「モリコーネ」の映画を見た時、インタビューで
カテリーナ・カセッリの名前を見かけました。
自分が知っているのは歌手としてですが、音楽プロデューサーに
転身していたようです。未だ活躍しているとは知りませんでした。
という事で、自分が唯一持っているこのアルバムを引っ張り出してみました。
元々、60年代は元気のいい歌手だったらしいですが、
1974年に発売されたこのアルバムは、オーケストラをバックに、
しっとりとした歌声を聴かせてくれる好アルバムです。
発売当初は、元気がないという事で不評らしかったですが、
プログレマニアによって発掘され、今ではアリーチェの1stと並ぶ
女性ボーカルの名盤とされています。
アレンジャーのダニロ・ヴァオーナによる春の序曲から始まり、
同じ曲で締められる。タイトルのような組曲ではないですが、
優しい気持ちになる曲が揃っています。
2曲目の「ひとときの夢」なんてオーケストラとボーカルの
ハーモニーがたまらなく素晴らしく感じますね。
ボッティチェリの「PRIMAVERA」にインスパイアされたアルバムですが
(実際、ジャケにはボッティチェリの絵画が使われています)
それだけに捉われないイタリアの良さを感じさせるアルバムですね。
このようなアルバムがたくさんあった、70年代のイタリアは
凄いとしか言いようがないです。
今の時期には聴きたくなる、そんなアルバムです。
とても優しく美しい曲ですね。
モリコーネとも繋がりがあったのですね。
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』
コメント逃してしまいましたが、大好きな映画音楽がたくさんあります。
最初はやっぱりクイント・イーストウッドの『荒野の用心棒』
この映画の監督もした『ニュー・シネマ・パラダイス』
チャールズ・ブロンソン主演の『狼の挽歌』も大好きです。
劇中で
「映画監督やプロデューサーよりも、その映画のその場面の本質を理解する力を持っている」
そう言われたとか
この手の音楽は一般にはなかなか聴く機会はありませんが、
埋もれさせるには勿体ないと思いますね。
ポップスを歌う事が多かったようですが、オーケストラをバックに
しっとりと歌うこのアルバムは唯一だったようです。
Youtubeには他の曲も上がっているようなので、
よかったら聴いてみてください。
モリコーネの映画を見てから、初期の西部劇のものをいくつか聴いたりしましたが、
改めて聴いてみるとやはりいいなと思ってみたり。
「ニューシネマパラダイス」の愛のテーマも、
映画を見たくなるような素晴らしい音楽ですね。
モリコーネは脚本をしっかり読んで、イメージにぴったりした音楽を
作る天才だと思いました。