月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.128 「THE COVER SPECIAL」 

2023-02-05 00:59:45 | 厳選ライブ盤

2月5日は、敬愛するPANTAの誕生日です。

本来なら、2月6日にシーナ&ザ・ロケッツとの対バンライブをやる予定でしたが、

残念ながら鮎川誠さんが亡くなったため、頭脳警察ワンマンでの

追悼ライブになりそうです。

 

さて、どんな音源を紹介しようかと考えてみましたら、

元サンハウスの柴山俊之さんと元アナーキーの仲野茂さんと

共同プロデュースをしたイベント、「THE COVER SPECIAL」思い出しました。

これは1988年の2月6日に渋谷公会堂で行われたイベントで、

柴山さんのユニット、PANTAのユニット、ジョニーサンダースのユニット、

仲野茂さんのユニットでの演奏を収録しています。

元々PANTAが出演しているというので購入したのですが、

これがなかなか楽しくてイカした演奏ばかりなのです。

 

柴山さんはいきなりドアーズの「ハートに火をつけて」を演奏。

ブルース系を選ぶと思っていたのでちょっと意外。

セルフカバーの「レモンティー」(元アースシェイカーの西田昌史との

デュエット)や「VIRUS CAPSULE」も違うメンバーでの演奏は新鮮です。

そしてPANTAユニットは、負けじとドアーズの「ジ・エンド」から

スタートし、「トゥモロー・ネバー・ノーズ」~

「ホワイトラビット」~「あなただけを」~「ジ・エンド」の

サイケデリックメドレーを演奏。PANTAは、他の番組でも

ドアーズのカバーを披露しており、影響を受けているようですね。

鈴木慶一さんのサイケなギターやボーカルもイカしてますね。

後半は、ARBの石橋凌さんの歌う「ルート66」が秀逸です。

 

どういう経緯でこのイベントに参加したのかはわかりませんが、

元ニューヨークドールズのジョニー・サンダースも参加してます。

まぁゲストみたいな感じですが、ルースターズの花田裕之さんとの

共演は、見ものです。モンキーズの「ステッピン・ストーン」が

なかなかカッコいいです。

そして一番の発起人である仲野茂さんのユニットですが、

アナーキーからザ・ロックバンドに名前が変わっての初アルバムは、

カバーを多々演奏していまして、カバーへの思い入れが強い感じですね。

フリーの「オール・ライト・ナウ」やCCRの「雨を見たかい」等は、

こんなにカッコいい曲だったっけ?と思えるような演奏で、

改めて元の曲の良さを感じました。

 

 

そしてハイライトは、PANTAの「GESANG DES SOLDATEN DER ROTEN ARMEE」の

イントロから村八分の「鼻からちょうちん」へと続くメドレーですね。

洋楽の名曲が多い中で、対抗して日本のロックを演奏。

そして一歩も引いていないのが素晴らしい。

そしてラストは、ステッペンウルフの「ワイルドで行こう」。

忌野清志郎さんや、かまやつひろしさんも参加してのお祭り騒ぎ。

聴いていて楽しいというか、気持ちよさを感じさせます。

 

この手の企画物のアルバムは、なかなか再発されないものですが、

5年ぐらい前にタワーレコード限定で紙ジャケ&リマスタリングされた

ものが再発されています。まだ在庫が残っているのが嬉しいやら悲しいやらで。

興味ある方は、在庫があるうちにどうぞ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿