ゴールデンウィークが終わろうとしていた時に悲報が入りました。
寺山修司さんと並んでアングラ演劇の雄と言われた
唐十郎さんが亡くなりました。84歳でした。ご冥福をお祈りします。
劇作家で俳優の唐十郎さん死去 84歳 アングラ演劇で絶大な人気
自分的には、影響が大きかったのは寺山修司さんの方ですが、
唐さんも赤テントの「状況劇場」は独特な演劇でしたね。
また小説でも芥川賞を受賞したりと、色々な方面で才能を発揮していました。
奇しくも寺山さんと同じ日に亡くなったのは偶然なのか必然なのか。
舞台、作家だけでなく俳優としても活躍した唐さんですが、
数少ないながらも音源を残しています。
この「四角いジャングルで唄う」は、1973年に
当時のベルウッドの会員のみに販売されたとされています。
1973年2月8日に後楽園ホールにて行われた2時間ほどのリサイタルを
1時間弱に編集したものです。
注目すべきは、殆どの曲の作曲が小室等さんで、
この時も指揮をとっていたそうです。
唐十郎さん以外にも、四谷シモンさんや李礼仙さんといった
状況劇場のメンバーも歌っていますが、
唐さんのインパクトのあるボーカルは一聴の価値はあると思います。
「愛の床屋」という曲の歌詞に問題があり、
まともな販売はされていなかったのですが、近年、奇跡的にCD化されています。
当時の雰囲気を感じさせるものですね。
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