月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.121 高橋幸宏さん死去

2023-01-15 17:56:43 | 墓碑銘

ジェフ・ベックの死去のニュースで気分が沈んでいる中、

今度は日本の大物ミュージシャンの死去が明らかに。

YMOやサディスティックミカバンドで活躍された高橋幸宏さんが

亡くなられていた事が明らかになりました。享年70歳。

 

YMO高橋幸宏さん死去

 

2020年に脳腫瘍の摘出をしたりして闘病中だったとは知りませんでした。

それにしてもまだ若すぎますね。ご冥福をお祈りします。

 

自分は熱心に聴いていたというわけではないですが、

改めてサディスティックミカバンドを聴いてみると、

50年近く前の音楽のセンスではないなと感じられます。

「黒船」が海外で発売されたり、イギリスのTVに出演したりと、

早くから海外でも注目されたのは納得がいくかも。

 

 

今考えると、メンバーも凄いですね。

加藤和彦さん、ミカさん、 高中正義さん、 後藤次利さん、

今井裕さん、 高橋幸宏さん。うん、あの演奏も納得のメンバーかと。

「タイムマシンにお願い」とか、古さを感じさせないですしね。

 

 

YMOに関しては、コアなファンが多いので下手な事は書けませんが、

まだ小学生ぐらいだった自分でも「TVゲームの音を使った曲がある」と

関心を持ったくらいに注目されていましたね。

早くから海外でもライブを行っていたし、

「テクノポリス」や「ライディーン」は素直に凄いと思ってました。

 

 

この時代のアナログなシンセを持って海外で演奏するのは

どれだけ大変だったんだろうかと思います。

改めて見直すと凄いなぁとしか言えないのです。

 


NO.120 追悼ジェフ・ベック

2023-01-12 20:33:53 | 墓碑銘

今日は休みになるので、午後にはゆっくり映画でも見ようと

思っていたところ、とんでもないニュースが入ってきました。

世界3大ギタリストとも言われ、多大な影響を与えてきたジェフ・ベックが、

細菌性髄膜炎により、10日に亡くなった事が明らかにされました。

78歳でした。

世界的なギタリスト ジェフ・ベックさん死去 78歳

 

確かに高齢になってきたので、いつ亡くなっても

おかしくないかもしれませんが、昨年はジェニー・デップとの

アルバムを製作したりと、今なお精力的に活動してきただけに、

何ともやるせない気持ちでいっぱいです。

ご冥福をお祈りします。

 

そして追悼の意を込めて、映像を集めてみました。

 

1 ヤードバーズ 「幻の10年」

 

ヤードバーズは、クラプトン時代はブルース、ベック時代はポップス、

ペイジ時代はハードロックによった感じですが、

この曲は期間の短いベックとペイジが一緒にいた頃のものです。

印象的なリフがカッコよくて、ヤードバーズでも好きな曲です。

しかし映像が残っているのも貴重です。

なお日本盤シングルは、かなりのレアものです。

 

 

2 ヤードバーズ 「Psycho Daisies」

 

これは、「幻の10年」のシングルのB面です。

あまり有名じゃないかもしれないですが、いい感じの曲です。

 

 

3 ヤードバーズ 「Train Kept On Rollin」(映画「Blow Up」より)

 

ペイジとの共演で有名なのが、映画「BLOW UP(欲望)」での

有名なシーン。ベックがギターを破壊している場面です。

インパクトありましたね。

 

 

4 ジェフベックグループ 「Rock My Plimsoul 」(Live: Saturday Club Broadcast 8 Jul 67)

 

ジェフベックグループでは、やはりロッド・ステュワートがボーカルの

時が好みですね。ドラムには恵まれていたベックのグループですが、

ボーカルはロッド以外は恵まれていないような。

 

 

 

5 ベック、ボガード&アピス 「Morning dew

 

元ヴァニラファッジのリズム隊と結成したスーパーバンドですが、

残念ながら長続きはしなかったです。

日本のみのライブアルバムもありますね。

 

 

6 ジェフ・ベック 「哀しみの恋人達」

 

元々はスティービー・ワンダーの曲ですが、ベックの為に作った「迷信」が

周囲の反対でベックに提供できなくて、自ら歌ったら大ヒットしてしまい、

お詫びの意味で贈られた曲との事です。

アルバム「ブロウ・バイ・ブロウ」(初期は「ギター殺人者の凱旋」という

タイトルでした)に収録。以後、代表曲の一つになりました。

こちらは、1986年にサンタナやスティーブ・ルカサー(Ex TOTO)と

共演した軽井沢のライブから。TVやFMで放送されて印象に残っています。

 

 

7 ジェフ・ベック 「スターサイクル」

 

80年代にワールドプロレスリングの次期シリーズの予告の

BGMとして使われたため、ワールドプロレスリングのオープニングテーマの

EL&パウエルの「ザ・スコアー」と並んで一般的に認知度の高い曲です。

3大ギタリストが集まった「アームスコンサート」からの演奏です。

 

 

8 ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ 「レイラ」

 

こちらも「アームスコンサート」からの演奏です。この3人が演奏するのは、

かなり貴重ですね。チャリティーだからこそとは思います。

 

 

9 ジェフ・ベック 「Sling Shot

 

89年に発売された「ギターショップ」から。

ジェフ・ベック(g)、テリー・ボジオ(dr)、トニー・ハイマス(key)

という凄腕を集めた編成です。

ちなみに日本盤の初回ジャケのCDは、小包の包み紙みたいな

あっさりしたデザインでした。

 

 

10 ジェフ・ベック 「What Mama Said」

 

99年にリリースされた「フーエルス!」に収録された曲。

この時の来日公演は見に行ったので、非常に思い入れがあります。

 

 

11 ジェフ・ベック&ジョニー・デップ 「Isolation」

 

そして晩年のジョニー・デップとの共演から。

これには本当に驚いて、自分のブログでも取り上げました。

今後どのような活動をするか楽しみだっただけに残念です。

 

 

以上、思いつくまま選びました。普段ならもっとじっくり考えますが、

早く書きたいという気持ちが勝って書き上げました。

今日はジェフのアルバムに浸っていたいと思います。

 


NO.119 ヘルプフルソウル「ソウルの追求」

2023-01-12 08:21:39 | 日本のロック

紹介したパワーハウスやブルースクリエイションと同時期に

ジミ・ヘンドリックスやクリームに影響を受けたグループが

アルバムを発売しています。それがヘルプフルソウルです。

1969年はGSブームも下火となり、所謂ニューロックが

一部でもてはやされる事になっていました。

そんな中、比較的早い時期にこのアルバムが発売されています。

ジミ・ヘンドリックスやクリームのカバーが中心ですが、

オリジナル曲も2曲ほど収録されています。

(「ピース・フォー・フールス」にはアイアン・バタフライの

「ガダダヴィダ」っぽいフレーズが聴こえるのはご愛敬ですか)

残念ながらアルバム発売後、ギターのジュニオ・ナカハラさんが

アメリカへ留学。翌年には解散したと思われます。

 

 

その後、手塚治虫さんによる大人向けアニメである

「千夜一夜物語」のサントラに参加していて、

テーマ曲のシングルも出しています。

このサントラのアルバムは、アニメのサントラ史上、

最も見つけにくいものの一つではないかと思っています。

 

 

ちなみに「アルディンのテーマ」を歌っているチャールズ・チェーさんですが、

この仕事を切欠に、ルパン三世の1stシリーズの主題歌を担当する事に。

名前を変えて、チャーリー・コーセイ名義でのリリースになります。

 

 

 

ルパン三世といえば大野雄二さんの印象が強いですが、初代ルパン三世の

山下毅雄さんのものもクールでいいですね。

実は現在、DMM TVにて配信されている「ルパンゼロ」にアレンジバージョンが

使われています。ルパンの少年時代の話だそうです。

 

 

またしても横道にそれてしまいました。留学から帰国した

ジュニオ・ナカハラさんは、ジュニ・ラッシュと改名して

TOO MUCHを結成する事になります。

 


NO.118 私達の愛した「21世紀のスキッツォイドマン」

2023-01-07 09:20:21 | 音楽雑学

ブログ1周年記念ではないですが、NHKFM「プ」はプログレの「プ」に

感化されて思い付きで作ってみました。

(ジャズロック無頼編は、らじるらじるにて

2023年1月11日午前0時50分まで聴き逃し配信中です。)

聞いてみたら、やたらアラン・ホールズワース推しでしたね。

期待していたキングクリムゾンは、意外に少なく、

ちょっと消化不良気味でした。

「21世紀のスキッツォイドマン」は紹介されると思ったのになぁ。

という事で勢いで製作。

以前に発売されていた、年代別に「21世紀のスキッツォイドマン」を集めた

キングクリムゾンのシングルの企画をパクっ…、参考にしてみました。

色々な「21世紀のスキッツォイドマン」を集めてみましたのでどうぞ。

 

1.King Crimson - 21st Century Schizoid Man (Earthbound、1972)

 

まずはオリジナルのキングクリムゾンから。最後のコーナーの

英国のオリジナル盤で長い曲を聴こうに使われると思ったものです。

まぁカセット録音のライブ盤で音が悪いからなぁ。

その代わり演奏は壮絶なものです。

 

 

2.21st Century Schizoid Band ー 21st Century Schizoid Man

 

21st Century Schizoid Bandは、キングクリムゾンの

トリビュートバンドですが、メンバーがイアン・マクドナルド、

メル・コリンズ、ジャイルズ兄弟といった元クリムゾンメンバーです。

ややこしい。後にイアン・フォーレスも参加しています。

 

 

3.フラワートラヴェリンバンド 「21世紀の狂った男」

 

かのフラワートラヴェリンバンドもファーストアルバムでカバーしています。

途中のインプロでは、すでに独特なギターを感じさせています。

やはり只者ではないですね。ストレートなタイトルはヤバいです。

 

 

4. Alterd States ー 21st Century Schizoid Man

 

実は、NHK-FMでは以前にも似たような番組が放送されていたようで、

2010年8月8日(日)にオンエアされた「今日は一日プログレ三昧」内で

演奏されたのがこの音源です。実力者ならではの演奏かなと。

 

 

5.  人間椅子 ー 21世紀の精神異常者

 

イカ天で有名な人間椅子ですが、なかなかの実力者だったりします。

特にドラムの後藤マスヒロさんは、90年代頭脳警察にも参加してます。

 

 

6.  「WOOD」ー 21st Century Schizoid Man

 

確かフジテレビの深夜に放送されていたと記憶している「WOOD」という

番組での企画ライブ。リアルタイムで見た記憶はあります。

アレンジ等中心になっているのが渡辺香津美さん。

ボーカルに 二井原実さん(EXラウドネス)、

ギターに森園勝敏さん(EX四人囃子)も参加しています。

 

 

7.  Tokyo Rock’n SAX ー 21st Century Schizoid Man

 

検索してたまたま見つけたのですが、サックス何本あるんだよって

ちょっと吃驚。ライブを生で見たら迫力あるんだろうなぁ。

 

 

8. THE ALFEE - 流砂のように ~ 21世紀の精神異常者

 

なんと、あのTHEALFEEもクリムゾンをカバーしていた。

もっとも、最後の方でチラッと弾くぐらいなので、

過度な期待は禁物ですが。

 

 

9. 中村明一 with Forest ー 21st Century Schizoid Man

 

これもたまたま見つけたのですが、尺八を中心とした

ワールドミュージックという感じですか。なかなか面白いです。

 

 

10.  モルゴーア・クァルテット - 21世紀のスキッツォイド・マン

 

プログレをカバーしたアルバムを複数出している

モルゴーア・クァルテットですが、実はクラシックの実力者の集まりだそうです。

アルバムを買おうと思ってかなり経ちましたが、今度こそ買おうと思います。

 

 

11. 明桜高校吹奏楽部 ー 21世紀のスキッツォイド・マン

 

高校野球には興味ないので知らなかったのですが、2021年の夏の大会で、

秋田県の明桜高校が、なんと応援曲にこの曲を。

ツイッターでは話題になっていたらしいです。誰の選曲でしょうね?

タイトルや歌詞的には、教育上好ましくないとは思いますがね。

それにしても演奏レベルは高いです。

 

 

 

12.  明桜高校吹奏楽部 ー 21世紀のスキッツォイド・マンfeat.そうる透

 

同じ明桜高校吹奏楽部ですが、こちらは定期演奏会のもので、

なんと、そうる透さんがゲストでドラムを叩いてます。

こちらは、しっかりインプロパートの演奏もありますね。

 

 

ボーナストラック 殿さまキングクリムソンズ ー 21世紀の精神異常者の涙の操

 

オマケは、誰だ?こんなくだらない事を考えたのは?っていう宴会芸レベルですが、

意外としっかりした演奏をしてます。

ちなみに、クリムゾンキングの宮殿の舟唄なんてネタもあります。

 

 

以上、一般の人に白い目で見られるようなネタ記事でした。

まぁ、次はないと思いますね。っていうか、

「21世紀のスキッツォイドマン」の認知度ってどれくらいあるんだろ?


NO.117 稲垣来泉「イメージの詩」

2023-01-03 18:48:27 | アラカルト

今日はブログ開設1周年の日です。大晦日、元旦と仕事をして、

2日と3日は休みになるので、ゆっくりと過ごしてました。

午前中は、11時から岡本太郎式特撮活劇タローマンの一挙放送があるので、

テレビを付けたままにしていたのですが、何だか聴いたことのある歌が

聴こえてきました。確かに吉田拓郎さんの「イメージの詩」だよなぁ。

でも声は子供の声だし…。

 

実は前の番組が、明石家さんまさんがプロデュースしたアニメ映画

漁港の肉子ちゃんというもので、子役やCMで活躍している

稲垣来泉さんが歌っています。当時はまだ10歳だったそうです。

「イメージの詩」は、明石家さんまも大好きな曲だとか。

ちょっと検索してみたのですが、ミュージックフェアーに出演した時の

映像がありました。

50年前の古い曲をまだ小さい子供が歌うのが、何か感慨深いですね。

 

 

なお、オールナイトニッポンで吉田拓郎さんもベタ褒めしていましたね。

 

 

ちょっとたどたどしい所もありながら、一生懸命に歌う姿は

何だか可愛らしい感じですね。

正月からほっこりした気持ちになりました。