サラリーマンのよもやま話

50代独身サラリーマンが思いのすべてをぶちまける!…ってほどの大袈裟なものではなく、ただの日記です。

報道の仕方で善悪も替わる

2008年10月19日 13時34分32秒 | 時事ネタ
園児のイモ「なぜ抜く」 第2京阪用地、大阪府が代執行(朝日新聞) - goo ニュース

このニュースを最初にテレビで見たときには、以下のような印象を受けた。

園児が春から大事に大事に育ててきたサツマイモ。
その収穫を間もなく迎えようとしていた。
そんなある日、大阪府職員が突然やってきて、
「ここは第2京阪道路の用地じゃ!さっさと出て行ってもらおうか!」
「待ってください!あと2週間でイモの収穫ができるんです。園児も楽しみに待っているんです!あと2週間だけ…」
「やかましいんじゃー!つべこべ言わんとここをどかんかい!」
「キャー!」

身を挺して畑を守ろうとする保育士さんたち。
それをどかしてイモを次から次へと引き抜く府の職員。
その光景を呆然と見守る父兄ならびに園児たち。

橋下知事のコメント。
「イモの収穫をなぜ2週間早めることができなかったんですか?」

府の職員は鬼か!
橋下には血も涙も無いのか!
あと2週間がなぜ待てない!!

…と思った。

けどね、後にいろいろ確認すると以下のような姿がチラホラ見えてきた。
・用地買収の話はすでに平成15年から始まっており、寝耳に水の強制執行ではない。別の場所に畑を探す時間はいくらでもあった。
・3月の時点で土地の明け渡しは決定し、4月の時点で府に土地の所有権が移っていたのにイモを植えた。
・保育園園長が執行停止の申し立てを行い、高裁の判決が2週間後に出るとのことだが、「執行停止」の判決が出ていない以上、今回の府の行動に(法的に)問題は無い。
・府側は強制執行を事前に通達していた。
・園側が直前になって「今すぐイモを掘るからちょっと待って」と申し出て府側が応じたが、いっこうに掘る気配が無かったので強制執行に踏み切った。
・まだ7件の用地買収が済んでいないとのことだが、すでにこれ以外の99%は買収済み。

…ん?結局園側がゴネてただけ?
マスコミ報道だけを鵜呑みにしてると、善悪の判断を誤ることが多々あるわ。
ま、大阪府民が「子供の為だ。イモの収穫まで待ってやろうよ。」との寛大な心から、工期が遅れて無駄に血税が投入されることに目を瞑るってんなら、第3者の外野がつべこべ言う問題では無いわ。
(この第2京阪道路が真に必要な道路かどうかの議論はここでは置いとくけども…。)

ま、一番可哀想なのはそんな大人の事情など知る由も無く、ワケの分からぬままイモを引っこ抜かれて、あげくにマスコミにテレビカメラの前で「悲劇の子供たち」を演じさせられたこの園の子供たちやな。

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コメント (8)
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