月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.185 2023.9.1 PANTAライブ葬

2023-09-02 08:45:40 | 思い出のライブ

2023年9月1日、PANTAのライブ葬が行われました。

頭脳警察・PANTAさん「生きたい、歌いたい、音楽がやりたい」 お別れ会で明かされた2年におよぶ闘病の日々

仕事の都合で現地に行く事は叶いませんでしたが、

ファンとしては、最後となるだろう頭脳警察の雄姿は見たい。

という事で、ライブ配信の購入をしてライブを見る事にしました。

(ただ配信が見れるのが9月3日までと短いのが残念です)

ライブ配信というと、昔、映像が止まってばかりで敬遠していたのですが、

よく考えたら、普段からABEMAとかで映像を普通に見ているんだから

問題なかろうと。

仕事が終わって家についたら、もうライブは終わっている時間でした。

まだ購入は可能でしたので、急いで申し込みの手続きをしました。

 

なかなか開始されない中、まずマネージャーからのここ数年の

状況の説明がありました。2年前の段階で余命1年の宣告。

その厳しい状況の中で、再びライブを行おうとする姿勢には

尊敬に値すると思います。

結局、生前最後のライブとなった6月14日の演奏は、

頭脳警察東京3部作の演奏とか。その時にPANTAの指示で

曲順の変更があり、「あばよ東京」を最後にするとの事。

その時にマネージャーは最後のステージになるのではと

覚悟したそうです。

 

その後、鈴木慶一さんがお別れの挨拶をした後、

ライブ葬が始まります。メンバーは、

石塚敏明さん、澤竜次さん、宮田岳さん、樋口素之介さん、

おおくぼけいさん、竹内理恵さんの最終期の頭脳警察の面々。

それにスクリーンに映し出されたPANTA。

 

さて、どんな演奏がされるのかと思っていたら、

いきなり革命3部作の演奏。続いて「ふざけるんじゃねえよ」。

どこかで聴いたことのある展開だと思っていたら、

実はNO,64で紹介した「会心の背信」でのPANTAの映像を利用したもの。

無観客で収録されたライブですが、

この時は、PANTA、トシ、澤竜次さんの3人で収録されています。

それに演奏を重ねているわけです。その時のライブは、

選曲的にも演奏的にも、かなり納得のいくものでして、

最後の演奏には相応しいものだと思います。

「万物流転」や「落ち葉のささやき」はロングバージョンですし、

近年の頭脳警察の曲の中では一番だと思う「絶景かな」も素晴らしい。

つい夢中になって最後まで見てしまいました。

 

そして最後の曲は、偶然見つけたヘルマン・ヘッセの詩に衝撃を受け、

曲をつけたという「さようなら世界夫人よ」。

ずっと歌い続けていた思い入れのあるこの曲は、

嘗てPANTAが対談の中で「死ぬな、生き抜け」と勝手に解釈してきた

と語ったとの事です。

やはり最後はこの曲が相応しいかな。

 

PANTAが亡くなられたことで、

今後は頭脳警察としてのライブはないと思われますが、

ラストアルバムは製作中との事。

そしてPANTAの誕生日と1周忌には企画も考えられているとの事。

PANTAには膨大な数の未発表曲があると思うので、

なんらかの形で発表はしてほしいなとは思います。

恐らくお布施をする事にはなるでしょうけど。

まずはこのライブ葬、商品化でもいいから手元に残したいですね。

オフィシャルに期待しますか。

 





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