いですが、初代ルパン三世の

山下毅雄さんのものもクールでいいですね。

実は現在、DMM TVにて配信されている「ルパンゼロ」にアレンジバージョンが

使われています。ルパンの少年時代の話だそうです。

 

 

またしても横道にそれてしまいました。留学から帰国した

ジュニオ・ナカハラさんは、ジュニ・ラッシュと改名して

TOO MUCHを結成する事になります。